5月度その17:地球磁極の不思議シリーズ ➡ ヘリオポーズと地球磁気圏の測定と!
地球磁極の不思議シリーズ ➡ ヘリオポーズと地球磁気圏の測定と !
本日は、太陽圏バウショックの手前にあるヘリオポーズと、地球磁気圏の衛星による測定について簡単に調べてみましたので、ご報告です
お付き合い頂ければ幸いです
地表の磁場強度マップ2020年は:
ESAより地球全体を示せば、
IGRF-13より北極サイドを示せば、
当ブログの磁極逆転モデルは:
1.地球は磁気双極子(棒磁石)による巨大な1ビット・メモリーである
2.この1ビット・メモリーは書き換え可能、外核液体鉄は鉄イオンと電子の乱流プラズマ状態であり、磁力線の凍結が生じ、磁気リコネクションを起こし、磁力線が成長し極性が逆で偶然に充分なエネルギーに達した時に書き換わる
3.従って地球磁極の逆転は偶然の作用であり予測不可でカオスである
当ブログの磁気圏モデルは:
朝方と夕方の地球磁力線モデルとは、
地磁気方向定義とは:
先日の記事でアップした、
[バウショック - Wikipedia] より太陽系のバウショックの図
今ひとつ見にくいので文字を入れると、
であって、太陽系のバウショックは:
星間物質が太陽に向かって超音速で動き、太陽風が太陽から離れる方向に超音速で動く時に発生する。
超音速の星間物質 ➡ 衝突しバウショック発生 ⬅ 超音速の太陽風
となる訳です、ここで、
星間物質の速度が亜音速に減速される境界面がバウショックであり、
かつ、
星間物質と太陽風の圧力が平衡になる境界面をヘリオポーズ、
かつ、
となります、しかし最新の観測では、
太陽圏が星間物質内を移動する速度は従来の推定よりも遅く、約23 km/sであることが判明した。この速度では周辺物質による圧力がバウショック形成に十分ではないため、太陽圏のバウショックは存在しない。
しかし、ここで着目したいのは、
星間物質と太陽風の圧力が平衡になる境界面をヘリオポーズ
であって、太陽圏の場合は星間物質vs太陽風であり、地球圏の場合は太陽風vs地球磁場であって(地球風というものは存在しない!)構成要件は異なるのですが、
平衡になる
というコンセプトは重要で地球圏にもそれはあるハズだ、となり、NOAAさんの圧力マップより、2021-05-19現在を見れば、
ここでバウショック内側の赤で示される圧力領域がそうだろう、と推測されます
即ち、ここで示される圧力(単位nPaで表示されている)は太陽風の圧力である、と言えます
ここで生ずる疑問は、そもそも圧力なんて宇宙空間で衛星によって測定できるハズがない、という事で、NOAAのマップ自体が何かの測定結果からの推定だろうと推定しているのですが、それは何の測定か?と言うと、恐らく粒子のエネルギー測定だろう、と思われ、調べてみると、
明星電気さん、なる会社があって:
電子、陽子、Heを計測し、軌道上で半導体素子の誤動作や内部帯電によるものと思われる不具合が発生した場合の原因究明に用います。
とあります、軽粒子観測装置と言うそうで、
軽粒子(電子、陽子、デュウトロン、トリチウム、ヘリウム3、ヘリウム4)を計測します。
デュウトロンは重水素、トリチウムは三重水素、ヘリウム4が通常のヘリウムでヘリウム3は4より軽い同位体で安定しています
という事でした、ふむ〜・・・
この装置を使えば、粒子のエネルギーと個数が測定できる、あ、その前に粒子の進行方向は確定させておく必要があります、測定装置によって測定可能な粒子質量を分けます、結果:粒子速度が分かる、結果:場の粒子密度が分かる、結果:場の圧力が分かる、という連鎖でNOAAさんのマップがリアルタイム公開されている、と推論するものです
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です