9月度その14 世界の北方磁場強度シリーズ➡米国気象衛星GOES-17WとVICのデータを比較する!
世界の北方磁場強度シリーズ➡米国気象衛星GOES-17WとVICのデータを比較する!
世界の北方磁場強度シリーズに米国気象衛星GOESデータを追加したいという事で、長期に渡ってGOESデータを蓄積させる事としました(約1年かかります!)
そこで、その間はリアルタイムで数日間(3日間)のGOES-17West衛星とVICのデータを毎月比較したい、と考えています
北方磁場強度は、高度3,500km上空でGOESが最大値を示す時に地上では最小値を示しているのではないか?と思われ、非常に興味深く1年は待てないからです
お付き合い頂ければ幸いです
まず、地磁気一般と当ブログモデルと電離圏一般です
地表の磁場強度マップ2020年は:
ESAより地球全体を示せば、
IGRF-13より北極サイドを示せば、
当ブログの磁極逆転モデルは:
1.地球は磁気双極子(棒磁石)による巨大な1ビット・メモリーである、地球内核は単結晶の固体鉄であって永久磁石として磁場方向を記憶している
2.この1ビット・メモリーは書き換え可能、外核液体鉄は鉄イオンと電子の乱流プラズマ状態であり、磁力線の凍結が生じ、磁気リコネクションを起こし、磁力線が成長し極性が逆で偶然に充分なエネルギーに達した時に書き換わる
[世界初!地球中心部の超高圧高温状態を実現 ~ようやく手が届いた地球コア~ — SPring-8 Web Site] さんの図に説明追加させて頂ければ:
3.従って地球磁極の逆転は偶然の作用であり予測不可でカオスである
当ブログの磁気圏モデルは:
極地電離圏における磁力線形状として:
地磁気方向定義とは:
電離圏とfoF2とは [電離層(Ionosphere)について解説] さんより:
上図は昼の状態で夜から昼への移行モデルを示せば [Ionosphere - Wikipedia] より、By Carlos Molina
電離圏S4シンチレーションマップはオーストラリア政府 [SWS - Section Information - About Ionospheric Scintillation] より
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米国の気象衛星GOESは [気象衛星 - Wikipedia] より、
GOESは宇宙環境監視システムである。静止軌道上で、太陽から到来するX線や、高/低エネルギー荷電粒子、磁力、陽子、太陽を直接撮影して、地球上の電離層擾乱や衛星の運用警報、宇宙船外活動などに役立てることを目的としている。
と各種データを観測していますが、磁場測定もそのひとつです
GOESは、基本的にアメリカ大陸上空の東西に1機ずつ配置され、西経75度にGOES-Eastが、西経135度にGOES-Westが配置されている。
初心者向けGOESガイド [https://www.goes-r.gov/downloads/resources/documents/Beginners_Guide_to_GOES-R_Series_Data.pdf] によれば:
と、East:GOES-16が西経75.2°、West:GOES-17が西経137.2°の赤道上にあり(中間にもうひとつあるようですが、磁場測定とは関係ないようです)米国全体をカバーしています
赤道上の高度35,880kmにあって、GOESは以下のイメージで示される太陽風によって歪められた地球磁場(磁気圏)を地球と一緒に回転しながら測定しています
ここでNOAAさんのGOES磁力計サイト [GOES Magnetometer | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center] より2021年9月12日11時〜15日11時(UT)3日間の17West衛星データをダウンロードし、対応するビクトリアVICデータをダウンロードし、以下グラフにまとめました
17WのnT値は50〜100程度ですが、VICは約18,000nTと大きいので比較の為マイナス17,875nTした値をプロットしています
VICと17Wの時差は約1時間で、VICの方が先に太陽が上がります
過去3年の統計データでVICは現地時間11時頃に最小値を観測しますので、VIC11時と17W11時のラインを入れてあります
明らかにVICで最小値を観測する頃に17Wでは最大値を観測しています
逆は成立しないように見えます
この辺りの考察は別途させて頂きたく、本日はなんとか比較グラフのアップまで、という事で
お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です