2018-07 SP500と黒点数の推移

始めに:

太陽黒点数と経済活動に相関はあるのか?

よく言われる事です。 では、それを調べてみよう、という事で黒点数の推移とSP500(正確にはS&P500株価指数:ニューヨークにおける代表的株価指数)の推移を追います。

2018年7月のSP500と黒点数の推移から、5〜10年の長期レンジ・ブル投資を前提とした分析を試みます。

 

1996年〜2018年迄の黒点数推移とSP500推移

まず、大局的な観点からのグラフ表示です。

ここ25年間(約2サイクル分の太陽サイクルに相当)のグラフです。

最初に三鷹太陽地上観測さん測定の過去25年分の黒点数推移(©国立天文台)。 [1] が太陽北半球上の、が太陽南半球上の、黒点数。 がトータルで、に着目して下さい。 点線は25年以前100年位前までの参考データで、無視して下さい(三鷹さんは100年に及ぶ黒点観測の歴史があるのです)。

次にSP500の約25年分の半年単位(各年1月1日と7月1日終値)の推移。 [2] これはかなりアバウトですが、全体傾向を見る目的ですのでこの程度のサンプリングで充分です。

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ここでは黒点数最小の時にSP500も底を打つように見えます。 特に2009年頭で黒点数が最小となった時、SP500も底を打ったタイミング相関は見事に現れています。 これは偶然ではなく必然であると考える(仮定する)所から本ブログ・本シリーズは始まります。 

SP500の底については2008年9月発生のリーマン・ショックによるもので、黒点数については2008年12月が黒点数最小の時(太陽サイクル24開始の時)であった事によります。 株価暴落のような破壊現象では、SP500の暴落の方が黒点数最小の時より四半期程度前に現れる、と仮定します。 これは黒点数最小に至る過程で既に株価は破壊エネルギーを充分蓄積しており、株価が暴落してから黒点数最小の時期が現れる、と考えられるからです。

2009年以降、FRBの金融緩和政策により、SP500はこの10年間ほとんど一本調子で上昇して来ました。 一方黒点数の方ですが、2018年から2019年のどこかで黒点数最小となる時期を再び迎え、新たな太陽サイクル25が今まさに始まろうとしています。

このような状況下において、米国債市場は10年に及ぶ資金の流入が続いた事からバブルが進行、2018年1月末には米国債価格が暴落し利回りが急上昇する事態となり、結果として割高感の出た又は長期金利の上昇を嫌った株価も一旦暴落し、現在に至っています。

 

2014年8月〜2018年7月迄・48ヶ月間の黒点数とSP500推移

次に直近48ヶ月分の推移です。

最初に三鷹太陽地上観測さん測定の月平均黒点数・48ヶ月(4年分)を表示(©国立天文台)。 [1]

次に48ヶ月分のSP500。 これは月単位のSP500指数で一日当り(終値)の平均値です。 [2] 変化分を強調する為、指数1800でベース・オフセットを取っています。

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黒点数は3月がほとんどゼロで、その後4月・5月・6月と増加し、7月に再びほとんどゼロになりました。

一方、SP500は2018年1月にピークを付けてから暴落、その後続落し4月に底をう打ち、5月・6月・7月と上昇に転じています。

世界経済の観点からは、米国と中国の保護主義経済政策による経済活動の圧迫不安、FRBによる利上げがもたらす新興国通過不安、政情不安によるイタリア国債の下落(利回り上昇)に端を発した南欧州経済不安、等、不安定な状態が続いています。

 

問題点:

問題点はこの1月にピークを付けたSP500の暴落は、4月が底で、5月・6月・7月の上昇は本物か?という事です。

これを、新しい太陽サイクル25の開始時期(黒点数最小となるであろう月)の予測から分析してみよう、というのが本ブログ・本シリース「SP500と黒点数の推移」の目的です。

 

分析: 

 2018年3月でサイクル24は終了し新サイクル25が始まったのか? それは分からない。

 7月に再び黒点数はほとんどゼロである。 今後もゼロが続く可能性はある。

 仮に3月でサイクル24が終了しているのであれば、サイクル24は9年3ヶ月となり随分と短い(通常サイクルは11年)。 ただあり得ない話ではない(あり得る、という事)。

 一方、サイクル24が通常通り11年続くとすれば、終了する年月は2019年12月で随分先の事である。 この場合SP500は、一進一退状態となる事が予想され、かつ、再度暴落が来る可能性もある。

まとめ:

 積極投資プラン:

  積極的に考えれば、SP500は4月から5月・6月・7月と3ヶ月連続して上昇しており、3月でサイクル25が始まったとして、長期レンジの投資に動いても構わないだろう。

 慎重投資プラン:

  長期レンの投資は10月まで待って、SP500と黒点数の推移を見守るべき。 7月の黒点数が再びゼロとなり、3月で新サイクル25が始まりSP500は4月が底で今後本格的な上昇モードに入る、と判断するにはリスクが高すぎる。 特に米国と中国の関税障壁がどのように展開するのか、見守った方がよい。

 本投資プランはすべて仮定の上の話です。

 

以上です

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 本ブログ題名「なぜ地球磁極は逆転するのか?」と件名「SP500と黒点数の推移」は内容に於いて一致しません。 これは、はてなブログ無料版を使っている上で成行き上そう成ってしまったからです。 これを回避するにはproに行くしかないそうです。 現在、proに移行する計画は無く、当面このままで行くしか無い状況です。 混乱させて大変申し訳ないのですが、よろしくお願い致します。

 尚、太陽の黒点に関する一般的な解説は、こちら: [太陽黒点 - Wikipedia]

 

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。

 

謝辞:

本ブログは太陽黒点数の測定から始まるものであり、ここに三鷹太陽地上観測の活動並びにデータ公開について深く謝意を述べさせて頂きます。

免責:

本ブログの内容は、個人の仮定と前提と推論にもとずくものであり、結果に対しいかなる責任を負うものでもありません。 投資をした事により被った損失、投資をしなかった事により被った損失、等、投資またはそれに関連する行為の結果はすべて自己責任にてお願い致します。

引用:

[1] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測。

[2] ^GSPC Historical Prices | S&P 500 Stock - Yahoo Finance