なぜ地球磁極は逆転するのか?

太陽黒点数/オゾン全数/エルニーニョ/太陽活動と米国日本の地磁気変動を追います!

1月度その16:気になる点シリーズ➡エルニーニョ&ラニーニャと南方振動を追う!

気になる点シリーズ➡エルニーニョラニーニャと南方振動を追う!

 

 

現在、この黒点サイトでは、私事ですが忙しくなって来たもので「太陽黒点数の推移を追うシリーズ」のみを扱っております、数カ月前までは「木星衝合と巨大地震の相関を追うシリーズ」や「地磁気地震の相関を追うシリーズ」等もやったのですが、木星地磁気はかなりの集中力とエネルギーが必要で、とても現在の私の状態では扱えないのです

 

しかしながら、ベッドで寝っ転がっていると漠然と頭に浮かんで来る疑問がありまして、それは私にとっての未解決問題もしくは気に掛かる問題なのです

 

先日の記事「1月度その13:気になる点シリーズ➡地球レベルでの海流が気になった!➡追記:ウナギが北太平洋環流に乗って産卵場所フィリピン沖へ移動する? - なぜ地球磁極は逆転するのか? 」で貿易風・偏西風・北太平洋環流について書いたのですが、もう少し上位レベルの海流現象エルニーニョラニーニャがあり、気になったので、追ってみました

 

 

お付き合い頂ければ幸いです

 

 

今回は、まず [気象庁 | エルニーニョ/ラニーニャ現象とは] で行きます!

エルニーニョ/ラニーニャ現象:

エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象です。

逆に、同じ海域で海面水温が平年より低い状態が続く現象はラニーニャ現象と呼ばれ、それぞれ数年おきに発生します。

 

        エルニーニョ現象

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   ⬆ 1997年11月の月平均海面水温平年偏差

 

         ラニーニャ現象

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     ⬆ 1988年12月の月平均海面水温平年偏差

 

上の二つの図は、典型的なエルニーニョ現象及びラニーニャ現象が発生している時の太平洋における海面水温の平年偏差の分布を示しています(平年値は1981〜2010年の30年間の平均、赤が平年より高く、青が平年より低く、色が濃いほど平年偏差が大きいことを表します)。

南米から赤道帯を西に、30年平均に比べ、高温海域と低温海域が発生している事が分かります

 

ここで、赤道帯0度近辺に東から吹く貿易風と、45度近辺で西から吹く偏西風、を思い出そう

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赤道帯は、常に上昇気流が発生し低気圧帯となり、そこにコリオリの力によって、東から吹き込んで来る風が東風となる貿易風の地帯であった

 

エルニーニョ/ラニーニャ現象に伴う太平洋熱帯域の大気と海洋の変動:

平常時の状態:

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太平洋の熱帯域では、貿易風と呼ばれる東風が常に吹いているため、海面付近の暖かい海水が太平洋の西側に吹き寄せられています。西部のインドネシア近海では海面下数百メートルまでの表層に暖かい海水が蓄積し、東部の南米沖では、この東風と地球の自転の効果によって深いところから冷たい海水が海面近くに湧き上っています。このため、海面水温は太平洋赤道域の西部で高く、東部で低くなっています。海面水温の高い太平洋西部では、海面からの蒸発が盛んで、大気中に大量の水蒸気が供給され、上空で積乱雲が盛んに発生します。

エルニーニョ現象時の状態:

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エルニーニョ現象が発生している時には、東風が平常時よりも弱くなり、西部に溜まっていた暖かい海水が東方へ広がるとともに、東部では冷たい水の湧き上りが弱まっています。このため、太平洋赤道域の中部から東部では、海面水温が平常時よりも高くなっています。エルニーニョ現象発生時は、積乱雲が盛んに発生する海域が平常時より東へ移ります。

 

ラニーニャ現象時の状態:

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ラニーニャ現象が発生している時には、東風が平常時よりも強くなり、西部に暖かい海水がより厚く蓄積する一方、東部では冷たい水の湧き上がりが平常時より強くなります。このため、太平洋赤道域の中部から東部では、海面水温が平常時よりも低くなっています。ラニーニャ現象発生時は、インドネシア近海の海上では積乱雲がいっそう盛んに発生します。

