なぜ地球磁極は逆転するのか?

太陽黒点数/オゾン全数/エルニーニョ/太陽活動と米国日本の地磁気変動を追います!

5月度その18: エルニーニョ南方振動ELSOを追うシリーズ ➡ 直近48ヶ月の太陽黒点数とエルニーニョ&ラニーニャの相関グラフを取り、ペルー沖の海面温度マップとオゾン全量マップを取る!

気象庁さんからエルニーニョ監視速報が発表されました(5/12)

 

そこで、エルニーニョ南方振動ELSOと太陽黒点数との相関を調べる目的で、2023年2月の太陽黒点数データからさかのぼること過去48ヶ月間とエルニーニョラニーニャ状態の季節(3ヶ月単位)を合わせてグラフ化しました

赤道海面からの上昇気流がもたらすオゾン分布に興味があり、ペルー沖の海面温度マップと月平均オゾン全量マップも取っています

 

 

お付き合い頂ければ幸いです

 

 

 

気象庁さんの発表 [気象庁 | エルニーニョ監視速報] によれば:

1.5/12現在、まとめとして

とのことです

 

 

2.現在の発生確率リスト

図1:5か月移動平均値が各カテゴリー(エルニーニョ現象/平常/ラニーニャ現象)

従って、2023年4月は平常で確定、

5月は確率70%でエルニーニョ、確率30%で平常、

6月は確率80%でエルニーニョ、確率20%で平常、と予測されています

いよいよエルニーニョです、エルニーニョ南方振動ELSO、です

 

 

3.太陽黒点数とエルニーニョ/平常/ラニーニャのグラフ

本ブログでは各月毎に太陽黒点数を出し、エルニーニョであるかラニーニャであるかニュートラルであるかを季節単位でグラフ化しており、黒点数と共にグラフをアップします

エルニーニョラニーニャ・過去データは [エルニーニョ・南方振動 - Wikipedia] を参照しています:

図2:約4年分の最新ELSO状態リストWikiより)

2016年夏 - 2017年春 ラニーニャ 北海道を中心とした8月の長期的な大雨・豪雨
1951年に気象庁が統計を取り始めて以来、初めて東北地方の太平洋側に台風が上陸した(平成28年台風第10号)
また北日本では平年より7日 - 10日早い初雪・初冠雪を観測し、関東甲信越では2016年11月に初雪・初冠雪を観測した(関東甲信越で11月に初雪・初冠雪が観測されたのは1962年11月以来、54年ぶりとなる)
このほか、2017年1月中旬と2月中旬、3月上旬は日本国内(平成29年日本海側豪雪)のみならず、国外の多くで10数年に1度の北半球最大規模の大寒波が襲来した
2017年秋 - 2018年春 日本でこの冬(2017年12月〜2018年2月)の平均気温は約1°C程度低かった。そして冬の積雪は平年よりかなり多く(平成30年豪雪)、全国規模で寒冬となった
2018年秋 - 2020年春 エルニーニョ 2018年9月4日に近畿地方にかなり台風が接近して危険な暴風となった(平成30年台風第21号)。9月7日〜9月10日は秋雨前線が近づいて西日本では断続的に雨が降り続いた。冬はほぼ全国的に暖冬で、南西諸島は記録的暖冬、西日本や東日本でも顕著な暖冬となり、西日本の日本海側は記録的少雪となった
2019年5月〜7月は北日本を中心に記録的な長期高温・長期日照・長期少雨となった。7月中旬までは冷夏傾向だったが、2019年8月は平年並みか平年より高い夏だった。6月は南米で大量の雹が局地的に降り、欧州で長期的な異常高温になるなど異常気象が発生した
2019年12月から2020年2月にかけて日本では北日本を除き、2006年12月 - 2007年2月当時を凌ぐ記録的な大暖冬となった
2020年秋 - 2021年春 ラニーニャ 2020年初冬より日本国内を中心に、数年に1度の最大規模の大寒波が襲来し(奄美沖縄を除く)、12月14日から21日までの7日間の総降雪量が200センチ(2メートル)を超えた地点が数地点と、主に東日本と北日本の各日本海側、および山陰地方と九州北部の長崎を中心に記録的な大雪を観測した(令和3年豪雪)。特に2021年1月から2月中旬にかけて日本では北日本、および西日本の各日本海側を中心に、2006年1月 - 2月当時を上回る記録的な大厳冬となった(しかし2月後半は暖冬傾向だった)
2021年1月上旬には日本のみならず、中国や韓国などの東アジアや一部の北米、欧州でも数年に1度の最大規模の大寒波が襲来し、特にスペインの首都マドリードでは半世紀(50年)ぶりの大雪となった
2021年秋 -2022/2023冬

