7月度その5 世界の北方磁場強度シリーズ ➡ フレデリックFRDの地磁気変動3年間を調べ、GOES-16Eとの波形3日間を比較する!
世界の北方磁場強度シリーズ ➡ フレデリックFRDの地磁気変動3年間を調べ、GOES-16Eとの波形3日間を比較する!
世界各観測点における北方磁場強度測定です
フレデリックFRDの3年間磁場強度変動と24h統計グラフと3日間波形解析を行います
FRDは maCyma に属します
お付き合い頂ければ幸いです
ここから本文です
1.世界観測点マップと磁気赤道上の磁力線高度マップです
まず、世界まとめマップから全体の位置関係の把握です
図1:世界観測点マップ
中央横の緑ドットラインが、磁気赤道_2021です
図2:各観測点の磁気赤道上の磁力線高度マップ
陽子ベルト・電子ベルトの幅500kmは私の推測で変更の可能性があります
2.フレデリックFRD3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフ
観測期間は、2019年7月2日から2022年6月30日の3年(365x3日)です
図3
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で500nTに揃えています
FRDもOTT同様、毎年夏至の頃に強度が増大する傾向があります
このグラフに表示された有効日データのみを使って24時間の最小値・最大値出現時刻と回数の統計グラフをとると、
図4:
凡例にあります「● ピーク数=1+2」は:
第1ピークはシアンでシアンピークは1ヶ所のみ、第2ピークのマジェンダには2ヶ所ピークがある(合計でピーク数は3)
ピーク定義は、平均値を少なくとも2h連続して超えるパターンであって、かつ1hでも平均値を下回ればそのピークは脱出した、としています
抽象化される世界まとめマップでFRDは maCyma です
現時点のモデルでは:
Cy原因は、F2層の電子ジャイロ運動と陽子ベルトの陽子ジャイロ運動と電子ベルトの電子ジャイル運動、が上げられます
LT5.8時台とLT14.8時台二つのmaピーク原因は、中緯度に形成されたオゾンベルト12h潮汐振動でしょう、FRD北緯38.2°ではLT10.8時台でマジェンダゼロを観測しており、真昼のオゾン発生はないものと思われます
またFRDではLT0.8/2.8/3.8時台にシアンゼロを3h観測しており、真夜中におけるF2層の消滅のみならずF層も極めて弱い事を示しています
3.フレデリックFRDとG16Eの波形3日間とFFT結果です
フレデリックFRDがオレンジ、G16Eはシアンです
図5:
5日と6日は逆相ですが、K-indexが5のMajorStorm(磁気嵐)となる7日は同相性が強く出ています
図5の波形よりG16EのパワーFFTスペクトルを取ると、
図6:
7月5日〜7日の波形では、72h>24hとなっています
図5よりフレデリックFRDのパワーFFTスペクトルを取ると、
図7:
僅かですが24hが72hより少し強く、24h=72h>12h>8hと続きます
まとめ:
1.測定を続けます
Cy原因がF2層なりバンアレン内帯であるとしてF2層なり内帯の量的解析、
ma原因がオゾン層ベルトであるとしてオゾン全量の量的解析、
をFRD北緯38.2°地点で行う、が必要です
OTT北緯45.4°°との比較で、FRDではシアンゼロ時間帯が3h観測されている点は重要です、これはOTTでは観測されていません ⬅ 緯度差7.2°が原因と思われますが、、、
2.foF2マップの数値を読み取ってデータ化する事は6月から開始しました
気象庁さんのオゾン全量マップは2ヶ月遅れで開示されますので、8月に6月のオゾン全量マップが公開され、それから両者合わせて6月のデータ解析に入る予定です
それまでは観測を続けるのと、どうやって解析するか?を考えます
尚、地磁気データはINTERMAGNETさん [The INTERMAGNET Vision and Mission] 経由で各地磁気データを世界の各観測点さんからダウンロード、
GOESデータはNOAAさん [GOES Magnetometer | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center] からダウンロード、
foF2世界マップはオーストラリア政府Space Weather Serviceさん [SWS - Global HF - Ionospheric Map] からスクショしています
ここに皆々さま方に深く感謝申し上げます
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です!