 

エルニーニョ・南方振動(ENSO、エンソ):

南太平洋東部で海面気圧が平年より高い時は、インドネシア付近で平年より低く、南太平洋東部で平年より低い時は、インドネシア付近で平年より高くなるというシ−ソ−のような変動をしており、エルニーニョ・南方振動(ENSO、エンソ)と呼ばれています。

なるほど、エルニーニョラニーニャエルニーニョラニーニャ、、、と繰り返す振動現象をエルニーニョ・南方振動(ENSO、エンソ)と言う訳だ

 

東風である貿易風が吹く原因は、太陽熱と地球の自転によるコリオリの力、によるのであり、東風の風応力(押す力)によって海面は西に押し出され、結果、南米赤道帯とその西側の間には隙間が生じ、下から冷たい海水が上昇して来るのである

ここで注意すべきは:

赤道帯がより暖められる程、強い東風が吹き、下から冷水が多く上昇するので、南米側の赤道帯の温度は下がりラニーニャとなる事である!

 

所で、エルニーニョ・南方振動の原因は何だろう?

[エルニーニョ・南方振動 - Wikipedia] によれば:

根本的な原因は未だに詳しく解明されていない。

ふむ〜

最近の研究によれば、月の潮汐の変化と関連があるのではないかとの指摘がなされている

なるほど、、、しかしながら

太陽黒点活動との相関を取ってみれば、何か出て来る可能性がある!

黒点活動が盛んな時は太陽活動も盛んで、赤道帯はより暖められ、結果、南米西側には冷水がより多く上昇し、ラニーニャとなる可能性である

これは、

本「黒点サイト」としては追わねばならない!

直近4年の状況をリストしておこう:

2016年夏 - 2017年春 ラニーニャ 北海道を中心とした8月の長期的な大雨・豪雨
1951年に気象庁が統計を取り始めて以来、初めて東北地方の太平洋側に台風が上陸した。
また北日本では平年より7日 - 10日早い初雪・初冠雪を観測し、関東甲信越では2016年11月に初雪・初冠雪を観測した(関東甲信越で11月に初雪・初冠雪が観測されたのは1962年11月以来、54年ぶりとなる)。
このほか、2017年1月中旬と2月中旬、3月上旬は日本国内(平成29年日本海側豪雪)のみならず、国外の多くで10数年に1度の北半球最大規模の大寒波が襲来した。
2017年秋 - 2018年春

この冬(2017年12月~2018年2月)の平均気温は約1度程度低かった。

そして冬の積雪は平年よりかなり多く、日本規模で寒冬となった。

2018年秋 - 2020年春 エルニーニョ

( 2018年9月 ) 9月4日に近畿地方にかなり台風接近して危険な暴風となった

9月7日~9月10日は秋雨前線が近づいて西日本では断続的に雨が降り続いた。

冬はほぼ全国的に暖冬で、南西諸島は記録的暖冬 、西日本や東日本でも顕著な暖冬となり、西日本の日本海側は記録的少雪となった。

2019年5月~7月は北日本を中心に記録的な長期高温・長期日照・長期少雨となった。

2019年6月は南米で大量の雹が局地的に降り、欧州で長期的な異常高温になるなど異常気象が発生した。

2019年12月から2020年2月にかけて日本では北日本を除き、2006年12月 - 2007年2月当時を凌ぐ記録的な大暖冬となった。

2020年秋 - ラニーニャ

2020年初冬より日本国内を中心に、数年に1度の最大規模の大寒波が襲来し、12月14日から21日までの7日間の総降雪量が200センチ(2メートル)を超えた地点が数地点と、主に東日本と北日本の各日本海側、および山陰地方を中心に記録的な大雪を観測した

2021年1月上旬には日本のみならず、中国や韓国などの東アジアや一部の欧州でもでも数年に1度の最大規模の大寒波が襲来し、特にスペインの首都マドリードでは半世紀(50年)ぶりの大雪となった

2021年1月現在は、ラニーニャの最中である、という事になります

 

本「黒点サイト」としては、エルニーニョ・南方振動と黒点活動との相関を取る必要があるだろう!

 

 

 

 

以上、お付き合い頂きまして、誠にありがとう御座いました

感謝です