なぜ地球磁極は逆転するのか?

太陽黒点数/オゾン全数/エルニーニョ/太陽活動と米国日本の地磁気変動を追います!

10月度その8:北方磁場強度シリーズ ➡ イカルイトIQAの地磁気変動3年間を調べ、24h最大最小カウント統計グラフを取る!

3日間の波形スペクトル(FFT)は、別途まとめて処理し結果を出す事としています

 

 

1.はじめに

カナダ5観測点の位置関係と第1ピークがシアンかマジェンタかを示すマップです

図1:カナダ5観測点マップ

 

 

2.イカルイトIQA3年間の北方地磁気変動

図2:2020年10月1日から2023年9月30日の3年(365x3日)

Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で400nT

IQAでは再び季節変動が大きくなります(OTTと似て)

 

磁場強度と黒点数の相関は最大最小の幅に出ると考えており、以下のグラフを取っています

図3:磁場強度最大最小と黒点数最大最小のグラフ

表示は、月単位に引き伸ばされています

IQAでは、黒点数最大値(オレンジ)の増加と磁場強度最大値(マジェンタ)の増加に相関が見られます(OTTと同様)

 

 

3.24h最大最小カウント統計グラフ

図3に表示された有効日データのみを使い、

図4:24時間の最小値・最大値出現時刻と回数の統計グラフ

凡例にあります「 ピーク数=1+2」は:

第1ピークはマジェンタでピークは1ヶ所のみ、第2ピークのシアンはピーク2ヶ所(合計でピーク数は3)

ピーク定義は、平均値を少なくとも2h連続して超えるパターンであって、かつ1hでも平均値を下回ればそのピークは脱出した、としています

IQAで第1ピークがマジェンタとなる原因は、オゾン濃度が大であるからである、と考えています

 

 

オーロラの出現時間

ここで オーロラ - Wikipedia よりオーロラの出現時間についてまとめると:

多様な出現形態を持つオーロラという現象全体をみると、出現時間も多様である

オーロラは肉眼で見えづらいものを含めれば、一晩中観測することが出来る。統計的には夜12時に近いほど見られやすいということが分かっている

 オーロラ帯における典型的なオーロラの出現パターンの例を挙げると、夜21時や22時頃(太陽時)から極側にかすかなオーロラが見え始め、それが次第に低緯度側へ拡大し西の方へ広がっていき、弱い場合は東の方から消滅していくが、強い場合はブレイクアップ(オーロラ爆発)に伴う鮮やかなオーロラが一時的に現れたあと弱いオーロラが継続し、翌朝6時頃明るくなるに伴い消滅していく。 

この記述と図4を照らし合わせると、シアンピーク(磁場最小値)観測時刻であるLT22.4時台に出現しやすい、という事になる

磁場最大値観測時刻であるLT15.4時台では全くない、という事である

これは何を意味しているのだろうか?

観測事実から眺めれば、真夜中12時頃に観測される最小値ピーク辺りでオーロラはよく観測される、という事である

SNK/YKC/IQAはすべてオーロラ帯に属する観測点で、ここでよくオーロラが観測されるのであるが、その際最長値ピークは真夜中12時頃に来る

ちなみにオーロラ帯から外れるOTTでは、

図5:OTT最大値最小値統計結果

最小値ピークはLT11時台なのであって、OTTはオーロラ多発地帯ではない!

理由はよく分からないがオーロラ帯では、真夜中12時頃に最小値ピークが来てオーロラが多数観測されるのである

YKCはオーロラ観光地として有名である、SNKとIQAは街ではなく単に観測器が置いてあるだけなの地点であろう、こんな感じである

図6:IQA観測地点

Iqaluit magnetic observatory photo

 

 

 

 

測定を続けます

 

 

尚、OTT地磁気データはカナダ地磁気データさん [Digital Data from Canadian Magnetic observatories] からダウンロード、

GOESデータはNOAAさん [GOES Magnetometer | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center] からダウンロードしています

ここに皆々さま方に深く感謝申し上げます

 

 

 

以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました

感謝です