12月度その3:気になる点シリーズ ➡ 木星土星コンジャンクションとベツレヘムの星!
気になる点シリーズ ➡ 木星土星コンジャンクションとベツレヘムの星!
現在、この黒点サイトでは、私事ですが忙しくなって来たもので「太陽黒点数の推移を追うシリーズ」のみを扱っております、数カ月前までは「木星衝合と巨大地震の相関を追うシリーズ」や「地磁気と地震の相関を追うシリーズ」等もやったのですが、木星や地磁気はかなりの集中力とエネルギーが必要で、とても現在の私の状態では扱えないのです
しかしながら、ベッドで寝っ転がっていると漠然と頭に浮かんで来る疑問がありまして、それは私にとっての未解決問題もしくは気に掛かる問題なのです、そこで本日は宇宙の徒然を語るブロガー「まさき りお(id:rio-masaki)」さんが最近:
rio-masaki.hatenablog.jpと、木星と土星の800年ぶりの大接近(これを木星土星コンジャンクションと言う)を話題に取り上げておられ、あぁ、聖書に出てくる東方の三博士達が輝く星に導かれてベツレヘムに至りイエスを拝む事ができた、という話があったなぁ、あれは確か木星土星コンジャンクションではなかったか?と気になったので、調べてみました
お付き合い頂ければ幸いです
ベツレヘムの星:クリスマスはいつ?
[https://www.kcg.ac.jp/kcg/sakka/betsu.htm] に記載されている「クリスマスはいつ?」によれば:
東方の博士たちがエルサレムに来てこう言った。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方はどこにおいでになりますか。私達は,東のほうでその方の星を見たので,拝みにまいりました。」・・・(中略)・・・すると見よ,東方で見た星が彼らを先導し,ついに幼子のおられる所まで進んでいき,その上にとどまった。
とあり、ここで東方とは?についてこの著者は、
ユダヤから見て東方,その中で文化の中心といえばバビロンを指すと考えるのが妥当でしょう。バビロンは古代オリエントの文化都市であり,占星術も発達しそこには星占いに長けた博士もいたはずです。
としていますが、妥当と思われます、バビロンとはバグダッドの事であり、エルサレム(ベツレヘムはエルサレムの南方直下)の距離をGoogle Earthで測ってみると、
右上にバグダッド、左下にエルサレムとあり、その直線距離は約870kmです(東京-鹿児島が約1000km)、駱駝で旅して2-3ヶ月か、と著者はしています
著者は続けます:
東方の博士はこの星をかってバビロンで見て,ユダヤに着いてから再び見たというのだから,同じ現象が2度あって
1回目はバビロンで西天(ユダヤの方向)に見た。
2回目はユダヤに着いてから見た,この日がイエスの誕生日。
と考えられます。
これも妥当と思われます
ここで、ケプラーが1614年に手計算した結果があり、以下に示す如くBC7年に木星土星コンジャンクションを3回起こしているのです
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年月日 時刻 惑星名 星座
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BC7年 6月8日 後半夜 木星・土星 うお
9月12日 終夜 木星・土星 うお
12月17日 前半夜 木星・土星 うお
この2回目または3回目に重なり合った木星土星がベツレヘムの星とすると,クリスマスは9月12日または12月17日となります。
と著者は結論付けています
ベツレヘムの星 - Wikipedia
によれば、ケプラーに関する記載があり、
1614年、ドイツの天文学者ヨハネス・ケプラーは、紀元前7年に起きた、木星と土星の3連会合、すなわち両惑星が合体して見えるほどの接近を3回繰り返したのがベツレヘムの星の正体であると結論付けている。当時、木星と土星は接近しつつ留と逆行を繰り返し、3回も大接近した。
以下、紀元前7年11月12日午後6時から9時半にかけての、エルサレムの南の夜空。
二つの星が左右に並んで見えますが、これが木星土星コンジャンクションなのでしょう
しかしながら、
しかし現在では、両星の間隔は1度(月や太陽の視直径の2倍程度)ほど離れていたので、珍しい現象ではあるが合体してより明るく見えたというわけではないことがわかっている。
という事で、果たして木星土星コンジャンクションがベツレヘムの星であったのかどうか、分からない、としています
ちなみにクリスマスツリーの頂上に飾ってある星がベツレヘムの星で、今年は約800年ぶりに12月21日に大接近するそうです!
以上、お付き合い頂きまして、ありがとう御座います、感謝です