なぜ地球磁極は逆転するのか?

太陽黒点数/オゾン全数/エルニーニョ/太陽活動と米国日本の地磁気変動を追います!

5月度その22 世界の北方磁場強度シリーズ ➡ 世界まとめマップをアップする!

世界の北方磁場強度シリーズ ➡ 世界まとめマップをアップする!

 

 

世界各地の北方磁場強度測定を終えて、世界まとめマップ5月バージョンです

 

 

お付き合い頂ければ幸いです

 

 

まず、オゾン層電離圏バンアレン帯です

図a:成層圏オゾン層 [気象庁 | オゾン層とは]さんより

オゾン分布ピークは高度20〜30kmに当ります

 

図b:電離圏 [ユーザーガイド | 電離圏 | 宇宙天気予報] さんより

密度X軸はLogスケールである事に注意!

 

図c:「バンアレン帯 | 天文学辞典」によれば、

f:id:yoshihide-sugiura:20211208090955p:plain

Y軸は磁気赤道上空と思われます(但しブログ追加のGOES衛星は地軸赤道上空)

南緯30度西経60度を中心とするブラジル磁気異常では、地磁気が弱く内帯の端は高度200km程度まで降下しています

これより太陽に向かって上空ですと約9万kmの所に太陽風と地球磁気圏のぶつかり合うバウショック、約38万kmに月、約150万kmのラグランジュL1ポイントではDSCOVER衛星が太陽風を観測しています

 

 

ここから本文です

1.世界観測点マップと磁気赤道上の磁力線高度マップです

まず、全体の位置関係の把握です

図1:世界観測点マップ

f:id:yoshihide-sugiura:20220209172834p:plain

中央横の緑ドットラインが、磁気赤道_2021です

 

図2:各観測点の磁気赤道上の磁力線高度マップ

各層の高さと幅を概略で示してあります、幅は半値幅イメージでこれを超えるとゼロになる訳ではありません

高度25kmにオゾン層幅約10km、高度200kmにF層幅約40km、高度300kmにF2層幅約40km、高度2,000kmにバンアレン内帯陽子ベルト幅約500km、3,000kmに電子ベルト幅約500km

問題はバンアレン内帯で、ブラジル上空では高度約200kmにまで端が接近している、との事ですが無視しています、全体として高さ幅ともに概略です

 

 

2.3年間の北方磁場強度平均と変動差分平均です

図3:

 

世界各観測点における磁力線パターン長を算出し、パターン長と上図3の差分平均値(最大値ー最小値の平均値)をグラフ化したのが下図4です

図4:

磁力線パターン長は地球半径1に正規化してあります

凹字型グラフとなっており、柿岡KAKをボトムに左側ではグアムGUA、右側ではフェアバンクス・カレッジCMOの変動幅が最大となっています

 

同様に図3の北方磁場強度の平均と磁力線パターン長のグラフを取ると

図5:

図4の差分平均(要するに変動幅)が凹となる原因は追う必要がります、が、上図5は現在考察の対象ではありませんので、次回から削除します

 

3.3年間の最大最小第1ピークの観測時刻24h統計マップです

まず、各観測点のピーク数分布です

図6:

前回4月からは、TUCが6➡4へと変化しました、GOESも追加しました

 

各観測点の第1ピーク観測時間LTです

図7:

GOESを追加してあります

 

4.パワーFFTスペクトル結果のまとめです

図8:5月の72h成分と12h成分の対24h成分比です

5月はKAKの12h成分が非常に強かったです

X軸"1"で24h成分と同じ比率ですから、KAKで12h>>24h、HONで72h>24hであり、その他観測点ではすべて24h>72hもしくは24h>12hとなっています

 

72hと12h成分については24h成分比の推移と平均を追います

図9:3月開始からの推移と平均です

12h成分が常に強く出る観測点に着眼しています12h潮汐振動が支配的となる観測点だからです現在、最も重要な観測です

72h成分は平均では収まるのだろう、と思っています地球に72hの基本振動があるとは思えないからです

宇宙の徒然を語る「まさき りお(id:ballooon)」さんのコメがきっかけで、

図9縦Y軸の各マス目(これは高さ0➡4)の高さ1の所にグレー点線を入れました

グレー点線より上であれば24h成分より強く、下であれば24h成分より弱い、を示します

 

24h成分についてはFFTスペクトル値の推移と平均を追います、4月開始と上図9からは1ヶ月遅れての観測となります

図10:4月からの推移と平均です

Y軸はFFTスペクトル測定値で下から1e+8, 1e+9, 1e+10となりLogスケール表示です

混雑の為、GOESは省略致しました

現在、最大値CMOと最小値CLFで約100倍の差です、ベース中心が 1e+9(10の9乗で10億)で、少し差が大きすぎるように思えます

最も高緯度のCMO(北緯64.9°)と最も低緯度のKOU(北緯5.2°)の24h振動成分が1位2位を占めている事は注目です

今後の観測結果を待ちたい、と思います

 

 

現状のまとめ

1.図7の第1ピーク観測時刻LTから図9の12h振動成分に興味の対象がシフトしています

図7で見られる第1ピークがLT10〜11時台に付ける原因が完全に分かった訳ではないのですが、マジェンダピーク凸なりシアンピーク凸を付ける(振動する)原因に12h/8h潮汐振動が作用している、と思えるからです

2.現時点では:

成層圏オゾン層マジェンダ原因(オゾン分子常磁性による)

電離圏F・F2層 シアン原因(電子ジャイロ運動による)

陽子ベルト       シアン原因(陽子ジャイロ運動による)

電子ベルト       マジェンダ原因(磁場の凍結による)

と考えていて、これに12h/8h潮汐振動が加わる場合と加わらない場合(24h振動のみ)がある、と考えています

3.上記2の推測を裏付けるために磁力線パターン(経路)に着眼した計算をしようと現在試みている段階です

 

 

 

以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました

感謝です!