なぜ地球磁極は逆転するのか?

太陽黒点数/オゾン全数/エルニーニョ/太陽活動と米国日本の地磁気変動を追います!

2024-01-01から1年間の記事一覧

7月度その17:Z方向も調べておこう!

USGS観測点について、鉛直Z方向も調べておこう、です 東京大学研究所さん「地球電磁気学(Geo-electromagnetism)」 https://www.eri.u-tokyo.ac.jp/induction/geomagnetism/geomagnetism-1.pdf 講義1_配布資料 9/29/2020 によりご説明致します 図1:ページ…

7月度その16:北方磁場強度が、高緯度 < 中緯度 < 低緯度である事はほとんど自明、でした!

北方磁場強度が、高緯度 < 中緯度 < 低緯度、である事はほとんど自明でした 地球磁気双極子の取扱いから、自然と出て来るのでした 東京大学地震研究所さん「地球電磁気学(Geo-electromagnetism)」https://www.eri.u-tokyo.ac.jp/induction/geomagnetism/geo…

7月度その15:高緯度 < 中緯度 < 低緯度である北方磁場強度!

北方磁場強度ですが、高緯度 < 中緯度 < 低緯度、になっています USGS観測結果から分かりますので、7月18/19/20日観測結果をグラフにしてみました 図1:BRWの平均値をグラフ下部に示します ここで平均値とは変動成分を示す上図Y軸0nTに対応する磁場強度で…

7月度その14:USGS低緯度サンファンとグアムの観測です!

USGS低緯度サンファンSJGとグアムGUAの観測です 7月18/19/20日の観測はこれにて終了です 図1:SJG地磁気波形(7月18/19/20日)変化分 図2:SJG地磁気波形(7月18/19/20日)絶対値 図3:SJGパワースペクトル 図4:GUA地磁気波形(7月18/19/20日)変化分 …

7月度その13:7月18/19/20日USGS中緯度ボルダーとベイセントルイスの観測です!

USGS中緯度ボルダーBOUとベイセントルイスBSLの観測です 図1:BOU地磁気波形(7月18/19/20日)変化分 図2:BOU地磁気波形(7月18/19/20日)絶対値 図3:BOUパワースペクトル(7月18/19/20日) この波形(図1と2)ですと、それなりに12h成分が出ますが、…

7月度その12:7月18/19/20日USGS高緯度バローとフェアバンクスの地磁気波形&パワースペクトルを取る!

続いて静穏な7月18/19/20日USGS高緯度のバローBRWとフェアバンクスCMO観測に入ります 図1:まず柿岡K-Index (7月18/19/20日含む)を再度、です 図2:バローBRW 北方磁場強度 変化分 図3:バローBRW 北方磁場強度 絶対値 図4:バローBRWパワースペクトル…

7月度その11:静穏な7月18/19/20日の3日間、GOES波形とパワースペクトルを取る!

待っていても磁気嵐が起こりませんので、前回(7月1/2/3日)と同じ静穏な3日間で波形とパワースペクトルを取ってみます 図1:まず柿岡K-indexグラフは、 と静穏で、7月18/19/20日の3日間を取り上げます 図2:G16とG18の北方地磁気波形3日間(変動分のみ表…

7月度その10:北方磁場強度シリーズ ➡ 3年間の観測をGOES衛星と日本地上局でまとめる!

ここで北方磁場強度の測定とは、3年間に渡る地磁気強度北方成分の測定です 1日の最大値と最小値を検出し、これを3年間続けます 結果、3年間の最大値最小値の推移がグラフ化されます また、3年間の最大値最小値が観測された時刻を覚え、これをヒストグラ…

7月度その9:7月のエルニーニョ監視速報が気象庁さんより発表されました、ペルー沖海面温度が下がっています!

気象庁さんからエルニーニョ監視速報が発表されました(7/10) そこで、エルニーニョ南方振動ELSOと太陽黒点数との相関を調べる目的で、2019年12月の太陽黒点数から現在(2024年6月)までの黒点数推移とエルニーニョ・ラニーニャ状態の季節(3ヶ月単位)を合…

7月度その8:三鷹太陽黒点グラフ、米国NOAA黒点グラフも!

