なぜ地球磁極は逆転するのか?

太陽黒点数/オゾン全数/エルニーニョ/太陽活動と米国日本の地磁気変動を追います!

11月度その12 世界の北方磁場強度シリーズ➡柿岡の地磁気変動3年間を調べ、GOES-17Wと準リアルタイム波形3日間を比較する!

世界の北方磁場強度シリーズ➡柿岡の地磁気変動3年間を調べ、GOES-17Wと準リアルタイム波形3日間を比較する!

 

ホノルルHONの地磁気変動3年間とGOES-17Wとの波形3日間に続いて、柿岡KAKをアップ致します

 

現在:

オタワOTT➡フレデリックスバーグFRD➡サンファンSJGをGOES-16Eと、

ミーノックMEA➡ビクトリアVIC➡ホノルルHONをGOES-17Wと、

柿岡KAK➡グアムGUA➡キャンベラCNBをGOES-17Wと、

シャンポンラフォレCLFをGOES-16E、

の順番で地磁気変動と波形アップを進めております、計10ヶ所となります

 

今回は茨城県石岡市柿岡町の柿岡KAKです

 

気象庁地磁気観測所KAK(By Nyao148)とGOES衛星、

Kakioka Magnetic Observatory.JPG f:id:yoshihide-sugiura:20211027223310p:plain

です

地磁気を観測する際には周囲に直流電流環境があると誤差ノイズになるので、通常の直流電車が敷設できません、ここは [気象庁地磁気観測所 - Wikipedia] より:

地磁気観測所周辺での鉄道の電化について細かく規制されており、基本的に観測所を中心に半径30km以内で周囲電化する場合は、原則的に交流電化もしくは観測に影響を出さない対策を施した上での直流電化が義務づけられている。 

とのことでネット上では、これが町の発展(都市化)を阻害する、という意見が散見されます

難しい問題です

 

 

お付き合い頂ければ幸いです

 

 

 

まず、地磁気一般と当ブログモデルと電離圏一般です

地表の磁場強度マップ2020年

ESAより地球全体を示せば、

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当ブログの磁極逆転モデルは:

1.地球は磁気双極子(棒磁石)による巨大な1ビット・メモリーである、地球内核は単結晶の固体鉄であって永久磁石として磁場方向を記憶している

2.この1ビット・メモリー書き換え可能外核液体鉄は鉄イオンと電子の乱流プラズマ状態であり、磁力線の凍結が生じ、磁気リコネクションを起こし、磁力線が成長し極性が逆で偶然に充分なエネルギーに達した時に書き換わる

[世界初!地球中心部の超高圧高温状態を実現 ~ようやく手が届いた地球コア~ — SPring-8 Web Site] さんの図に説明追加させて頂ければ:

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3.従って地球磁極の逆転は偶然の作用であり予測不可でカオスである

 

地磁気方向定義とは

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電離圏とfoF2とは [電離層(Ionosphere)について解説] さんより

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上図は昼の状態で夜から昼への移行モデルを示せば [Ionosphere - Wikipedia] より、By Carlos Molina

電離圏S4シンチレーションマップはオーストラリア政府 [SWS - Section Information - About Ionospheric Scintillation] より

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[バンアレン帯 | 天文学辞典] によれば、

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南緯30度西経60度を中心とするブラジル磁気異常では、地磁気が弱く内帯の端は高度200km程度まで降下しています

 

 

ここから本文です

1.柿岡KAKと17Wの磁力線パターンと緯度経度を確認です

図1:17WとKAKを通過する磁力線パターンと緯度経度

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KAK磁力線の高度は1,152kmであって電離圏を通過し、バンアレン内帯の陽子ベルト端に接する高さです

 

2.続いて柿岡3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフです

図2:柿岡KAK3年間北方磁場強度変動グラフ

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Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で500nTに揃えています

KAKは微増ですが、全体平均値は30μTに近く非常に高い値です

 

このグラフに現れたデータのみを使って24時間の最小値・最大値出現時刻と回数の統計グラフをとると、

図3:柿岡KAK最小値最大値の観測時刻カウント分布

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最小値ピークがUT1時台に出現しています、これはKAKでLT10.3時台となります

LT10時台に最大値ピークを押さえて、最小値ピークがより強く現れるのが中緯度の特徴です

 

 

3.GOES-17WとKAKの準リアルタイム波形3日間グラフです

観測時間は、UT2021年11月2日05:53〜11月5日05:52までの3日間72時間です

図4:KAKとGOES-17W波形グラフ3日間

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KAKの場合もレンジ400nT以内に余裕で2波形が収まります

KAKと17Wの時差は、5.5時間です、5.5時間もの時差がありながらこれだけ同相で似た波形を磁気嵐の時にはUT時間で同時観測している、をどのように解釈すればよいのでしょうか?(高度35,786km赤道上空と北緯36.2度地上で、です)

 

 

まとめ:

1.このまま測定を続けます

2.16Eや17Wと各観測点との波形が同相・逆相について、どのように数値化して表示すればよいのか、現在思案中です

最初はフーリエ・パワー解析と思いましたが、パワーは周波数成分の解析なので、同相・逆相の解析はできない、で、もう少し調べています

特に両者に時差があった場合(これはあって当たり前)何をもって同相・逆相というのか?に引っかかっております

 

 

 

以上、お付き合い頂き誠にありがとう御座いました

感謝です