なぜ地球磁極は逆転するのか?

太陽黒点数/オゾン全数/エルニーニョ/太陽活動と米国日本の地磁気変動を追います!

11月度その5:気になる点シリーズ ➡ 何故、大西洋中央海嶺には「工の字」型パターンが現れる? 追記あり!

気になる点シリーズ ➡ 何故、大西洋中央海嶺には「工の字」型パターンが現れる? 追記あり

 

 

現在、この黒点サイトでは、私事ですが忙しくなって来たもので「太陽黒点数の推移を追うシリーズ」のみを扱っております、数カ月前までは「木星衝合と巨大地震の相関を追うシリーズ」や「地磁気地震の相関を追うシリーズ」等もやったのですが、木星地磁気はかなりの集中力とエネルギーが必要で、とても現在の私の状態では扱えないのです

 

しかしながら、ベッドで寝っ転がっていると漠然と頭に浮かんで来る疑問がありまして、それは私にとっての未解決問題なのです、例えば、連日の事となりますが:

何故、大西洋中央海嶺には「工の字」型パターンが現れる?

があります

そこで今回は「気になる点シリーズ」として、単発で、私にとっての未解決問題を取り上げてゆきたい、と思います、お付き合い頂ければ幸いです

 

 

1.大西洋中央海嶺「工の字」型パターンとは?

[海嶺 - Wikipedia] より、  大西洋中央海嶺の図を示しますと:

By ja.wikipedia.org

海嶺は東西ラインにより分断されて連結しています、これが「工の字」です

 

Google Earthで見ますと(上図でケーン断裂帯の辺りです):

f:id:yoshihide-sugiura:20201111082449p:plain

 多少拡大して:

f:id:yoshihide-sugiura:20201111082529p:plain

と、東西に伸びる「工の字」パターンの連結となっています

 

 

2.そもそも中央海嶺はどのようにして出来るのか?と言うと

それは:

海嶺は、大洋の底にある海底山脈で、マントルが地下深部から上がってくる場所のこと。特に大陸移動の一部である海洋底の拡大をもたらす大規模なものは、通常、中央海嶺と呼ばれ、何千kmも続く海底山脈である。中央海嶺では、新しい海洋地殻が形成され、海洋底が少しずつ左右両側に広がっている。

であって、海嶺の構造とは:

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a4/Ridge_render-ja.jpg

です、要するに数千Kmにも及ぶ海底火山列で、大陸移動の湧き出し口と言えます

大西洋中央海嶺は、西に北米南米プレートを、東にユーラシアプレートとアフリカプレートを移動させる原動力となっています

 

 

3.そして「工の字」はR-R型トランスフォーム断層と呼ばれるのだが

[トランスフォーム断層 - Wikipedia] によれば、中央海嶺に現れる「工の字」型断層はR-R型トランスフォーム断層と呼ばれますが、その生成原因は、と言うと:

大陸移動において大きな大陸が地溝帯で分裂する以前から地溝帯に交差する大陸の弱い部分があって、それが大陸移動による力のかかり具合によって割れ目となり、地溝帯のあった部分が中央海嶺になった際に中央海嶺を横切る横ずれ状の断層になって海嶺軸がずれていくことになる。

大陸の弱い部分が原因で「工の字」となった、としているが、果たしてそれだけであろうか?という疑問が生じます

と申しますのも、弱い部分が原因で、これだけの周期性のある「工の字」が連結するのだろうか?という事です

 

 

4.結論

この「工の字」の周期性は、明らかに地球の自転による差動動作が原因である事を暗示しています

ご存知の通り、地球は自転しており、赤道が加速度最大であって一定時間内の変位量は赤道が最大で、両極に移動するに従って変位量は徐々に減少します

結果、南北方向で見れば、一定の距離間隔で一定の差動によるズレ、即ち歪をもたらす応力起因による破壊が発生し、マントルが地下深部から上がって来る中央海嶺では一定間隔で「工の字」断層が発生するのです

従って、「工の字」は必ず東西方向に生成される事となり、南北方向には生成されない事になります

別の観点から考察すれば、中央海嶺は必ず南北方向に生成され、東西方向には発生しない、という事にも繋がるのですが、これにはマントル対流に関する考察が必要であり、いずれいつかの機会に、、、と考えています

 

追記:2020/11/11 12:14

宇宙の徒然を語るブロガー「まさき りお(id:rio-masaki)」さんから

アフリカ南方沖では東西に大西洋中央海嶺が走っていますが、、、

という趣旨のコメントを頂戴致しまして、私としても間違ったコメントバックをしたのですが、詳細を調べました

本ブログ先頭の大西洋中央海嶺の図はメルカトル図法であり、南緯50度辺りからは極端な表現となり、誤認識しやすいのです

Google Earth にて大西洋中央海嶺の南緯50度近辺を見ますと:

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であって、一応は南北方向に延びています、東西方向ではありませんでした

Rioさん、ご指摘、誠にありがとう御座いました、感謝です

 

 

以上、お付き合い頂きまして、誠にありがとう御座いました