3月度その7:地球磁極の逆転シリーズ➡放物線のような地磁気偏角の東偏と西偏0°ラインがスワップ?⬅追記あり!
地球磁極の逆転シリーズ➡放物線のような地磁気偏角の東偏と西偏0°ラインがスワップ?
本サイトのタイトルは「なぜ地球磁極は逆転するのか?」ですが、地磁気に関しましては定期的な更新対象にはしておりませんでした、理由は、定期的な記事とするには難しすぎたからです
ここで、偏角がゼロである放物線のような等値線ラインが、スワップ動作をする不思議な現象があります、見てみましょう!
お付き合い頂ければ幸いです
NOAAさんのヒストリカルな地磁気偏角マップ [Historical Declination Viewer] によると、最近2018年に、偏角0の放物線ラインがスワップ動作をしていた事が分かります
見てみましょう!
例によって黄色いE135°ラインを入れてあります、ご存知のように、これは明石を通る経度であり、黄ラインの左下が北緯90°ポイントです
まず2015年の偏角0ライン(緑)と東偏等値線(赤)と西偏等値線(青)と北磁極ポイント(緑丸)⬇ 赤い東偏領域が北極領域を貫通していた事が分かる
次に2016年の偏角0ライン(緑)と東偏等値線(赤)と西偏等値線(青)と北磁極ポイント(緑丸)⬇
続いて2017年の偏角0ライン(緑)と東偏等値線(赤)と西偏等値線(青)と北磁極ポイント(緑丸)⬇
そして2018年の偏角0ライン(緑)と東偏等値線(赤)と西偏等値線(青)と北磁極ポイント(緑丸)⬇ 赤の東偏領域が分断され、青の西偏領域が北極領域を貫通し、偏角0ラインがスワップした事が分かる
2019年の偏角0ライン(緑)と東偏等値線(赤)と西偏等値線(青)と北磁極ポイント(緑丸)⬇
2020年の偏角0ライン(緑)と東偏等値線(赤)と西偏等値線(青)と北磁極ポイント(緑丸)⬇ 貫通した青の西偏領域が徐々に広がっているのが分かる
2021年の予測される偏角0ライン(緑)と東偏等値線(赤)と西偏等値線(青)と北磁極ポイント(緑丸)⬇
何故、こんな事が起きるのだろう?
我々は面白い(稀有な)時代に地球上に生まれたようだ!
まとめ:
1.もう少し考えてみる必要がありそうだ
2.これを手掛かりに、定期更新できるネタを見つけたい、と考えています
3.しかし、今回3回連続で「地球磁極の逆転シリーズ」をアップしたので、一旦、閉じます
追記:2021/03/07 07:00
NOAAさんの偏角0°ラインのスワップを見て、磁気リコネクションに似ている、と思われた方も多いと思います
磁気リコネクションとは:
近づく(もしくは外部から強制的に近づけられた)磁力線がマージされ方向を変える現象(これは通常に起こす)であり、NOAAさんのマップにある赤領域と青領域は偏角の等値線であり、緑のラインは偏角0°の等値線であって、磁力線ではありません
磁力線は方向性を持つベクトルで(だから上図では矢印が出ている)すが、等値線はベクトルではない
しかしながら、両者は似たような現象を起こしている、と見るのは当然の事でして、ここはもう少し落ち着いて探ってみます
以上、長い間お付き合い頂きまして、誠にありがとう御座いました
感謝です