なぜ地球磁極は逆転するのか?

太陽黒点数/エルニーニョ/世界の地磁気変動を追っています

10月度その26 世界の北方磁場強度シリーズ➡柿岡とキャンベラは同緯度かつ同経度なので波形3日間を比較してみました!

世界の北方磁場強度シリーズ➡柿岡とキャンベラは同緯度かつ同経度なので波形3日間を比較してみました!

 

もちろん柿岡は北緯でキャンベラは南緯ですが、近いのです

磁力線には共役点が必ずあり、両者は互いに共役点ではありませんが、近いので両者の特徴には大いに興味があります

そこで調べてみました、ので、ご報告です

 

柿岡とキャンベラの位置です

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いつもデータをダウンロードさせて頂いているINTERMAGNETさん [Data Download] より、感謝です

 

 

 

お付き合い頂ければ幸いです

 

 

 

まず、地磁気一般と当ブログモデルと電離圏一般です

地表の磁場強度マップ2020年

ESAより地球全体を示せば、

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当ブログの磁極逆転モデルは:

1.地球は磁気双極子(棒磁石)による巨大な1ビット・メモリーである、地球内核は単結晶の固体鉄であって永久磁石として磁場方向を記憶している

2.この1ビット・メモリー書き換え可能外核液体鉄は鉄イオンと電子の乱流プラズマ状態であり、磁力線の凍結が生じ、磁気リコネクションを起こし、磁力線が成長し極性が逆で偶然に充分なエネルギーに達した時に書き換わる

[世界初!地球中心部の超高圧高温状態を実現 ~ようやく手が届いた地球コア~ — SPring-8 Web Site] さんの図に説明追加させて頂ければ:

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3.従って地球磁極の逆転は偶然の作用であり予測不可でカオスである

 

地磁気方向定義とは

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電離圏とfoF2とは [電離層(Ionosphere)について解説] さんより

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上図は昼の状態で夜から昼への移行モデルを示せば [Ionosphere - Wikipedia] より、By Carlos Molina

電離圏S4シンチレーションマップはオーストラリア政府 [SWS - Section Information - About Ionospheric Scintillation] より

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[バンアレン帯 | 天文学辞典] によれば、

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南緯30度西経60度を中心とするブラジル磁気異常では、地磁気が弱く内帯の端は高度200km程度まで降下しています

 

 

ここから本文です

柿岡KAKとキャンベラCNBの緯度・経度と磁力線パターンを示します

図1:KAKとCNBの磁力線パターン

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非常に近い訳です

 

KAKの北方磁場強度変動3年間グラフです

図2:KAK磁場変動3年間グラフ

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これは10月度の既報告グラフで、全体平均と差分平均を未だ入れていません

 

KAKの最大値・最小値の観測時刻分布3年間の統計です

図3:KAK観測時刻統計グラフ

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UT01時台に強い最小値ピークです

 

CNBの北方磁場強度変動3年間グラフです

図4:CNB磁場変動3年間グラフ

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何と、減少でした!少し驚きましたが、地球全体では減少なので、南半球では減少ポイントの方が多いのでしょうか?

北半球では増加ポイントが多く、南半球では減少ポイントの方が多く、地球全体としては減少である、なんて事があるのでしょうか?

11月度からはこの図にありますように、全体平均と差分平均をグラフに入れます、Y軸ピッチは100nTに揃えます

 

CNBの最大値・最小値の観測時刻分布3年間の統計です

図5:CNB観測時刻統計グラフ

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最小値観測ピークの方が強く、少し分裂していますが、UT01時台に最も強い最小値ピークが来ています、UT01時台はKAKと同じです

この辺りは、共役点に近ければ同様な観測統計グラフとなる、といえるのでしょう

 

KAKと17Wの準リアルタイム波形3日間のグラフです

図6:KAK-17W準リアルタイム波形グラフ

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KAKでUT01時台はLT10時台となるのでLT10@KAKを入れてあります

 

CNBと17Wの準リアルタイム波形3日間のグラフです

図7:CNB-17W準リアルタイム波形グラフ

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UT01時台はCNBでLT11時台となるのでLT11@CNBを入れてあります

 

KAKとCNB準リアルタイム波形3日間のグラフです

準リアルタイム横軸はグラフすべてUTで合わせてあります

図8:KAK-CNB波形グラフ

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KAKの方が北方磁場強度は約6,500nTほど強いです

参考のため両者のLT12時を入れてあります、両者の経度差異は約9.1度でこの程度の時差となります

両グラフは最小値ピーク波形において近いといえます

このグラフを出したいが為に長くなりました!

 

 

まとめ:

磁力線の共役性には強い興味があります

両者を比較してみますと(北方成分について、ですが)

1.磁場強度は増加(KAK)と減少(CNB)の違いがある

2.平均磁場強度はKAKの方が約6,500nT強い、これはCNB強度の28%にあたり、磁場強度では違いが出る

3.差分平均で違いは出ないだろう、但しこれは地球全体でそれほど大きな違いは出ないのではないか、と思われる

4.最大値最小値の観測時刻統計については、どちらも最小値に強いピークを示し、かつ、どちらもUT01時台に最も強いピークを示す意味で同じである

5.両者の波形は似ている、似ているとは最小値波形が似ているのである

今後、この辺りを詰めて行きます

 

 

 

10月度はこれにて終了です

長い間お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました

感謝です