11月度その9:気になる点シリーズ ➡ 新型コロナとネアンデルタール人とインド・ヨーロッパ語族!
気になる点シリーズ ➡ 新型コロナとネアンデルタール人とインド・ヨーロッパ語族!
現在、この黒点サイトでは、私事ですが忙しくなって来たもので「太陽黒点数の推移を追うシリーズ」のみを扱っております、数カ月前までは「木星衝合と巨大地震の相関を追うシリーズ」や「地磁気と地震の相関を追うシリーズ」等もやったのですが、木星や地磁気はかなりの集中力とエネルギーが必要で、とても現在の私の状態では扱えないのです
しかしながら、ベッドで寝っ転がっていると漠然と頭に浮かんで来る疑問がありまして、それは私にとっての未解決問題もしくは気に掛かる問題なのです、そこで本日は最近話題となった「新型コロナとネアンデルタール人」について、これはインド・ヨーロッパ語族ではないか?と気になったので、
新型コロナとネアンデルタール人とインド・ヨーロッパ語族!
についての記事をアップさせて頂きたく、お付き合い頂ければ幸いです
1.最初のキッカケは?
それは、何と言っても、沖縄科学技術大学院大学はスバンテ・ペーボ教授の研究に関する記事:2020-09-30
[新型コロナの重症化はネアンデルタール人から受け継いだ | 沖縄科学技術大学院大学 OIST]
でしょう
簡単にご紹介させて頂きますと、新型コロナの重症化要因として、
遺伝的要因も影響を与えることがわかっており、数ヶ月前に発表されたCOVID-19非ホストジェネティクスイニシアチブによる研究では、3番染色体のある領域の遺伝子多様体(バリアント)が、重症化リスクを高めることが示されました。
そしてこの度、
国際科学雑誌ネイチャー誌に掲載された新たな研究では、この遺伝子領域が南欧で発見された5万年前のネアンデルタール人のものとほぼ同じであることがわかりました。さらなる解析で、これらのバリアントは約6万年前にネアンデルタール人との交配によって現代人の祖先に渡ったことも明らかになりました。
そして、
沖縄科学技術大学院大学(OIST)のヒト進化ゲノミクスユニットを率いるスバンテ・ペーボ教授は、「ネアンデルタール人から受け継いだ遺伝的遺産が、現在のパンデミックの中でこのような悲劇的な結果をもたらしていることは衝撃的です」と述べています。
2.ネアンデルタール人のバリアント世界分布
同じくOISTさんの資料によれば:
研究者たちは、これらのバリアント保有者の数に世界の各地域で大きな開きがあることを発見しました。南アジアでは人口の約50%がバリアントを持っているのに対し、東アジアでは保有者はほとんどいません。
アフリカにもほとんどいないのです
バリアントはアフリカではほとんど見られず、バングラデシュでは最も高い頻度で出現している。出典:スバンテ・ペーボ教授、Hugo Zeberg教授。図はネイチャー誌掲載論文に使用された。
3.ネアンデルタール人のバリアント分布は、インド・ヨーロッパ語族分布と似ている
[インド・ヨーロッパ語族 - Wikipedia] によれば、
By Hayden120
インド・ヨーロッパ語族の分布図(グレーはインド・ヨーロッパ語族ではない)
この語族に属する言葉を公用語としている国は100を超える
この言語発祥の地であるが、南ロシアであるとする「クルガン仮説」とアナトリア(現トルコ)であるとする「アナトリア仮説」がある、私の見る所、「クルガン仮説」が当てはまるように思えます
By Dbachmann
クルガン仮説によるインド・ヨーロッパ語族の拡大例
4.考察と結論
ネアンデルタール人は、約40万年前に出現し、2万数千年前に絶滅したとみられる
彼等は、ビュルム氷期(7万年前に始まり1万年前に終わった最も新しい氷期)にヨーロッパ大陸からイラクやイスラエルに生活していた
By 120 - my own work 120
ネアンデルタール人の化石が発見された地点(赤丸)。薄紫色の部分は氷床に覆われていた。
そして、2014年の研究では、現生人類がネアンデルタール人と混血したのは今から6万年くらい前のこととしている
しかし、クルガン仮説における最も初期のクルガン文化は紀元前4千年程度とされており、そのギャップは大きい
今から6万年前では文字はもちろん無く、ただただ話し言葉だけであったろう、埋葬などの風習はあっただろうが
これ以上の事は、残念ながら、分からない
しかしながら、東アジアやアフリカにはネアンデルタール人のバリアントをもつ人々はいない事、東アジアやアフリカはインド・ヨーロッパ語族ではない事、を考える時、相関はあるように思えるのです
以上、お付き合い頂きまして、誠にありがとう御座いました