なぜ地球磁極は逆転するのか?

太陽黒点数/オゾン全数/エルニーニョ/太陽活動と米国日本の地磁気変動を追います!

12月度その19 世界の北方磁場強度シリーズ➡世界まとめマップを作成する!

世界の北方磁場強度シリーズ➡世界まとめマップを作成する!

 

3年間の北方磁場強度の変動測定に関し、世界まとめマップを作成します

 

この場合、世界とは、これ

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でしょう(NASA

 

お付き合い頂ければ幸いです

 

 

 

まず、地磁気一般と電離圏一般です

地表の磁場強度マップ2020年

図a:ESAより地球全体を示せば、

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図b:電離圏とfoF2とは [電離層(Ionosphere)について解説] さんより

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図c:電離圏S4シンチレーションマップはオーストラリア政府 [SWS - Section Information - About Ionospheric Scintillation] より

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図d: [バンアレン帯 | 天文学辞典] によれば、

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南緯30度西経60度を中心とするブラジル磁気異常では、地磁気が弱く内帯の端は高度200km程度まで降下しています

これより太陽に向かって上空ですと約9万kmの所に太陽風と地球磁気圏のぶつかり合うバウショック、約38万kmに月、約150万kmのラグランジュL1ポイントではDSCOVER衛星が太陽風を観測しています

 

 

ここから本文です

1.世界の観測点マップです

図1:観測点その他のマップ

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2.北方_平均磁場強度と差分平均のマップです

図2:緯度サイドビュー

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図3:経度サイドビュー

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シャンポンCLFは外しています、緯度サイドビューをご参照下さい

 

3.最大値カウント数と最小値カウント数のレシオマップです

図4:緯度サイドビュー

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強度ピークが最大値マジェンダに出るのが低緯度、最小値シアンに出るのが高緯度です

カレッジCMOは例外的な動作をしています

 

図5:経度サイドビュー

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4.ピーク強度観測時刻LTの世界マップです

図6:緯度サイドビュー

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やはりLT10-11時台にピークが集結しています

この理由を探るのが本シリーズの目的で

図7:経度サイドビュー

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所で、クールーKOUですが、12月4日〜7日の波形が公開されていませんでしたので記事アップはスキップしましたが、2018年12月〜2021年11月の3年間データは取れていましたので、観測時刻のグラフをアップしますと、

図8:

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となって、何とLT23.5時台に最大値で強度ピークが来ています

ただしクールーKOUの観測データは、少し不安定であることもあり、もう少し観測を続けないと何とも言えません

しかし以前、宇宙の徒然を語るブロガー「まさき りお(id:ballooon)さん」がフェアバンクス・カレッジCMOで指摘されたように、クールーKOUでもマジェンダの第2ピークがLT10.5時台に観測されています(数値で示してはありませんが)

面白い所です、が、繰返しになりますがデータがオカシイ可能性もあります!

 

 

 

まとめ:

1.LT10-11時台に世界各地で強度ピークが観測される不思議

2.強度ピークは緯度依存であり、低緯度では最大値が強いピークを示し、高緯度では最小値が強いピークを示す不思議

3.またLT10-11時台に強度ピークが来ない、外れた場所がある不思議

これらの点をこれから追ってゆくことになります

 

 

 

以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました

感謝です!