三鷹さんとNOAAさんの黒点観測を追っています 2019年12月のサイクル25開始時期から現在までのグラフを表示します お付き合い頂ければ幸いです * 黒点観測は、三鷹さん [国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測] が行っており毎月データが公…

7月度その7:USGS低緯度SJG/GUA地磁気波形とフーリエパワー・スペクトル(7月1/2/3日)

USGS低緯度観測点のサンファンSJGとグアムGUAです 図1:USGS観測点 サンファンは一番右側、グアムは一番左側に見えます 図2:観測点の磁気赤道上磁力線高度と地軸赤道上高度 ▲が磁気赤道上、▲が地軸赤道上です SJG:615km(磁気赤道)、572km(地軸赤道) GUA…

7月度その6:USGS中緯度BSL地磁気波形とフーリエパワー・スペクトル(7月1/2/3日)

高緯度のバローBRWとフェアバンクスCMOに続いて、USGS中緯度ボルダーBOUとベイセントルイスBSLなのですが、BOUは異常データの為処理不能でした 従いましてBSLのみの報告となります 図1:USGS観測点 南部にベイセントルイスBSLが見えます 図2:観測点の磁気…

7月度その5:USGS高緯度BRW/CMO地磁気波形とフーリエパワー・スペクトル(7月1/2/3日)

GOES衛星に続いてUSGS観測点です、高緯度のバローBRWとフェアバンクスCMOから行きます 図1:USGS観測点 アラスカにバローBRWとフェアバンクスCMOが見えます、どちらもオーロラ帯に位置しています 図2:観測点の磁気赤道上磁力線高度と地軸赤道上高度 ▲が磁…

7月度その4:GOES衛星_地磁気波形とフーリエパワー・スペクトルと電子線束と陽子線束とX線量(7月1/2/3日)

柿岡K-indexが極めて静穏な3日間(7月1/2/3日)のGOES衛星波形とフーリエパワー・スペクトルを取りました 図1:2024年7月1/2/3日を含む柿岡K-indexグラフ K-index = 1と2が主体の極めて静穏な3日間です 前回、6月20/21/22日の3日間も静穏でした G16とG18…

7月度その3:オゾン全量シリーズ ➡ 北半球高緯度カナダのオゾン全量を追う!

北半球高緯度のカナダにおいては、オゾン全量が冬場に極めて多くなる これが冬場にオーロラが多発する一因となっているのだろうか? これを検証するために、まずは毎月のオゾン全量データを取ろう、という事です 現在、オーロラ帯の真夜中午前0時頃にオーロ…

7月度その2:北方磁場強度シリーズ ➡ 低緯度グアムGUAとサンファンSJGの北方磁場強度がLT昼間に最大を示す原因は? ➡ 酸素やオゾンの磁気モーメント !!!

今回は、低緯度グアムGUAとサンファンSJGの北方磁場強度3日間変化がLT昼間に最大値を観測する原因を探ります 従来、太陽光による磁力線空間の圧縮、といった説明を繰り返してきたのですが、これは完全なる過ちでした! 以下、ご説明申し上げたくお付き合い…

7月度その1:北方磁場強度シリーズ ➡ GOES衛星高度における磁力線空間の圧縮とは? ➡ 磁場の凍結でした!

GOES衛星高度(約3万5千km)LT昼間時間において北方磁場強度が増大する事は何度も観測しており、その都度「磁力線空間が圧縮されるから」といった説明をしておりましたが、詳しく調べると、これは磁場の凍結に当たる現象である事が分かりました ついてはご説明…

6月度その28:北方磁場強度シリーズ ➡ 6月20/21/22日、GOES衛星G18のフーリエパワー・スペクトルを取ってみよう!

GOES衛星について、電子線束/陽子線束/X線量のフーリエパワー・スペクトルを取っておりませんでしたので、ここでG18について取ってみます お付き合い頂ければ幸いです 観測日付は極めて静穏な6月20/21/22日3日間です 図1: 6月20/21/22日を含む柿岡K-index…

6月度その27:北方磁場強度シリーズ ➡ 6月20/21/22日、USGS中緯度_観測点の波形とフーリエパワー・スペクトルを調べてみよう!

続いて、中緯度観測点の波形観測とフーリエパワー解析を行います お付き合い頂ければ幸いです まず 6月20/21/22日 を含む柿岡K-indexグラフです 図1:柿岡K-index 2024-06-18 to 2024-06-22 中緯度ボルダーBOUの波形です 図2:BOU地磁気波形 (6月20/21/22…

6月度その26:北方磁場強度シリーズ ➡ 柿岡K-indexが非常に静穏な6月20/21/22日、GOES衛星とUSGS低緯度_観測点の波形とフーリエパワー・スペクトルを調べよう!

さて、高緯度_北極域のBRW/CMOに発生する独特な3日間_地磁気波形は、北極域に発生する対流電流が原因であろう、との見解に至りました それでは、低緯度の地磁気波形はどうでしょうか?低緯度ではLT昼間に地磁気波形_最大を観測します、これはK-index=4程度…

6月度その25:北方磁場強度シリーズ ➡ 今回加わったアラスカ・ウトキアグヴィクBRWの磁力線パターン、座標世界マップ、高度世界マップをまとめておこう!

