5月度その10 世界の北方磁場強度シリーズ ➡ カナダ新観測点の磁力線高度を調べておく!
今回、カナダ新観測点が3点選択されました
つきましては、各観測点の磁力線高度をあらかじめ調べておく必要があります
カナダ地磁気観測局には詳細な磁気経度と緯度が掲載されており、それを元に計算した次第です、オタワOTTもこの際に更新しました
お付き合い頂ければ幸いです
カナダ地磁気観測局さんのサイト [Geomagnetism Canada] より、
詳細なマップ [Magnetic Plotting Service] をコピーさせて頂き、そこに地磁気北極の位置をマジェンタで示すと、
図1:各観測点と地磁気北極の位置
地磁気北極とは、地球磁気双極子の北極ポイントで2021年の位置です
重要な事は、磁力線は磁気双極子の北極ポイントをめがけて落ちて来ますが、同心円状に着地します、高緯度は内側、低緯度は外側へ、となります
従来の観測点OTTに加え、SNK、IQA、RESの3点が新規に選択されました
各観測点の位置をXY平面で示せば、
図2:各観測点のXY平面マップ表示
従来この図には磁気赤道もプロットしていたのですが、計算パッケージを消してしまい復元に時間がかかります、高緯度観測点で磁気赤道位置はそれほど重要ではないか、と考えひとまずこれにてアップ致します
そこで各観測点に着地する磁力線の高度ですが、地磁気緯度経度の位置からグラフプロットして算出します、OTTもこの際に更新しました
磁力線の高度とは、地磁気赤道上空の高度となります
図3:OTT
高度3,100kmとなります
図4:SNK
高度5,160kmとなります
図5:IQA
高度7,130kmとなります
図6:RES
高度11,000kmとなります
以上の結果から高度マップを作りますと、
図7:各観測点の高度マップ
となります
ここで重要なのは、
1.バンアレン帯はドーナツ状に地磁気赤道を中心に地球を取り巻いており、高緯度では存在しない(図7のバンアレン帯の表示は高緯度では正しくない!)
2.OTTはバンアレン内帯を通過するが、SNKより高高度ではバンアレン内帯の外側を通過している
3.従って、SNK以降においては高緯度における電離圏とオゾン層の振る舞いが再び重要となって来る
4.加えて、カナダ地磁気観測局さん [Canadian Magnetic Observatories] よりマップを取れば、
図8:オーロラゾーン(Auroral Zone)と観測位置
第1ピークがマジェンタとなるSNKとIQAはオーロラゾーンに属しており、シアンが第1ピークとなるOTTとRESは外れている
答えは、既に出ているようなものである!
コメントバック
リオ同志(id:ballooon)!
コメントありがとう御座います、感謝です
>やはり高度がかなり高いですね~
はい、そこで高度マップの図や記述などなど、だいぶ追加致しました
>あまり無理をしないでくださいね?
あ、遅かったです、少し
以上でした
コメバック終わり
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です