なぜ地球磁極は逆転するのか?

太陽黒点数/オゾン全数/エルニーニョ/太陽活動と米国日本の地磁気変動を追います!

2月度その13:気になるシリーズ ➡ 人は、死ぬまで何を考え続けるのだろうか?

気になるシリーズ ➡ 人は、死ぬまで何を考え続けるのだろうか?

 

 

この黒点サイトでは、「太陽黒点数の推移」「太陽黒点数とS&P500、VIXとの相関」「エルニーニョ南方振動ELSOと太陽黒点数との相関」の太陽黒点に関連した3記事を毎月の初めに定期更新しています

 

しかしながら、ベッドで寝っ転がっていると漠然と頭に浮かんで来る疑問がありまして、それは私にとっての未解決問題もしくは気に掛かる問題なのです

 

ギリシャ哲学に端を発する記事を3つ書いて、これ以上はシツコクなるので止めにして、次に何を書こうか?と考える時、人は死ぬまで何を考え続けるのだろうか?が気になって偉大なる先人の跡を追ってみました

 

ので、

 

お付き合い頂ければ幸いです

 

 

私の知る限り、3名の偉大なる先人がおられ、没順にアップ致しますと:

 

1.[ヴォルフガング・パウリ - Wikipedia] (1900-1958)1945年ノーベル賞受賞

生涯としては:

オーストラリア生まれのスイスの物理学者。スピンの理論や、現代化学の基礎となっているパウリの排他律の発見などの業績で知られる。

1938年のドイツによるオーストリア併合によってパウリはドイツ市民となったが、このことは翌1939年の第二次世界大戦勃発とともに、ユダヤ系であった彼の身を危うくすることとなる。

パウリは1940年にアメリカへ移住し、プリンストン大学理論物理学の教授となった。

戦争が終わった1946年に彼はアメリカ合衆国には帰化せず、チューリッヒに戻り、その後の生涯の大半をここで過ごした。

1958年、膵臓癌を発病した。パウリの最後の助手を務めたチャールズ・エンツがチューリッヒのロートクロイツ病院に入院していたパウリを見舞った時、パウリは彼に「部屋の番号を見たかね?」と尋ねた。彼の病室の番号は 137 だった。彼は生涯を通じて、微細構造定数が 1/137 に近い値を持つのは何故か、という疑問を考え続けていた。

性格としては:

パウリは物理学者として、特に量子力学の分野で数多くの重要な業績を残した。彼は論文を執筆するよりも同僚(特に親しかったニールス・ボーアやヴェルナー・ハイゼンベルグなど)との間で長い手紙をやり取りするのを好んだ。彼のアイデアや成果の多くは、論文としては発表されず書簡にのみ残され、手紙を受け取った人物によってコピーされたり回覧されたりすることが多かった。パウリは自分の研究成果が彼の名前で紹介されないことになっても気にしなかった。

パウリは実験が下手であり、よく実験装置を壊していた。その噂が広がると、パウリが実験装置の近くにいるだけで装置が壊れるという伝説が広がり、彼のこの奇妙な能力に対してパウリ効果という名称が付けられていた。パウリ自身もこの評判を知っており、パウリ効果が現れるたびに喜んだ。

物理学に関してはパウリは完全主義者として有名だった。パウリは自分が欠点を見つけた理論はどんなものでも ganz falsch(完全な間違い)とレッテルを貼って酷評することがあった。かつて自分が誤りを見つけたある論文に対して彼が「この論文は、間違ってすらいない(正しいとか間違えているとかという次元にさえ至っていない)」と述べた言葉は有名である。

微細構造定数とは:

電子と光子の結合の強さを示す定数コンスタントで、およそ 1/137.03597 であり、単位(ディメンション)は無い、1916年にゾンマーフェルトにより導入された

リチャード・ファインマンによれば:

この数字は50年以上前に発見されてからずっと謎であり、優秀な理論物理学者たちは皆、壁に貼り付け、悩んでいる。すぐにでもこの結合を表す数がどこから現れたのか、知りたいだろう。円周率や、もしかしたら自然対数の底に関係しているのかもしれない。誰もわからないのだ。こいつは全くもって物理学における重大な謎の一つだ。人間の理解が及ばないところから現れた魔法の数だ。

ゾンマーフェルトが導入してから、既に100年近く経過している

 

 

2.[ポール・ディラック - Wikipedia] (1902-1984)1933年ノーベル賞受賞

性格としては:

極めて寡黙であり、知人の顔を見分けられなかったりごく単純な質問を理解できなかったりすることがあった。晩餐で同席した人に何か要求することなど一切なく、会話を途切れさせずに続けねばならない義務を感じることもなかった。話をしてみようと、糸口になりそうな言葉をかけようが、何の言葉も返ってこないか、単純な「イエス」か「ノー」で返事をしておしまいになるのが常だった。

物理学以外の事柄には余り関心を持たなかったと言われ、友人であったオッペンハイマーが詩を愛好するのを批判して、「誰も知らないことを誰でもわかる言葉で語るのが物理学だ。誰もが知っていることを誰にもわからない言葉で語るのが詩だ。」と言ったことがある。ケンブリッジ大学の同僚はあまりにディラックが寡黙なため、冗談めかして「ディラック」という単位を作った、これは「1時間につき1単語」である。

有名になることを極度に避けていたと言われ、ノーベル賞が決まった際には、有名になることを恐れて受賞を辞退しようとした。その際、ラザフォードが「もしノーベル賞を断ったら、君はノーベル賞をもらった場合より、もっと有名になる」と言って説得した結果、渋々賞を受けたと伝えられる

