なぜ地球磁極は逆転するのか?

太陽黒点数/オゾン全数/エルニーニョ/太陽活動と米国日本の地磁気変動を追います!

6月度その4:地球の地形不思議シリーズ ➡ 隕石クレータを追う!

地球の地形不思議シリーズ ➡ 隕石クレータを追う!

 

 これから3回に渡って隕石クレータに関連した事項について書いてみたい、と考えており、お付き合い賜われますよう、よろしくお願い申し上げます

 

 まず、カナダ、ここは数多くの隕石クレータがありますが、私が特に気に入っているのは、[マニクアガン・クレーター - Wikipedia] で:

By NASA Earth Observatory

マニクアガン・クレーター、直径約100km、カナダ・ケベック州

同じカナダのセイント・マーティン・クレータ(直径40km)、フランスのロシュショール・クレータ(同23km)ウクライナオボロン・クレータ(同20km)アメリカのレッド・ウィング・クレータ(同9km)と合わせて、2億1400万年前に破砕した天体の衝突によって生じた連鎖クレータであると推定されている。

この天体衝突は、三畳紀後期の大量絶滅を引き起こしたという説がある。

知りませんでした、100kmというとカナリでかい、東京〜熱海間が100km程度

1970年にクレータ付近を流れるマニクアガン川をせき止めるダムが完成し、現在はマニクアガン湖というダム湖になっている。

なるほど〜

 

 続いて、誰でも知っていると思われる、アメリカ・アリゾナ州の [バリンジャー・クレーター - Wikipedia] である

バリンジャー・クレータ アリゾナ By D. Roddy

バリンジャー・クレーターは今から約5万年前に地球に衝突した隕石によって形成されたクレータであり、直径約1.2キロメートル、深さ200メートルである。クレーターを取り囲む周壁が特徴的で、周囲の平原からの高さは30メートルである。バリンジャー・クレーターを形成した隕石が衝突した時代、バリンジャー・クレーターが位置するコロラド高原は現在よりも寒冷湿潤な気候であり、マンモスや地上オオナマケモノが生息する草原地帯であった。

確かに、これで直径1.2kmであるのなら、マニクアガン・クレーターの直径100kmがいかに巨大であるかが分かる

5万年前というと新人類は現れていて(20万年前アフリカで)、既にアメリカ大陸に渡っていたのではなかろうか?

バリンジャー・クレーターを作ったのは直径約30 - 50メートルの鉄金属隕石である。衝突地点ではあらゆる物質が融解・気化し、高温高圧によって炭素からダイヤモンドが生成された。衝突によって生成されたダイヤモンドはクレーターのごく近くと、ディアブロ峡谷でのみ発見されている。衝突はマグニチュード5.5以上の地震を引き起こし、クレーターの外側にあった30トンの石灰岩の塊を突き動かした。

M5.5なんて、そんなに小さな数字? と思ったらM5.5以上と書いてありました、そりゃまぁ、そうでしょう

衝突地点から半径3キロメートルから4キロメートル以内の生物は、衝突と同時に死滅した。その後、衝突によって発生した巨大な火の玉によって半径10キロメートル以内のあらゆる物質を焦がし、時速2,000キロメートルに及ぶ衝撃波が半径40キロメートル近くまで広がり、半径14キロメートルから22キロメートルまでのすべてを何もない荒野に変えた。

でしょうねぇ

鉱山技師であったダニエル・モロー・バリンジャーは、1903年〜1905年にかけて調査を行い、このクレーターは隕石の衝突によって形成されたクレーターであるという結論を下し、米国地質調査所(何とUSGS!)に論文を掲載した。その後、衝突によって発生した高温高圧の痕跡がユージン・マール・シューメーカーの研究によって示され、バリンジャーの仮説が証明された。

宇宙からの飛来物の衝突によって形成されたことが証明された地形は、バリンジャー・クレーターが初めてである。

 なるほど〜

周辺から30トンもの隕鉄が発見されたことから、バリンジャーはクレーターの底からはより大量の隕鉄が発見できるものと考え、その総量を少なくとも1億トンと推定した。バリンジャーは仕事でアリゾナ州のツーソンを訪れた際、知人からこのクレーターの話を初めて聞いたとき、クレーターの地下に埋まっている巨大な鉄やニッケルを掘り出して大儲けしようと考え、現地を見もしないままクレーターを買い取っていた

何と、1903年〜1905年の調査以前に買い取っていたのですね?

その後、60万ドル(現在の貨幣価値で1000万ドル・12億円)を費やしながら1929年までの20数年間にわたって掘削を続けたが、小さな隕石の欠片は見つかったものの金になるようなものは出てこなかった。そんな状況の中、1929年に数学者のフォレスト・モルトンの研究によって、クレーターを形成した隕石が直径数十メートル程度だったという論文が発表された。資金繰りのため掘削資金を調達してくれていた投資家たちに掘削中止の電報を打った翌日、心臓発作によりバリンジャーは亡くなってしまった

隕石痕、金々亡者、夢の跡、ですな

今日、実際に衝突した隕石の直径は約30 - 50メートル程度しかなく、隕石のほとんどは衝撃のため蒸発してしまったことが分かっている

で、名前だけは残ったか、バリンジャー・クレーターとして、、、

 

バリンジャー・クレーター By Neil

 

 

 

 

以上です

 

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 本ブログ題名「なぜ地球磁極は逆転するのか?」と件名「太陽黒点数の推移を追う!」は内容に於いて一致しません。 これは、はてなブログ無料版を使っている上で成行き上そう成ってしまったからです。 これを回避するにはproに行くしかないそうです。 現在、proに移行する計画は無く、当面このままで行くしか無い状況です。 混乱させて大変申し訳ないのですが、よろしくお願い致します。

 尚、太陽の黒点に関する一般的な解説は、こちら: [太陽黒点 - Wikipedia]

 

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。

 

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引用:

[1] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測

[2] List of solar cycles - Wikipedia