2022年1月上旬には日本(令和4年豪雪)のみならず、海外のパキスタンでも記録的な大雪となった 

また、2022年12月には北米で大寒波が襲来し、記録的な大雪となった。 

また、日本(令和5年の大雪)でも記録的大雪が多発していた。特に東海地方の津と四国太平洋側の高知では10cmを超える記録的な大雪であった。 

2021年春(3月〜5月)まではラニーニャ状態である、としています

2021年夏(6月〜8月)はニュートラルでした

2021年秋(9月〜11月)には、再びラニーニャ状態に入ったが2022/2023冬に終息した

 

黒点数は [国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測] さんデータです

図3:黒点数vsELSO各状態グラフ

マジェンダが太陽南半球の黒点数、シアンは太陽北半球の黒点数、で横軸は年月

その上に高さ5固定で、ブルーがラニーニャ状態の月、オレンジがエルニーニョ状態の月を上乗せしています、平常は何も乗せていません

 

NOAAさんより直近4月までの黒点数観測結果と今後サイクル25の予測を示せば、

図4:NOAAさん太陽黒点観測と予測

であって、黒点活動4月は減少しており、平常な状態を経てエルニーニョ状態に至る事になります

黒点数の増加が活発である時に赤道付近で貿易風(東風)が強まり、ペルー沖で海面が東から西に向かって強く移動しペルー沖海底から冷たい海水が上昇し、海面温度が下る(ラニーニャ

これが、黒点数の増加が弱まった時、ペルー沖の海面温度が上昇しエルニーニョになる、と理解しています

 

 

4.ペルー沖の海面温度マップと平均オゾン全量マップ

気象庁さん [気象庁 | 海面水温実況図] より、ペルー沖の海面温度マップ4/9を取ると、

図5:海面水温実況図(部分) 2023/5/11(JST

ペルー赤道沖緯度0°の海面水温は約30°前後と見られます

エルニーニョになるのは30°前後になると、という事でしょうか

 

気象庁 [気象庁 | 月平均オゾン全量の世界分布図] さんより2023年3月(これが最新)の平均オゾン全量マップを示すと、

図6:2023年3月の平均オゾン全量マップ(m atm-cm)

赤道帯北部のオゾン全量は増加です(但しペルー沖は特に大きな変化はありません)

と申しますのも、

図7:2023年2月の平均オゾン全量マップ(m atm-cm)は、

となっています

 

図6で北極周辺&高緯度を見ると、オゾン全量が増加している事が分かります

赤道付近で発生したオゾンは高緯度へ移動し蓄積される、という動作になっています

この辺りが、カナダ高緯度における北方磁場強度の動作と関係してきます

 

 

 

コメントバック

リオ同志(id:ballooon)!

コメントありがとう御座います、感謝です

 

>これはエルニーニョ、6月からになりそうですね?

はい、そのようです!

 

>海水温だいぶ上がっているようですし、黒点数も減ったし

そうなんです、黒点数が減った、というのが重要で、

海面温度上昇が抑えられはじめた、貿易風(東風)がそれほど強く吹かなくなった、

という事だと考えています

 

>今年はどんな夏になるのでしょうね?

それは、まぁ、エルニーニョの夏、という事で、、、

 

以上でした

コメバック終わり

 

 

 

以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました

感謝です!