なぜ地球磁極は逆転するのか?

太陽黒点数/オゾン全数/エルニーニョ/太陽活動と米国日本の地磁気変動を追います!

11月度その12:気になる点シリーズ ➡ ゾロアスター教の特異点!

気になる点シリーズ ➡ ゾロアスター教特異点

 

 

現在、この黒点サイトでは、私事ですが忙しくなって来たもので「太陽黒点数の推移を追うシリーズ」のみを扱っております、数カ月前までは「木星衝合と巨大地震の相関を追うシリーズ」や「地磁気地震の相関を追うシリーズ」等もやったのですが、木星地磁気はかなりの集中力とエネルギーが必要で、とても現在の私の状態では扱えないのです

 

しかしながら、ベッドで寝っ転がっていると漠然と頭に浮かんで来る疑問がありまして、それは私にとっての未解決問題もしくは気に掛かる問題なのです、そこで本日は以前から気になっていた、

ゾロアスター教特異点

についての記事をアップさせて頂きたく、お付き合い頂ければ幸いです

 

 

 

1.20万年前:現生人類アフリカ単一起源説

現生人類はというと、[アフリカ単一起源説 - Wikipedia] によれば、地球上のヒト(現生人類、ホモ・サピエンス・サピエンス)の祖先はアフリカで誕生し、その後世界中に伝播していったとする

左上にアフリカ・マダガスカルが見える、右側に南アメリカ、左下にオーストラリアとニュージーランドが見える、日本は中央下左側の黄色いマークが出ている所で3万5千年前から2万5千年前にヒトは到達した、となっている

By commons.wikimedia

母系(ミトコンドリアDNAの分布)から推定した人類伝播のルートおよび年代、年代は千年単位

この図によれば、発生したのは17万年〜13万年前であるが、一般には20万年前と言われるので題名の所は20万年前とした

 

 

2.7万年前:ヴュルム氷期・最終氷期

およそ7万年前に始まって1万年前に終了した一番新しい氷期のことである

By map.ngdc.noaa.gov

凡例が見にくいので、代表例を挙げれば、灰色は氷床に覆われた地域、アフリカ・オーストラリアに見られる紫色は砂漠、南米東側・アフリカ中央から南側・インド・東南アジア・オーストラリア北部に見られる緑色は草原、カナダ北部・シベリアに見られるブルーは氷湖、である(これは寒気が最も強かった時の図だそうである)

ヴュルム氷期の間、シベリアとアラスカは氷湖で繋がっていたので、ヒトは北アメリカから南アメリカまで、1万年前には広がっていたのである

 

 

3.1万年前からこちらでは

1万年前に最終氷期が終わり、氷床は溶ける時には一気に溶けるので全世界で洪水が多発した、北極海の氷湖が溶けても海面はそれほど上昇しないが、北米やグリーンランドやロシアや欧州北部や南極大陸の氷床が溶けると海面は確実に上昇する、伝説や伝承で大洪水が起きた、とされる言い伝えが多いのはこれによるのである

[文明 - Wikipedia] によれば、文明が発生するには、まず前提として農耕による食糧生産の開始と、それによる余剰農産物の生産がなければならない、最初期の農耕はオリエントの肥沃な三日月地帯(現在のイラク)において11,000年前、パプアニューギニアで9,000年前の証拠が発見されている

農業を発展させるには、灌漑事業が必要で社会的組織的な作業となり、ここに都市国家が生まれて来る、アイザック・アシモフによれば:

紀元前5000年の頃には既に農業を起こす文明が3000年近く存在していた、その頃チグリス・ユーフラテス流域にシュメール民族が入ってきた、シュメール人は優秀であった

・ まずヨットと櫂を発明した、これにより川をさかのぼる事が可能となった

・ 車輪を発明した、これにより荷車が出来、道路が造られた

・ 青銅器を発明した、これにより工具・武器が石器に比べ飛躍的に強化された

・ ビールと葡萄酒も作ったが、これはエジプトやチグリス域やユーフラティス域全体の話でシュメール独自ではない

・ 紀元前3000年頃には数字を発明した、我々が今も使う12ー60進法である

・ 同時に文字も発明した(楔形文字

シュメールの場所を以下に示す、これは知っておいた方がいい

Sumer Dynasty.svg

ウルク・ウルと言う地名が見えるが当時全盛を誇った有名な都市国家なのである、シュメールは旧約聖書ではスメルと呼ばれ、アブラハムはスメルのウルを出た、とされている、シュメールは憧れの文明であったのである、自分達の先祖は優秀でありたいのだ

ただ上図は当時のシュメールの位置であり、その後のチグリス・ユーフラテスの土砂堆積で、当時のシュメールは大分内陸になっているハズである

 

所で、同時にエジプトでも文明が発達し、文字(ヒエログリフ)が作られた、シュメールとエジプトの間に在った商業国家フェニキアでは両文字を翻訳するのにアルファベットを考案した、アルファベットは全人類の歴史の中でただ一回フェニキアで紀元前1500年頃に作られたのである

 

紀元前1400年頃にはヒッタイトで鉄器が作られ、青銅器は姿を消した

 

紀元前1000年頃、イスラエルが建国されたが、前900年頃には南北に分裂し、前700年頃に滅亡した、滅亡後ユダヤ人は強国であったダビデの時代を懐かしみ、いつか救世主が現れるというメシア思想が生まれた

 

 

4.紀元前500年頃、ゾロアスター教が起きた

[ゾロアスター教 - Wikipedia] によれば、イラン高原に住んでいた古代アーリア人多神教(原イラン多神教)をゾロアスター(人名であり、ツァラトゥストラとも言う)がアフラ・マズダー(善の神)を信仰対象として創設したのがゾロアスター教である

この宗教の特徴は、何と、

悪魔を発明した

のである!

ゾロアスター教によれば、善の神々と悪の神々は力が拮抗しており、ここに人類が善の神々に加勢する事により、善の神々が打ち勝つ、とされている

それまで人類に「悪魔」というコンセプトは無かったのである!

これはキリスト教にも影響を与えた、新約聖書には悪魔が出て来る(旧約聖書は既に出来上がっていたので、悪魔は出て来ないだろう)

ゾロアスター教は光(善)の象徴としての純粋な「火」を尊ぶため、拝火教とも呼ばれる、ゾロアスター教の全神殿には、ツァラトゥストラが点火したとされる火が絶えることなく燃え続け、神殿内には偶像はなく、信者は炎に向かって礼拝する

しかし、イランにおけるイスラム教徒の支配下ゾロアスター教徒たちは経済的利益や身の安全のため次々と改宗していった、そして残る人々はインドに逃れ、インドがゾロアスター教人口が最も多く(約7万5千人)、全世界でも約10万人程度とされている

  

 

以上、お付き合い頂きまして、誠にありがとう御座いました