業績としては:

業績は数あれど、1928年に電子の相対論的な量子力学を記述する方程式としてディラック方程式を考案したことはあまりにも有名。この方程式から導かれる電子の負のエネルギー状態についていわゆるディラックの海と呼ばれる解釈を提案した。この解釈では粒子の質量、寿命、電荷などの絶対値は等しいが、電荷など符号を持つものは逆符号である粒子、すなわち反粒子の存在が予言される。後に電子の反粒子である陽電子がアンダーソンにより1932年に実験的に発見され、反粒子の存在が実証された。

そして、

1937年にディラックの大数仮説を発表し、生涯その理由を考え続けた

それは、幾つかの基礎的な物理定数から求められる無次元数に10の40乗(またはその2乗)という値が現れることである

・ 陽子-電子間の電磁気力と重力の強さの比

・ 宇宙の年齢と光が陽子の半径を進む時間の比

・ 宇宙に存在する陽子と中性子の数

ディラックは、これらは偶然成り立っているのではなく、何らかの必然によって常に成り立っていると考えた

この仮説が正しい場合は、物理定数も宇宙誕生以降、時間の経過とともに変化してきている、ということになる。今までのところ、肯定あるいは否定する根拠や、関連する他の仮説などもない

私の見る所、陽子-電子間の電磁気力と重力の強さの比(これは10の40乗)はあるような気がする、但し、この数値は宇宙の年齢で変わらないだろうけど

 

 

3.そして[イリヤ・プリゴジン - Wikipedia] (1917-2003)1977年ノーベル賞受賞

生涯としては:

モスクワに生まれ、1921年、家族とともにベルギーへ移住した。1947年からブリュッセル自由大学で数理化学の教授。

1953年には、国際理論物理学会で来日した。会議の終了後、全国の高校をまわって講演し、その当時日本の物理学では素粒子論が主流を占めていたにもかかわらず、これからはトランジスタなどの物性物理学が主流を占めるはずだと予言して日本の若者達を鼓舞し、今日の技術国日本の礎を作ったと、常々満足げに話していた逸話が残っている。その業績のみならず日本の物理学界の多くの指導者を育成した業績が称えられ、日本政府から勲二等旭日瑞宝章が贈られている。

性格としては:

モスクワ音楽院のピアノ科を卒業した母親に4歳のときからピアノを習い始め、その後、世界的なピアニストのウラディーミル・アシュケナージの父でやはりピアニストのダヴィッド・アシュケナージに師事して、大学就学前にピアノ国際コンクールで優勝している。

プリゴジンの主張は既存の物理を過度に否定的に捉えており、また既存の物理に代わるとする彼の提案もレトリカル(誇張した言葉)な部分が多く本質を捉え損ねている、という批判は物理学者の中からも出ており、評価が非常に分かれている。

業績としては:

プリゴジンは、化学溶液について研究した。溶液が平衡状態にあるときは、温度や圧力などの物理学的性質は変化せず、また系への物質やエネルギーの出入りもないはずである。実際には溶液中では恒常的に変化が起こっているにも拘らず、系としてある程度の秩序は保たれている。

溶液の温度を低温から急に上昇させると、溶液の小さい部分部分(セルとよんだ)が秩序を保ちながら全体の中を動くことを発見した。それまで非平衡状態では予想可能な秩序が生じることはないと考えられていた。またプリゴジンはこの現象は不可逆であり、つまり溶液を冷却しても逆の現象は生じないことを発見した。

こうした非平衡系における秩序の仕組みとして「散逸構造」という概念を提唱した。

周囲の環境と共存した状態で存在する散逸系を考え、物質とエネルギーがたがいに作用しあってより秩序性の高い状態になる現象を数量的に研究するプリゴジンの理論や思想は、物理化学の研究のみならず、社会学生態学、経済学や気象学、人口動態学のモデルとしても応用されている。

そして、

ノーベル賞受賞後は、彼が以前から興味を抱いていた物理学の最も基本的な問題の一つである時間の対称性の破れ(何故、時間は一方向へしか進まないのか?)の問題に生涯を捧げ、考え続けた。

 

 

まとめ:

ふむ〜、無次元な物理定数が何処から来るのか?を考え続けた方が2名、時間の単一方向性についてが1名、という事ですか、、、

まぁ、私の場合は「人は、死ぬまで何を考え続けるのだろうか?」を考え続ける事は考えられます

しかし、数値である定数は人の興味をそそるのでしょうね、ピタコラスも「万物の根源は数である」と喝破していましたから

例えば、[円周率 - Wikipedia] があります

円周率は無理数であり、その少数展開は循環しない。円周率は、無理数であるのみならず、超越数でもある。

そして、ランダム性について:

π は現在小数点以下31.4兆桁を超える桁まで計算されている。分かっている限りでは 0 から 9 までの数字がランダムに現れているようには見えるが、はっきりと乱数列であるか否かは実は分かっていない。たとえば π が正規数(数字が一様に現れる)であるかどうかも分かっていない。正規数であれば π の10進表示において、各桁を順に取り出して得られる数列

3, 1, 4, 1, 5, 9, 2, 6, 5, 3, 5, …

には、0 から 9 が均等に現れるはずだが分かっておらず、それどころか、0 から 9 がそれぞれ無数に現れるのかどうかすら分かっていない。もし仮に正規数でないとすれば、乱数列でもないということになる。

なるほど〜、分かっていないだらけ、なのでしたか

何が分かるか分かりませんが、面白い、と思います

 

 

 

 

以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました

感謝です