1月度その6 世界の北方磁場強度シリーズ ➡ フレデリックFRDの地磁気変動3年間を調べ、GOES-16Eとの波形3日間を比較する!
世界各観測点における北方磁場強度測定の再開です
フレデリックFRDの3年間磁場強度変動と24h統計グラフと3日間波形解析を行います
尚、今月から観測点VICを止めてFRDに変更しています
従って、KOU,KAK,FRD,OTTの4点観測となります
理由は、VICとOTTは緯度が近く磁力線高度に差がなくバンアレン内帯の陽子ベルトと電子ベルトどちらも通過するのですが、FRDですと陽子ベルトにのみ通過するので「違い」が出るからです
お付き合い頂ければ幸いです
1.世界観測点マップと磁気赤道上の磁力線高度マップです
まず、世界まとめマップから全体の位置関係の把握です
図1:世界観測点マップ
中央横の緑ドットラインが、磁気赤道_2021です
G17WがG18Wに置き換わっています!
図2:各観測点の磁気赤道上の磁力線高度マップ
陽子ベルト・電子ベルトの幅500kmは私の推測で変更の可能性があります
2.フレデリックFRD3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフ
図3:2020年1月2日から2022年12月31日の3年(365x3日)
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で500nT
FRDも、OTT程ではありませんが、季節変動が見られます
このグラフに表示された有効日データのみを使い、
図4:24時間の最小値・最大値出現時刻と回数の統計グラフ
凡例にあります「● ピーク数=1+2」は:
第1ピークはシアンでシアンピークは1ヶ所のみ、第2ピークのマジェンダには2ヶ所ピークがある(合計でピーク数は3)
ピーク定義は、平均値を少なくとも2h連続して超えるパターンであって、かつ1hでも平均値を下回ればそのピークは脱出した、としています
3.フレデリックFRDとG16Eの波形3日間とFFT結果です
図5:フレデリックFRDがオレンジ、G16Eはシアン
逆相です、但しG16Eには3日間全体の乱れがあるようです
図6:上図の波形よりG16EパワーFFTスペクトル
G16Eでは磁気嵐の影響が出ず、24h>72h>12h=8hです
72h成分が強く出るのは、3日間全体の乱れがある時です
綺麗に、24h>12h>8h=72hとなりました
何らかの潮汐振動があるようで、12h成分,8h成分がそれなりに強く出ます
G16Eで見られた3日間全体の乱れである72h成分は、変動が吸収された為か、かなり弱くなっています
まとめ:
1.オゾン層による定量分析(KOU)に続き、電離圏とバンアレン内帯陽子ベルト・電子ベルトによる影響の解析に進みます
電離圏 ➡ KAK
電離圏・陽子ベルト ➡ FRD
電離圏・陽子と電子ベルト ➡ OTT
と考えています
オゾン層は無視できるだろうと考えており、季節振動の解析でオゾン層を再び考慮する予定です
2.続いてKOUの観測に移ります
コメントバック
リオ同志(id:ballooon)!
ミスご指摘コメント、誠にありがとう御座います、感謝です
>データが違ったのはツーソンと○○・・忘れてしまいましたが(^^;)違うところでしたね?
はい、ツーソンTUCとベイセントルイスBSL、です
これらは低緯度から中緯度への境界に位置し、動作が不安定なので解析には適さず、外しました
>あれ?3.8が3回になってますよ(;・∀・)?
あ、、、FRDは久々に流したのでバグが入っていました
等と自己弁解しつつ、修正致しました
久々のご指摘、感謝です
以上でした
コメバック終わり
尚、地磁気データはINTERMAGNETさん [The INTERMAGNET Vision and Mission] 経由で各地磁気データを世界の各観測点さんからダウンロード、
GOESデータはNOAAさん [GOES Magnetometer | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center] からダウンロードしています
ここに皆々さま方に深く感謝申し上げます
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です