ここで、今回新たに観測点として加えたUSGSアラスカ・ウトキアグヴィグBRWの磁力線パターン・座標世界マップ・高度世界マップをまとめてアップしておきます お付き合い頂ければ幸いです まず、USGSの観測点です 図1:USGS観測点 上から、ウトキアグヴィグBR…

6月度その24:磁気嵐_北極域_地磁気変動 ➡ フェアバンクスCMOにアラスカ・ウトキアグヴィクBRWを加え、波形を取りました!

フェアバンクスCMO(北緯64.9度)にアラスカ・ウトキアグヴィクBRW(北緯71.3度)を観測点として加え、地磁気変動波形を取りましたので、ご報告です お付き合い頂けますよう、よろしくお願い致します まず6月16/17/18/19/20日の柿岡K-indexグラフです 図1:柿岡…

6月度その23:私のミラー対称電流_説明は間違い! ➡ 反時計方向同相電流が正解 ➡ その根拠を示します!

私のミラー対称電流の説明が間違っていた件について、直前の記事: 6月度その22:北方磁場強度シリーズ ➡ 磁気嵐時フェアバンクスCMOの地磁気波形ダウンシュートの説明文が間違っていました!!! - なぜ地球磁極は逆転するのか? にて取り急ぎご連絡させ…

6月度その22:北方磁場強度シリーズ ➡ 磁気嵐時フェアバンクスCMOの地磁気波形ダウンシュートの説明文が間違っていました!!!

数日前にアップした 6月度その20:北方磁場強度シリーズ ➡ フェアバンクスCMO_LT0時ダウンシュートの謎を追う! - なぜ地球磁極は逆転するのか? ですが、私の説明文に完全なる誤りがありました! 大気のてっぺん50のなぜ|32.どうして電離圏には電流が流…

6月度その21:北方磁場強度シリーズ ➡ フェアバンクスCMOの地磁気変化を追う ➡ K-index=3以下で静穏な日々が3日続いた!

早速ですが、柿岡K-indexが3以下で静穏な日々が3日連続しましたので、フェアバンクスCMO地磁気変動を測定致しました、ので、ご報告です お付き合い頂ければ幸いです 図1:6月18/19/20日を含む柿岡K-indexグラフ 6月18/19/20日はK-index<=3、少なくとも静…

6月度その20:北方磁場強度シリーズ ➡ フェアバンクスCMO_LT0時ダウンシュートの謎を追う!

宇宙の徒然を語るブロガー「マサキリオ」(id:ballooon) さんと、柿岡にて3日連続K-index=4 (1部5を含む) が観測された時のフェアバンクスCMOダウンシュート地磁気波形に関するコメントのやり取りで、 「CMO3日目のダウンシュートが遅い、もっと早い時刻に…

6月度その19:磁気嵐と地磁気変動を考える時 ➡ アルヴェーン波と磁場の凍結について調べておこう!

まず、アルヴェーン波ですが、これが難しい!!! 例えば アルヴェーン波 - Wikipedia には アルヴェーン波とは、磁気流体波の一種で、ハンネス・アルヴェーンによって発見された。磁場中のプラズマの中を伝わる横波で、磁場と垂直に電流が流れたときに発生…

6月度その18:磁気嵐シリーズ ➡ 6月15日UT柿岡でK-index=4と5を観測、GOES衛星とUSGS各観測点の後半6月15/16/17日対応に入る!

6月15日UTに柿岡でK-index=4と5を観測しました 以下にその時USGS6月13/14/15日対応の記事をアップしています 6月度その16:磁気嵐シリーズ ➡ 6月15日UT柿岡でK-index=4と5を観測、GOES衛星とUSGS各観測点の対応に入る! - なぜ地球磁極は逆転するのか…

6月度その17:磁気嵐と地磁気変動を考える時 ➡ リングカレントの根源 ➡ 東から西に向かう電場Eとは、このことかッ!!!

リングカレントに関する記事を読むと「東から西へ向かう電場E」が当然暗黙の了解条件として語られます 例えば リングカレント - Wikipedia より、 リングカレントとは、惑星磁気圏の磁場に捕捉された荷電粒子がつくる電流で、赤道環電流とも言う。 と実に簡…

6月度その16:磁気嵐シリーズ ➡ 6月15日UT柿岡でK-index=4と5を観測、GOES衛星とUSGS各観測点の対応に入る!

6月15日UTに柿岡でK-index=4と5を観測しました USGSの観測上限が3日ですのでUSGSに関しては、 6月13/14/15日の3日間(X線は磁気嵐発生の2日前くらいに到着するので)と 6月15/16/17日の3日間(K-index磁気嵐の後で陽子線束が異常上昇する事があるので)…