5月度その19 世界の北方磁場強度シリーズ ➡ カナダ観測点を、オゾン全量マップにプロットしておく!
2023年3月のオゾン全量マップを提示しましたので、ここでカナダの観測点4点と地磁気北極をプロットしておきます
お付き合い頂ければ幸いです
カナダ地磁気観測局さんのサイト [Geomagnetism Canada] より、
詳細なマップ [Magnetic Plotting Service] をコピーさせて頂き、そこに地磁気北極の位置をマジェンタで示すと、
図1:各観測点と地磁気北極の位置
地磁気北極とは、地球磁気双極子の北極ポイントです
観測点は、OTT、SNK、IQA、RESの4点となります
各観測点の位置をXY平面で示せば、
図2:各観測点のXY平面マップ表示
これを [気象庁 | 月平均オゾン全量の世界分布図] さんより最新マップを抜き出してプロットすると、
図3:2023年3月のオゾン全力世界マップ(部分)
となり、すべて大きなオゾン全量領域に位置している事が分かります
高緯度に位置するカナダ観測点の磁場強度を論ずるには、高緯度に蓄積されるオゾンのみでなく、電離圏のプラズマ状態と夜間の磁力線パターンを調べておく必要があります
コメントバック
リオ同志(id:ballooon)!
コメントありがとう御座います、感謝です
>観測地点、オゾンが多いです
>オタワよりも新しい3ヵ所は濃くなってます。リゾルートが一番かな?
はい、北極圏のオゾンは特に冬場に多くなる、と出ていましたから
そうしてオゾンは、背景磁場強度を強める(マジェンタ最大ピークを作る)方向
に働きます
>「電離圏のプラズマ状態と夜間の磁力線パターン」ですか
はい、電離圏も北極圏では独特の形状になっている、と思われます
そうして磁力線はバンアレン内帯(Inner radiation Belt)の外側を通るようになります
By Wiki
極地における磁力線は夜間にプラズマシートにまで延びており、これがオーロラを作る原因にもなり、オーロラ発生時のプラズマ状態をも調べる必要が出てきます
当然、電離圏を含むプラズマ状態の方が複雑で、かつプラズマは一般に背景磁場強度を弱める方向に働きますが、まずは問題を切り分ける意味でオゾン状態を調べておいた訳です
以上でした
コメバック終わり
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です