11月度その8 世界の北方磁場強度シリーズ➡サンファンの地磁気変動3年間を調べ、GOES-16Eと準リアルタイム波形3日間を比較する!
世界の北方磁場強度シリーズ➡サンファンの地磁気変動3年間を調べ、GOES-16Eと準リアルタイム波形3日間を比較する!
オタワOTT・フレデリックスバーグFRDの地磁気変動3年間とGOES-16Eとの波形3日間に続いて、サンファンSJGをアップ致します
波形の観測期間はすべて同じで、UT11月2日05:52から5日05:51までの3日間です
現在、
オタワOTT➡フレデリックスバーグFRD➡サンファンSJGをGOES-16Eと、
ミーノックMEA➡ビクトリアVIC➡ホノルルHONをGOES-17Wと、
柿岡KAK➡グアムGUA➡キャンベラCNBをGOES-17Wと、
シャンポンラフォレCLFをGOES-16E、
の順番で地磁気変動と波形アップを進めており、計10ヶ所となります
今回は、サンファンSJGです
サンファン・スペイン統治時代の要塞遺跡とGOES衛星、
です
お付き合い頂ければ幸いです
まず、地磁気一般と当ブログモデルと電離圏一般です
地表の磁場強度マップ2020年は:
ESAより地球全体を示せば、
当ブログの磁極逆転モデルは:
1.地球は磁気双極子(棒磁石)による巨大な1ビット・メモリーである、地球内核は単結晶の固体鉄であって永久磁石として磁場方向を記憶している
2.この1ビット・メモリーは書き換え可能、外核液体鉄は鉄イオンと電子の乱流プラズマ状態であり、磁力線の凍結が生じ、磁気リコネクションを起こし、磁力線が成長し極性が逆で偶然に充分なエネルギーに達した時に書き換わる
[世界初!地球中心部の超高圧高温状態を実現 ~ようやく手が届いた地球コア~ — SPring-8 Web Site] さんの図に説明追加させて頂ければ:
3.従って地球磁極の逆転は偶然の作用であり予測不可でカオスである
地磁気方向定義とは:
電離圏とfoF2とは [電離層(Ionosphere)について解説] さんより:
上図は昼の状態で夜から昼への移行モデルを示せば [Ionosphere - Wikipedia] より、By Carlos Molina
電離圏S4シンチレーションマップはオーストラリア政府 [SWS - Section Information - About Ionospheric Scintillation] より
[バンアレン帯 | 天文学辞典] によれば、
南緯30度西経60度を中心とするブラジル磁気異常では、地磁気が弱く内帯の端は高度200km程度まで降下しています
ここから本文です
1.サンファンSJGの磁力線パターンと緯度経度を確認です
図1:SJGを通過する磁力線パターンと緯度経度
SJG磁力線は高度260kmと昼間の電離圏F2の下層を通過する程度です
16E磁力線は高度35,786kmと高く表示していません
2.続いてサンファン3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフです
図2:サンファンSJG3年間北方磁場強度変動グラフ
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で500nTに揃えています
SJG磁場強度は微増です、データ欠損があります
このグラフに現れたデータのみを使って24時間の最小値・最大値出現時刻と回数の統計グラフをとると、
図3:サンファンSJG最小値最大値の観測時刻カウント分布
今度はUT15時台に強い最大値ピークが現れ(集中し)LT10.5時台となります、最小値もピークを持ちますが最大値ほどではありません、OTTやFRDに比べ最大値での集中化が現れた、といえます
3.GOES-16EとSJGの準リアルタイム波形3日間グラフです
観測時間は、UT2021年11月2日05:52〜11月5日05:51までの3日間72時間です
図4:SJGとGOES-16E波形グラフ3日間
現在、Y軸高さを400nTに揃えています
SJGの方が西経66.1度と16Eの西経75.0度より東に位置していますので、太陽が早く昇る方の南中時12LTを左側に出しています、両者の時差は約30分です
解析は改めてさせて下さい、でも一言だけ、磁気嵐のあいだ波形は逆相に近いように見えます(それに対し、平穏時は逆相?)
まとめ:
1.この調子で世界各地10ヶ所をアップ致します
2.目標は、最小値なり最大値が集中し強い単独ピークを示す原因を追うことにあります
3.今回、K-index6@柿岡が偶然にも観測されたので、3日間波形から太陽風による地磁気の影響についてまとめます
4.10ヶ所での測定が終えたら、各地の平均磁場強度と差分平均磁場強度のグラフをまとめます
以上、お付き合い頂き誠にありがとう御座いました
感謝です