なぜ地球磁極は逆転するのか?

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12月度その4:気になる点シリーズ ➡ ストロマトライトとサンゴの類似性について!

気になる点シリーズ ➡ ストロマトライトとサンゴの類似性について!

 

 

現在、この黒点サイトでは、私事ですが忙しくなって来たもので「太陽黒点数の推移を追うシリーズ」のみを扱っております、数カ月前までは「木星衝合と巨大地震の相関を追うシリーズ」や「地磁気地震の相関を追うシリーズ」等もやったのですが、木星地磁気はかなりの集中力とエネルギーが必要で、とても現在の私の状態では扱えないのです

 

しかしながら、ベッドで寝っ転がっていると漠然と頭に浮かんで来る疑問がありまして、それは私にとっての未解決問題もしくは気に掛かる問題なのです

そこで「ストロマトライト」と「サンゴ」はどちらも海に生息する岩みたいなイメージを持つ生物で、類似性があるかな?何が違うのだろう?どちらも古代から地球上に生息しているようだが、その生存意味は何なのだろうか?とかねがね漠然と疑問に思っていたので、隙に任せて調べてみる事にしました

 

お付き合い頂ければ幸いです

 

 

1.ストロマトライトとは?

[ストロマトライト - Wikipedia] より、

ストロマトライトは藍藻類(シアノバクテリア)と堆積物が何層にも積み重なって形成される岩石

1 藍藻類が砂や泥の表面に定着し、日中に光合成を行う。

2 夜間の休止期には、泥などの堆積物を粘液で固定する。

3 藍藻類は呼吸するために上部へ分裂し、翌日には再び光合成を始める。

この繰り返しで、ストロマトライトは徐々にドーム型に成長していく。成長速度は非常に遅く、1年に数mm程度しか成長しない。なお、ストロマトライトの断面にある縞模様から、当時の一日の長さが推測できる。

ストロマトライトは層状の岩石ではあるが、生成要因はシアノバクテリアであり光合成を行う、そして一日の長さが推測できる、というのは極めて興味深いです

シアノバクテリアは原始的な細菌で、過酷な環境でも生息できる。ストロマトライトは、海水域・淡水域の両方、地球上のあらゆるところにあった。2016年には、約37億年前の化石が発見されたとの報告が行われた。

 

⬆ こぶのように見える先カンブリア紀ストロマトライトの化石。(米国モンタナ州

 

ストロマトライトの化石(カナダバンフ国立公園

ストロマトライトの化石は世界中で見つかるが、現生するものはごくわずかで、

⬆ 現生するストロマトライト(オーストラリア・シャーク湾)

ストロマトライトが現生するオーストラリアのシャーク湾は、砂漠に囲まれた閉鎖的な海域である。水の蒸発が激しく、潮流が緩いため、外海の海水よりも塩分濃度が高い区域が存在し、その海岸部にストロマトライトが並んでいる。塩分濃度が高いため藍藻類の捕食者となる貝類や甲殻類のみならず、他の生物もほとんど生息できない。よって、ストロマトライトは現在まで残り、成長を続けている。

なるほど〜、です

で、ストロマトライトの存在意義ですが、

先カンブリア時代(46億年前〜5億年前まで)には世界各地に存在し、地球に大量の酸素を提供したとされる。同時に大量の二酸化炭素の消費は温室効果を減少させ気温を下げた。

37億年前の化石が正しければ、37億年前から5億年前まで、30億年以上に渡って地球に酸素を供給し続けた、二酸化炭素の量を減らした、地球環境を劇的に変化させた、という事になります

 

 2.それでは、サンゴは、というと

[サンゴ - Wikipedia] より、

サンゴは、ポリプと呼ばれる構造をもつ。このポリプが単体で生活するものを「単体サンゴ」、有性生殖によって生じた一つのポリプが分裂や出芽を繰り返して生じたクローンが、分離することなく集まって生活するものを「群体サンゴ」と呼ぶ。

要するに動物で、固い骨格を発達させ、宝石になるものや、サンゴ礁を形成するものなどがある、という事です

サンゴの中には体内に褐虫藻という藻類(シアノバクテリアはこれに含まれる)を共生させているものがいる。そのようなものは造礁性サンゴと呼ばれる。造礁性サンゴは褐虫藻から光合成産物を供給されるため比較的成長が早く、サンゴ礁を形成する。造礁性サンゴは光合成により多くのエネルギーを得ているため、光量の多い浅海域に生息する。

なるほど、シアノバクテリア等を共生させるサンゴがり、これがサンゴ礁を形成する! そしてシアノバクテリア等は光合成を行う!

褐虫藻と共生を行わないものは非造礁性サンゴと呼ばれる。光合成によるエネルギーを得ないため、非造礁性サンゴには深海に生息するものもいる。

宝石になるタイプのサンゴはこれでしょうね?

その進化として、

サンゴはカンブリア紀(約5億4200万年前)に出現したが、この時代のサンゴ化石は非常に稀である。

約5億年前に出現というと先カンブリア紀に広がっていたストロマトライトが役目を終えた時ではないですか! 何という連携プレーなのでしょう! その頃、まだ植物は地上に現れていないでしょうから、サンゴがストロマトライトに代わって光合成を行い酸素を供給した可能性は高いです

 

Coral Outcrop Flynn Reef.jpg

By Toby Hudson:オーストラリア・グレートバリアリーフにおける色々なサンゴ

これは浅い所でのサンゴなので、光合成をするタイプ(シアノバクテリア等と共生するタイプ)なのでしょう

 

という訳で、先カンブリア紀が終えた約5億年前にストロマトライトは役目を終え、代わりにサンゴ礁を形成するサンゴがカンブリア紀に出現し、現在に至っています

どちらも光合成を行いますが、その主役はシアノバクテリア等の藻類なのでした

う〜む、凄いですね! シアノバクテリア等も凄いですね?

サンゴには、その他として宝石としての価値等もありますが、ここでは割愛致します

 

 

以上、お付き合い頂きまして、ありがとう御座います、感謝です