6月度その4:オゾン全量シリーズ ➡ 北半球高緯度カナダのオゾン全量を追う!
北半球高緯度のカナダにおいては、オゾン全量が冬場に極めて多くなる
これが冬場にオーロラが多発する一因となっているのだろうか?
これを検証するために、まずは毎月のオゾン全量データを取ろう、という事です
現在、オーロラ帯の真夜中午前0時頃にオーロラが多発する原因は、夜間に広がるプラズマシートにおける磁気リコネクション・プラズマ爆発によるものである、が結論です
そしてオーロラ帯に属する観測点ではLT午後にマジェンタ最大第1ピークを迎える訳ですが、これはオゾン全量が原因だろう、と思っています
冬場に数値が大となるオゾン全量はオーロラ多発と関係はあるのか?を考察してゆきたい、と考えております
お付き合い頂ければ幸いです
データは気象庁さんの⬇これです
オゾンデータは2ヶ月前が最新です
図1:2024年4月の月平均オゾン全量・世界マップ
上図1よりカナダ北部2点に絞って、目視により数値を読み取っています
カナダ北部2点とは、北緯60°西経60°と北緯60°西経90°の2点です
図1の例で、数値を読み取りますと、2点におけるオゾン全量は:
北緯60°西経60°:(400+430)/2 = 415
北緯60°西経90°:(430+460)/2 = 445
となります
これを2023年2月からグラフ化したものが:
図2:カナダ2点のオゾン全量の変化
こうなります、2025年2月までプロットする予定です
2023年1月は高緯度データが入っていなかったので、2023年2月からとしています
2023年12月と2024年1月はデータ読み取り不能の為、プロットしておりません
北半球高緯度冬場のオゾン全量は非常に多いのですが、それが春から夏になると急激に減少する(線形に減少する!)様子が分かります
何故、オゾン全量は北半球冬場に多いのでしょうか?そして、こうも綺麗に春から夏にかけて線形減少するのでしょうか?
9月まで減少し、10月で底を打ちました!
その辺りを、これからオゾン全量シリーズとして、追ってゆく事になります
そして、これが冬場のオーロラ多発と関係があるのか?の考察です
現時点ではオゾン全量とオーロラ多発にどのような相関があるのかは、全く検討が付きません!
以上、お付き合い頂きまして、ありがとう御座いました
感謝です!