なぜ地球磁極は逆転するのか?

太陽黒点数/オゾン全数/エルニーニョ/太陽活動と米国日本の地磁気変動を追います!

5月度その14 太陽黒点数SSNとS&P500を追うシリーズ ➡ 直近48ヶ月の太陽黒点数SSN変動を追い、SSNとS&P500のスペクトルを取る!

黒点観測に関しましては、三鷹さんとNOAAさんの黒点観測_直近48ヶ月を追っています

S&P500の変動とSSNとの相関(共通な項目)に興味があり、直近48ヶ月波形のスペクトルを取り、共通周期を検出しています

 

 

お付き合い頂ければ幸いです

 

 

1:太陽黒点数SSN:三鷹さんとNOAAさん

 黒点観測は、三鷹さん [国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測] が行っており毎月データが公開されていて、これをグラフ化したものです(著作権国立天文台に属します、NOAJは略称です)

 

 何故48ヶ月かと言うと、黒点数は13ヶ月平均を取って調べるからです、ある月を取り上げた時、前方6ヶ月と後方6ヶ月を取り、合計13ヶ月の月平均を出します、これを月単位にスキャンし最小となる月が新しい太陽サイクルが始まる月です、それを調べるには48ヶ月あれば充分だからです

 1645年〜1715年、黒点がほとんど出現しない時期があり [マウンダー極小期 - Wikipedia、そのうちの30年間で観測された黒点数はわずか50個(本来なら4〜5万個)でした、マウンダー極小期が明けてから黒点数はほぼ11年単位に増減を繰り返しており、明けた最初の11年をサイクル1として、現在はサイクル25の時代に入っています

 三鷹さんの見解は 2019年12月にサイクル25は始まった! です

そして終了したサイクル24は約100年の近代的観測史上、太陽活動は最低であった、との事です、これから始まるサイクル25がより活動を弱まらせれば、そしてそれが連続すれば、やはり困った事になる訳で、その辺りを追っています

 

 

2019年5月〜2023年4月迄・48ヶ月間の太陽黒点数推移

図1:三鷹測定の月平均太陽黒点数・48ヶ月表示(©国立天文台

2023年04月は平均   94.4、   北35.71、南59.19

2023年03月は平均  111.4、  北50.60、南60.80

2023年02月は平均  99.55、  北54.32、南45.23

2023年01月は平均 108.08、 北62.81、南45.27

2022年12月は平均 100.19、 北56.65、南43.54

2022年11月は平均 69.38、   北48.94、南20.44

 

3月の黒点三鷹測定は減少でした

 

次のNOAA(米国海洋大気庁)さんグラフでもSSNは減少

[Solar Cycle Progression | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center] よりスクショしますと:

図2:NOAA測定の太陽黒点観測数と予測レンジ

2023年4月の黒点数を実測値 96.4(予測値 72.3であった)としています、確認されたい場合は直接サイトでグラフ上にてご確認下さい、これは三鷹さんの数値 94.4より少し多いだけです(三鷹さんは目視なので常にNOAA>三鷹となるハズなのです)

黒ブルーの■ラインが実測値、その下に見える紫ラインが 13ヶ月移動平均スムースラインと言う)、赤ラインが予測値

NOAAさん実測値と三鷹さん実測値との数値のズレは、NOAAさんは衛星による観測、三鷹さんは地上観測、から来るものです、あと、NOAAさんは世界標準時三鷹さんは日本標準時、ですので9時間のズレがあり、その間に太陽は自転しますので見える黒点数に差が出る可能性はありますが、これは微々たるものでしょう(太陽の自転周期は、黒点が多出する中緯度付近で約27日) 

 下に1800年代からの黒点数グラフが出ています!

そして一番右側に、サイクル24と25が表示されています!200年のレンジで見ますとサイクル24と25は太陽活動が低下する時期、となっています

 

 

 

2:SSNとS&P500のスペクトル相関

S&P500とは、米国株式の総合指数で米国500社株価の加重平均です

以前からSSNとS&P500には何らかの相関があるのでは?と思っており、スペクトルを取るとある周期に最も強いエネルギーピークが現れる事を見つけまして、観測を続けています

SSNはNOAAさんデータを使います、データ期間は48ヶ月

S&P500は月初の始値を使います

 

 

図3:直近48ヶ月のSSN波形(データはNOAA)

ここで差分値「今月の値ー前月の値」を今月の値としてプロットしたものが差分波形です

図4:SSNの差分波形

これらの波形にフーリエ変換を掛けてスペクトルを取ります

図5:SSN波形のスペクトル

図3の波形は48ヶ月に渡って大きくうねっているので、周期48か月成分が最も強くでます

図6:差分SSN波形のスペクトル

周期2.53ヶ月に第1ピークが現れました!

同じ処理をS&P500に関しても行います

図7:直近48ヶ月の月初始値のS&P500波形

 

図8:差分S&P500波形

 

図9:S&P500波形のスペクトル

図7の波形は48ヶ月に渡って大きくうねっているので、周期48か月成分が最も強くでます

図10:差分S&P500波形のスペクトル

しかし差分波形のスペクトルでは周期2.53ヶ月に第1ピークが現れます!

 

こうして得られたSSNスペクトル図6とS&P500スペクトル図10を見れば、周期2.53ヶ月に最も強いエネルギー分布を有する(相関がある)事が分かります

 

SSNとS&P500の48ヶ月差分波形に出現する周期2.53ヶ月ピークが、他の経済活動の波にも現れないか?という辺りを追ってゆきたい、と考えています

 

 

コメントバック

リオ同志(id:ballooon)!

コメントありがとう御座います、感謝です

 

>たくさんの記事がアップ、、、

はい、大丈夫です

>無理の限界の極限に、、、

来てない、来てない!

 

黒点数とSP500の差分が!同じ周期2.53ヶ月ですか!

はい、結局、図4と図8の差分波形グラフが似ている、という事になります

似ているとは、周期の観点から似ている(相似である)、という事です

では、何故似ているのか?というと、それは分からない


>それはなんとも面白いですね~(^^)v

はい、他の経済活動指標にも現れているのでは?という事で考えております

 

>あとは読むだけになる

あ、それで十分ですので、よろすくお願い致します

 

 

以上です

コメバック終わり

 

 

 

 

お付き合い頂きありがとう御座いました

感謝です