9月度その5 世界の北方磁場強度シリーズ ➡ フレデリックFRDの地磁気変動3年間を調べ、GOES-16Eとの波形3日間を比較する!
世界の北方磁場強度シリーズ ➡ フレデリックFRDの地磁気変動3年間を調べ、GOES-16Eとの波形3日間を比較する!
世界各観測点における北方磁場強度測定です
フレデリックFRDの3年間磁場強度変動と24h統計グラフと3日間波形解析を行います
お付き合い頂ければ幸いです
ここから本文です
1.世界観測点マップと磁気赤道上の磁力線高度マップと先月測定のCyMaマップです
まず、世界まとめマップから全体の位置関係の把握です
図1:世界観測点マップ
中央横の緑ドットラインが、磁気赤道_2021です
図2:各観測点の磁気赤道上の磁力線高度マップ
陽子ベルト・電子ベルトの幅500kmは私の推測で変更の可能性があります
図3:先月8月測定(7月迄の)CyMaマップです
Cyは第1ピークがシアン、Maは第1ピークがマジェンダ、cyはシアンピークmaはマジェンダピークがある、▲は最小値シアン検出数ゼロ▲は最大値マジェンダ検出数がゼロ、を示します
2.フレデリックFRD3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフ
観測期間は、2019年9月2日から2022年8月31日の3年(365x3日)です
図4:
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で500nTに揃えています
毎年夏至の頃に強度が増大する、OTTと同様に季節変動が明確です
このグラフに表示された有効日データのみを使って24時間の最小値・最大値出現時刻と回数の統計グラフをとると、
図5:
凡例にあります「● ピーク数=1+2」は:
第1ピークはシアンでシアンピークは1ヶ所のみ、第2ピークのマジェンダには2ヶ所ピークがある(合計でピーク数は3)
ピーク定義は、平均値を少なくとも2h連続して超えるパターンであって、かつ1hでも平均値を下回ればそのピークは脱出した、としています
抽象化される世界まとめマップでFRDは maCyma となります(OTTと同様)
現時点のモデルでは:
Cy原因は、F2層の電子ジャイロ運動と、バンアレン内帯陽子ベルトの陽子ジャイロ運動・バンアレン内帯電子ベルトの電子ジャイロ運動、が考えられます
LT5.8h台とLT15.8h台二つのmaピーク原因(時差10h)は、中緯度に形成されたオゾンベルト12h潮汐振動でしょう、FRD北緯38.2°ではLT10.8h台でマジェンダゼロを観測しており、真昼のオゾン発生はないものと思われます
3.フレデリックFRDとG16Eの波形3日間とFFT結果です
フレデリックFRDがオレンジ、G16Eはシアンです
図6:
逆相と言えるでしょう、オレンジFRD波形でLT18時頃に見られるピークは何なんでしょうか?3年間の統計解析である図5には見られないように思います、一時的な過渡応答なのでしょうか?
図6の波形よりG16EのパワーFFTスペクトルを取ると、
図7:
24h成分が強烈に強いです
図6よりフレデリックFRDのパワーFFTスペクトルを取ると、
図8:
やはり24h成分がトップとなっています、24h>12h>8h>72hとなりました
比較的平穏な3日間をFFT解析すると、この北緯38.2°ではこうなります
まとめ:
1.量的解析は、ひとまずオゾン層による影響の解析、に絞ります
F2層の量的解析は、fof2マップからデータを毎月_目視で読み取るのが極めて困難な為、諦めました⬅これで大分気が楽になりましたが、、、
従って、Macyと出るKOU/GUA/HONのみが解析対象となります
F2層の量的解析をどうするかは、今後、考えます
尚、測定はそのまま続けますです
コメントバック
リオ同志(id:ballooon)!
コメントありがとう御座います、感謝です
>でも確かに波形がLT18時ころに・・?
そうなんです、ですが片や3年間の統計結果、片や3日間の中の1〜2日の観測結果ですから、あまり気にしないほうが良いのでしょう
>かなかすぐには見れないかもしれません(^^;)
あ、了解です、ご無理なさらないで下さい
>クールーとその後のラニーニャがどうなったか、も楽しみにしています
ですね〜、私もです
>では(`・ω・́)ゝ
では!
コメバック終わり
尚、地磁気データはINTERMAGNETさん [The INTERMAGNET Vision and Mission] 経由で各地磁気データを世界の各観測点さんからダウンロード、
GOESデータはNOAAさん [GOES Magnetometer | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center] からダウンロードしています
ここに皆々さま方に深く感謝申し上げます
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です!