なぜ地球磁極は逆転するのか?

太陽黒点数/オゾン全数/エルニーニョ/太陽活動と米国日本の地磁気変動を追います!

6月度その5:太陽磁極の逆転を追う ➡ MHDシミュレータ ➡ リーマン問題にS極ーN極パルス対を入力してみる!

太陽磁極の逆転を追う ➡ MHDシミュレータ ➡ リーマン問題にS極ーN極パルス対を入力してみる!

 

 という訳で、前回のSーNーSの単一パルス入力から変更して、0ーS−0ーN−0のS極N極パルスを入力してみます。 ダブルパルスであるが、極性の異なるダブルパルスであり、中間にはゼロ領域を配置しています。

 

* T=0での入力は:

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磁束Byは、0.00を介してマイナスのS極パルスとプラスのN極パルスの形状になっています。

 

T=19で20ステップ進めた最終結果は:

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Y軸の一番下は-0.00000100 、上が+0.00000100と極めて小さい値幅になっています。

 

 gif化したものが:

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常に 0.0をセンターとして上下にグラフが出ています。

前回トライしたS極の中に直接N極があるモデルでは、状態遷移が見られましたが、中間ゼロ状態を経由してS極とN極が連結するモデルだと、遷移というほどの極端な状態変化は見られないようです。

プラス・マイナスの値幅が段々と狭まってゆくのが分かります。 即ち、磁場は平坦化して振動する事はありません。

 

 前回のS極に接する形でN極が存在するのと、今回のゼロ領域を介してS極とN極が存在するのでは、応答パターンが大分違う事が分かりました。

今回の ”磁場は平坦化してしまう” は多少ツマラナイ、振動し爆発?する条件を見つけたいと思い、パルス間隔や幅を相当振ってみたのですが、結果はすべて同じ傾向で、振動はゼロに向かって平坦化してゆきました。

 

 前回のS極ーN極ーS極のモデルは、北極にN極があるとして、上から北極を見ている状態である、と言えるのでしょう。 そうして北極はN極からS極になってゆく、という振動動作をしていた事になります。

これはこれで大変面白いです。

 

 

最後まで、読みづらい内容、お読み賜りまして、誠にありがとう御座いました。

 

ここでは、以下の資料を常時参照しています:

MHDシミュレータソースコードとしては神戸大学・銭谷誠司先生開発のOpenMHD:

[OpenMHD コード]

磁気流体力学の教科書としては、法政大学・松本倫明先生出筆中の:

[http://redmagic.i.hosei.ac.jp/~matsu/konan15/book.pdf]