5月度その12:太陽磁極の逆転を追う ➡ MHDシミュレータの基本を学ぶ ➡ 並行してダイナモ機構を学ぶ!
太陽磁極の逆転を追う ➡ MHDシミュレータの基本を学ぶ ➡ 並行してダイナモ機構を学ぶ!
* という訳で、MHDシミュレータの基本を学ばないと先へ進めない、まず用語が分からない、ですから。
そこで、法政大学 人間環境学部 松本倫明(マツモト トモアキ)先生の執筆中の教科書の原稿を知る。 ここで多くを学ぶ。 松本先生には本ブログで紹介しても構わない、との了解を得ましたので、ここに載せさせて頂きます。
* それはpdfで [http://redmagic.i.hosei.ac.jp/~matsu/konan15/book.pdf] 、まえがきには:
まえがき
余計な詳細な情報を提供しない。読めばコードが書ける実践的なものにする。星の数ほどあるスキームの中から代表的なスキームを選んで解説する。したがって、スキームの一般論には深入りしないようにした。
とありますが、早速「スキーム」です。 今までの私の分野でスキームを多用する事はなく、私は経済用語を連想してしまう。 読んでゆくと:
・ スキーム: 数値解法
と出てくる、なるほど。⬅ スキームというと手順のイメージが私にはあるので、数値解法手順でいいのかな? 2019_05_21
・ CFL(Courant-Friedrichs-Lewy)数またはクーラン(Courant)数
これは同じ事ですか。
・ リーマン問題は衝撃波管問題(shock tube problem)とも呼ばれる
分かりました。
・ リーマン解とリーマンファン
なるほど、分かりやすいです。
・ TVD (totalvariation diminishing)条件と呼ばれる振動を回避する条件(発生しない条件)
そういう事ですか。
・ EGLM (extended generalized Lagrange multiplier)形式......磁場の発散に関して
ラグランジェ、でしたか。
・ 磁気流体力学(MHD)では、流体に働く力として圧力勾配の他にローレンツ力を考える
そういう事ですね。
まだまだ勉強中ですが、リズム感のある文体で、非常に読みやすいです。
私は、用語の意味が分からないと先へ進めないタチでして、松本先生の教科書はとても役立っております。
* そうして、国立天文台 桜井隆 さんの「知ってほしい太陽物理と知りたい恒星物理」です。 資料はpdfで [http://www2.nao.ac.jp/~takedayi/ss_phys/presentation/sakurai.pdf] 日付がないので何時の資料か正確には分かりませんが、最近のものです。
かなり長い資料ですが、極磁場反転とダイナモ機構をピックアップさせて頂きますと:
・ 「磁場の極域への拡散と極磁場の反転」として:
黒点はNとSのペアで出現し、赤道に対し多少傾いており、赤道に近い磁極が先に出現し、後続の赤道から遠い方に出現した磁場が、極磁場を反転させているように見える、という事です。
・ 定性的なダイナモ機構の理解としてBabcock modelの説明があり:
・ そして、ダイナモ理論:最近の考え方 として:
が示されており、二つあるというのは面白く、この辺りのモデルも深く勉強してゆかねばなりません。
最後までお読み頂きまして、誠にありがとう御座いました。