なぜ地球磁極は逆転するのか?

太陽黒点数/オゾン全数/エルニーニョ/太陽活動と米国日本の地磁気変動を追います!

1月度その9:気になる点シリーズ➡スノーボールアースとカンブリア紀の動物爆発!

気になる点シリーズ➡スノーボールアースカンブリア紀の動物爆発!

 

 

現在、この黒点サイトでは、私事ですが忙しくなって来たもので「太陽黒点数の推移を追うシリーズ」のみを扱っております、数カ月前までは「木星衝合と巨大地震の相関を追うシリーズ」や「地磁気地震の相関を追うシリーズ」等もやったのですが、木星地磁気はかなりの集中力とエネルギーが必要で、とても現在の私の状態では扱えないのです

 

しかしながら、ベッドで寝っ転がっていると漠然と頭に浮かんで来る疑問がありまして、それは私にとっての未解決問題もしくは気に掛かる問題なのです

 

以前、私が「1月度その5:気になる点シリーズ➡ナスとジャガイモとパンゲア大陸と、、、」なる記事をアップした際、宇宙の徒然を語るブロガー「まさき りお(id:rio-masaki)」さんから生物の進化に関して:

カンブリア爆発ですべての門がそろった」ってのは?と思ったら動物の門がだったのですね?

なるコメントを頂きまして、そうでした「カンブリア紀の爆発」ってあったな、と気になったので、追ってみました

 

 

お付き合い頂ければ幸いです

 

 

まず [カンブリア爆発 - Wikipedia] からです:

カンブリア爆発とは、5億4200万年前から5億3000前までの1200万年の間に突如として現れる動物の種類(門)が出そろった現象である

そこでは、硬い骨格を持たないエディアカラ生物群

By Verisimilus とか、

 

歴史上はじめて目をもつ三葉虫

ElrathiakingiUtahWheelerCambrian.jpg

By Wilson44691 何しろ目をもつので捕食に強い!とか、

 

目と硬い外皮をもつアノマロカリスを含むバージェス動物群、

By Junnn11 とか、

やはりバージェス動物群であるオパビニア、

20191108 Opabinia regalis.png

By Junnn11 とか、

 

従来はもっと後で出現したと考えられていた魚類を含む脊索動物の化石

Chordata 2.jpg

By Biopics (トラの化石が出て来た訳ではない! トラの先祖の化石が出たのである)

 

今では、動物については、苔虫動物種類(門)を除くすべての動物種類(門)がカンブリア紀に出現した可能性があり、しかも現在の所、これらの先祖をさかのぼることが出来ていない

ここで苔虫(コケムシ)動物とは、

Haeckel Bryozoa 33.jpg

サンゴに似た炭酸カルシウムなどの外壁からなる群体を作る。世界中に分布する。約8,000種が確認され、その何倍もの種類の化石が知られている。

 

当時の海底はバージェス動物群(アノマリカリス等)が主役と考えられた

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By [生命の扉 | 第2話 進化の不思議な大爆発] さんより

 

 

ここで、カンブリア爆発パンゲア大陸との関係を確認しておこう:

カンブリア爆発は、5億4200万年前から5億3000万年前

パンゲア大陸が分離を開始したのは、2億年前

ここでパンゲア大陸が集合したのは、2億5000年前なので、パンゲアのライフは5000万年と短く、かつ、カンブリア爆発とは無関係と考えられる

 

 

では、何がカンブリア爆発の原因なのか?と言うと:

従来、「カンブリア大爆発」は、カンブリア初期に一斉に生物の体制が出そろった現象と説明されてきた。

その後の分子遺伝学の進歩から遺伝子の爆発的多様化はカンブリア爆発のおよそ3億年前に起こっていることが分かり、カンブリア初期に短期間に大進化が起こったわけではないとの考え方が主流となった。すなわちカンブリア爆発は「化石記録の」爆発的多様化なのであり、遺伝子的な爆発ではない。

遺伝子的な爆発は、8億4200万年前〜8億3000万年前(約8億年前)から始まっていたのである

 

ここで、スノーボールアースカンブリア爆発の関係である:

カンブリア爆発の原因として、スノーボールアース(雪球地球)の終結との関連性が指摘されている

約10億年前に多細胞生物が出現し、その後、8億 - 6億年前 にスノーボールアースの間、生物は存在し続けた。多細胞生物は原口を獲得し、強力な捕食能を有するに至った。海底には熱水鉱床などの熱水を発する箇所があり、スノーボールアースの間、その近辺で生物は隔離されて生存したと考えられる。

原口は重要なので先に説明しておくと、我々は口と肛門を持つが口が原口である、ちなみに口から肛門に至る胃や腸の中は我々にとって体外である

スノーボールアースの地理的な隔離の間、どのように捕食するか、どのように捕食から逃れるかの観点から多細胞生物は多様性を形成し、これが(硬い骨格持たない)エディアカラ生物群や(目や硬い外皮を持つ)バージェス動物群のような多様性を形成し、スノーボールアース終結(約6億年前)からカンブリア爆発まで、少なくとも3200万年も経過していることから、その間、全地球的な捕食と被捕食の生存競争が存在したと考えられる。

そうして:

バージェス動物群に見られるアノマロカリスやオパビニアなどの大型捕食動物の出現とともに、カンブリア爆発の際には目と堅い外骨格をまとった動物が多く見られるようになった。エディアカラ生物群は、新たに出現した捕食動物に食い尽くされて絶滅したとも言われている

 

 

まとめよう:

1.スノーボールアースは8億年前に始まり6億年前まで続いた、この間、生物は海底の熱水鉱床で生き延び、原口や目を獲得するなど強力な捕食機能を有する等の進化を粛々と遂げていた(遺伝子的に進化し始めた)

2.やがて6億年前にスノーボールアースが終えると、生物は生存競争に入り、淘汰が始まった、これは約3200万年続いた

3.そうして、主としてバージェス動物群が主役となる時代が到来し、カンブリア爆発(化石上種々の動物が見つかる)に至ったのが、5億4200万年前から5億3000万年前である

4.やがて、このバージェス動物群も絶滅するのだけれども、それはまた別の機会に譲ろう

 

 

 

以上、お付き合い頂きまして、誠にありがとう御座いました

感謝です