7月度その7 世界の北方磁場強度シリーズ ➡ サンファンSJGの地磁気変動3年間を調べ、GOES-16Eとの波形3日間を比較する!
世界の北方磁場強度シリーズ ➡ サンファンSJGの地磁気変動3年間を調べ、GOES-16Eとの波形3日間を比較する!
世界各観測点における北方磁場強度測定です
サンファンSJGの3年間磁場強度変動と24h統計グラフと3日間波形解析を行います
ここで、SJGの3年間データが様変わりしました、データ有効日が228日しかありません!
SJGは観測点コードでデータには従来sjgコードが入っていましたが、これが今月からstjに変わっています
これは(想像ですが)測定系を変更した(全く新しくした)ものと思われます
実はこのような事態はクールKOUでも以前に起こしており、KOUの場合はそれほどのデータ変化はありませんでした
SJGの観測は続けますが、考察対象からは外します
お付き合い頂ければ幸いです
ここから本文です
1.世界観測点マップと磁気赤道上の磁力線高度マップです
まず、世界まとめマップから全体の位置関係の把握です
図1:世界観測点マップ
中央横の緑ドットラインが、磁気赤道_2021です
図2:各観測点の磁気赤道上の磁力線高度マップ
陽子ベルト・電子ベルトの幅500kmは私の推測で変更の可能性があります
2.サンファンSJG3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフ
観測期間は、2019年7月2日から2022年6月30日の3年(365x3日)です
図3
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で500nTに揃えています
SJGは話にならないくらいにデータ数が少なくなっています(先月は有効日828日でした!)
このグラフに表示された有効日データのみを使って24時間の最小値・最大値出現時刻と回数の統計グラフをとると、
図4:
凡例にあります「● ピーク数=2+1」は:
第1ピークはシアンで他にもう1ヶ所ありシアンピークは2ヶ所、第2ピークのマジェンダは1ヶ所のみ(合計でピーク数は3)
ピーク定義は、平均値を少なくとも2h連続して超えるパターンであって、かつ1hでも平均値を下回ればそのピークは脱出した、としています
抽象化される世界まとめマップでSJGは macyCy となりました(LT0時台を境に左から追うとこうなります)、先月はMacyでした
過渡的なパターンであると思われます
3.サンファンSJGとG16Eの波形3日間とFFT結果です
サンファンSJGがオレンジ、G16Eはシアンです
図5:
SJGオレンジのデータがオカシイです
図5の波形よりG16EのパワーFFTスペクトルを取ると、
図6:
7月5日〜7日の波形では、72h>24hとなっています
図7:
一応こうなっています
まとめ:
1.測定を続けます
現時点でサンファンSJGは考察対象から外します
クールーKOUも以前に測定系を変えたか?と思われる内部コードの変更がありましたし、グアムGUAも半年近くデータが開示されない期間がありました
低緯度の観測点はこのようにデータ不安定が多いのです
尚、地磁気データはINTERMAGNETさん [The INTERMAGNET Vision and Mission] 経由で各地磁気データを世界の各観測点さんからダウンロード、
GOESデータはNOAAさん [GOES Magnetometer | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center] からダウンロード、
foF2世界マップはオーストラリア政府Space Weather Serviceさん [SWS - Global HF - Ionospheric Map] からスクショしています
ここに皆々さま方に深く感謝申し上げます
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です!