7月度その20 世界の北方磁場強度シリーズ ➡ 定量分析に向けてオゾン全量世界マップを経度ライン上で取り直す!
世界の北方磁場強度シリーズ ➡ 定量分析に向けてオゾン全量世界マップを経度ライン上で取り直す!
世界各観測点における北方磁場強度測定にて世界まとめマップが終わり、定量分析に向けてデータを取り始めています
まずは低緯度解析を行いますのでオゾン全量の世界マップをデータ化する必要があります
前回、オゾン全量世界マップを緯度経度30°格子点上の値を読み取って作りましたが、格子点上の値マップからはその後の処理を勧めるのが難し事が分かりました
そこで、経度30°ピッチで経度ライン上のオゾン全量値を読み取って、そこから処理を勧める方が容易であると思われ、今回、経度30°ピッチライン上のオゾン全量マップを再作成しました
お付き合い頂ければ幸いです
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まず、気象庁さん [気象庁 | 月平均オゾン全量の世界分布図] よりオゾン全量の世界マップです
図1:2022年5月のオゾン全量世界分布図(気象庁)
とあり、2ヶ月前のデータがまとめられてアップされますので、現時点では5月データが最新となります、これは月平均マップです
ここから経度30°ピッチライン上での値を読み取って再マップしたのが図2です
図2:オゾン全量世界マップ(経度30°ピッチライン上の数値)
これで経度ライン上ではより精度を上げた数値で解析できます
色は図1の色に大体合わせてあり、凡例にレンジを示しています
例えば、● は 280 >= オゾン全量 >= 251 に該当します
ここでは図1に現れる「オゾン全量の低い池」を無視します、例えばヒマラヤ山脈上ではオゾン全量が低いのですが、これを無視しています
アリューシャン列島上にも黄色で示されるオゾン全量の低い池がありましすが、これも無視します
今後の作業:
1.解析を進めようとすると、どうしても緯度経度30°格子点の表現では難しく、経度30°ピッチライン上で表現されると何とか先に進めそうです
2.流体力学方程式を作る必要がある、と思って調べたのですが、流体力学には「連続」の概念があり例えば川の流れは途中で狭くなったり広くなったりしても全水量は増減変化しない(雨は無視する)、という前提で作られています
ですが、オゾンの場合は低緯度で「発生」し中高緯度で「消滅」しつつ全体で図1に示す平均値でバランスする訳ですから連続の概念がそのままは適用できません
そこで図2に示す経度ライン上で「低緯度で発生し中高緯度で消滅する」方程式を作成してみよう、と思った次第です
3.加えて図2は月平均の値であって、私が欲しいのは24h変動なのであって、24h変動マップを作成する必要があります、次はここに入ります
やはり時間がかかる作業となります、ですが図2に辿り着いた事で7月の作業は良しとする(終わりとする)事と致したく存じます
コメントバック:
Rio同志(id:ballooon)!
暑い中、コメントありがとう御座います、感謝なのです
>今回は「経度30°ピッチライン上」になったのですね?
そうです
>バラツキがなくなったような
そうなります、精度が上がっています
但しヒマラヤ上空にみられるオゾン全量の池(盆地になります)は、扱えないのは前回と同じですが、、、
>ここから方程式なるものを作るのですか!
そうです
前回は30°格子メッシュ単位に流入流出の方程式を作ろうと思っていたのですが、かなり難しく、今回の30°経度ライン単位で(閉じて)発生と消滅の方程式を立ててしまおう、と考えています
従って、経度ライン間の流入流出は考えないという、かなり乱暴なモデルとなります
オゾンを運ぶ風は経度ラインに沿ってのみ吹く、という事になります(コリオリの力は無視、です)
>無理をしないように
あ、了解です、ありがとう御座います
ノンビリと時間を掛けてやりますので、大丈夫です
それより7月中に方程式のモデル方向性が打ち出せたのが良かった、と思っています
以上でした
コメバック終わり
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です!