なぜ地球磁極は逆転するのか?

太陽黒点数/オゾン全数/エルニーニョ/太陽活動と米国日本の地磁気変動を追います!

9月度その8 世界の北方磁場強度シリーズ➡日本は柿岡の北方磁場変動3年を加える!

世界の北方磁場強度シリーズ➡日本は柿岡の北方磁場変動3年を加える!

 

前回アップしたカナダの3地区とフランスに日本の柿岡KAKを加えました

柿岡データは毎月20日過ぎ頃の開示と思っていましたが、既に開示されておりました

グラフ数が膨大となりますので、国際時間UTC vs 年月日 のグラフは割愛致しました

結果を早く知りたい方は、最後のグラフをご参照下さい

 

 

お付き合い頂ければ幸いです

 

 

 

まず、地磁気一般と当ブログモデルと電離圏一般です

地表の磁場強度マップ2020年

ESAより地球全体を示せば、

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IGRF-13より北極サイドを示せば、

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当ブログの磁極逆転モデルは:

1.地球は磁気双極子(棒磁石)による巨大な1ビット・メモリーである、地球内核は単結晶の固体鉄であって永久磁石として磁場方向を記憶している

2.この1ビット・メモリー書き換え可能外核液体鉄は鉄イオンと電子の乱流プラズマ状態であり、磁力線の凍結が生じ、磁気リコネクションを起こし、磁力線が成長し極性が逆で偶然に充分なエネルギーに達した時に書き換わる

[世界初!地球中心部の超高圧高温状態を実現 ~ようやく手が届いた地球コア~ — SPring-8 Web Site] さんの図に説明追加させて頂ければ:

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3.従って地球磁極の逆転は偶然の作用であり予測不可でカオスである

 

当ブログの磁気圏モデルは:

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極地電離圏における磁力線形状として:

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地磁気方向定義とは

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電離圏とfoF2とは [電離層(Ionosphere)について解説] さんより

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上図は昼の状態で夜から昼への移行モデルを示せば [Ionosphere - Wikipedia] より、By Carlos Molina

電離圏S4シンチレーションマップはオーストラリア政府 [SWS - Section Information - About Ionospheric Scintillation] より

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ここからが記事本文です

北方磁場強度のグラフは太陽が昇る順番、シャンポン➡オタワ➡ミーノック➡ビクトリア➡柿岡の順で提示致します

 

北方磁場強度の最小値と最大値3年間です

シャンポンCLFは:

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少しの増加です、Y軸ピッチは100nTです

 

オタワOTTは:

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磁場強度は急激に増加しています(地球磁場は全体で減少しているのに、です)今回の観測では最大の増加を示す地区です

 

ミーノックMEAは:

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磁場強度そのものが他の2地区に比べ小さいです(約75%程度)MEAはカナダ北方磁場強度ピークに近いのでZ方向に引きずられている為と思われます

 

ビクトリアVICは:

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微増であり、Y軸は50nTピッチにしてあります、オタワと時差約1時間程度のビクトリアでこうも平坦になるのか、と思います

 

柿岡KAKは:

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磁場強度は最も強く出ます、増加傾向はOTTに次ぐ二番目です

 

 

北方磁場強度・最小値と最大値の時刻別カウントです

シャンポンCLFでは:

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シアン1ピークと何とかマジェンタ2ピークでしょう

 

オタワOTTでは:

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極めて強い最小値シアンの単一ピークが見られます

 

ミーノックMEAでは:

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最小値シアンが2ピークに分裂しました

 

ビクトリアVICでは:

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最小値シアンと最大値マジェンタが各々2ピーク、全体で4ピークが出現しています

 

柿岡KAKでは:

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最小値シアンと最大値マジェンタが各々2ピーク、全体で4ピークでありVICと同じ傾向です

 

 

ここで、最小値がシャープなピーク特性を示す所から、最小値分析を進めています

シャンポンCLF・オタワOTT・ミーノックMEA・ビクトリアVIC・柿岡KAKの最小値の時間別カウントは:

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こうなります

凡例に各位置の北緯を示してあります(太陽の昇る順番は東から順にCLF➡OTT➡MEA➡VIC➡KAKです)

最小値観測の現地時刻をピーク値の右に示してあります、30分単位で丸めての表示です、KAKは現地時間9時台と10時台カウントが同じ197でひとまず10:00としました

 

カナダ3地区に比べCLFとKAKのピーク値が低い事が特徴です、CLFとKAKはカナダ3観測点に比べ最小値観測時刻が分散している、と言えます

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冒頭にありますシンチレーションマップを見て頂けるとカナダ3地点はシンチレーションベルトに近く、CLFとKAKは遠い事が分かります(CLFが磁気北極圏と磁気赤道のシンチレーションベルトから最も遠くピーク値が最も低い!

ここからシンチレーションベルトに近い地点では最小値がよりシャープに観測され遠い地点ではよりブロードに分散するのではないか?と考えられます

 

OTTが最もシャープに最小値ピークを示すのは、

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OTTの真北に地球磁気双極子モデルのS極があるからでは?と思えます

 

 

何故、朝方10時台〜11時台に最小値が世界各地で観測されるのか?について今後考察を進めてゆきたい、と考えています

 

 

 

以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました

感謝です