なぜ地球磁極は逆転するのか?

太陽黒点数/オゾン全数/エルニーニョ/太陽活動と米国日本の地磁気変動を追います!

12月度その37:SOHOとGOESと柿岡K-indexシリーズ ➡ SOHOからG16へ、陽子流束の伝搬遅延を観察、柿岡K-indexも添えて、@UT2023年12月22日と25,26,27,28日!!!

新たな太陽観測衛星として、ラグランジュL1ポイントにある有名なSOHOを選んでX線量と陽子流束(各14日間)を観測、G16は6日間のX線・陽子・電子各流束を観測しています、最後に柿岡K-indexグラフ(6日間)を添付し磁気嵐であったかどうかを確認します

事象のシーケンスとしては:SOHO ➡ G16 ➡ 柿岡K-index となります

SOHO,G16,柿岡K-index間に横たわる磁気圏内におけるプロトン伝搬遅延を見てゆこう、という事です、最終確認事象は磁気嵐、となります

今回、SOHO上2つのピーク事象に着眼しており、

1.UT2023年12月22日

2.UT2023年12月25,26日

のSOHO検出_陽子流束ピークがG16にどれくらいの遅延で伝搬するのだろうか?そしてそれは磁気嵐を誘発しているのだろうか、を確認しようとしています

現時点の観測結果では:

1.のSOHO12月22日陽子流束ピークは、1日程度遅延してG16に伝搬している?

2.のSOHO12月25,26日陽子流束ピークは、伝搬パターンが維持されていない?

が結論です

ですが、それを本日UT12月28日の観測で、より確実に確認しよう、という事です

 

 

お付き合い頂ければ幸いです m(_ _)m

 

 

 

SOHO (探査機) - Wikipedia とは:

SOHO(Solar and Heliospheric Observatory、太陽・太陽圏観測機)とは、欧州宇宙期間 (ESA) と、アメリカ航空宇宙局 (NASA) によって開発された、太陽観測機(observatory)である

であって、打ち上げは1995年と古く、

ACE衛星 (ACE; Advanced Composition Explorer) と共にSOHOは地球から150万km(0.01天文単位)離れた、太陽-地球系のラグランジュL1近傍に位置している。 

GOES衛星が35,786kmだからGOESの約42倍、月が約38万Kmだから月より約4倍離れた距離にある

 

 

以下、SOHOサイト SOHO/CELIAS/SEM からの抜粋です

SOHOでは波長0.1-50nmまでのX線を観測しています

図1:12月15日から28日(14日間): 波長:01.-50nm SOHO_X線量 青色(下)

ch2は、波長 0.1-50nm に対応し、

ch4は、波長 30.4+-0.4nm に対応する、これはヘリウム304ラインと呼ばれる輝線だそうだ

Y軸単位はカウント/秒であり、単位面積当りの流量を規定する流束とは異なるので、X線量としている

 

 

以下、SOHOサイト Two-Hour Averaged Proton Intensity より、

図2:12月15日から12月28日(14日間):2時間平均_SOHO観測プロトン

 G16との比較データは、主として赤マークの13 - 26 MeVになります

 

 

以下、G16観測データです(Log_Scale)

図3:G16 X線流束 波長0.1-0.8nm  12月23日から28日(Log_Scale)

SOHOのX線波長は0.1-50nm、G16は0.1-0.8nmであり、SOHOの方が圧倒的に広い

従って1対1の比較対応は出来ない、あくまでも参考である

 

 

図4:G16 陽子流束 12月23日から28日(Log_Scale)

この図4とSOHOのプロトン図2の比較となる

図2では赤マークの 13 - 26 Mev を比較対象とし、図4は >=1Mev であって、両者1対1ではない事に中尉しよう!

1.SOHOからG16への伝搬遅延の観測どころの話しではなく、波形形状が変わってしまっている!

2.そして何と、図4にてG16プロトンはUT27日に最高値を付けている!

3.図2赤マークにてSOHOではUT27日は減少のみ、であるのに

4.図4でLT00G16時頃に26,27,28日とピークを迎えている事に注意

これは、LT00時真夜中におけるプラズマシートからのプロトン逆流だろう!

但し、図6の柿岡K-indexを見て頂ければ分かるように、磁気嵐は発生していない!

 

 

図5−1:G16 電子流束 12月22日から27日(Log_Scale)

 

図5−2:G16 電子流束 12月22日から27日(Liner_Scale)

電子流束はLiner_Scaleの方が見やすいので、こちらも載せます

 

柿岡K-indexです

図6:柿岡K-index 12月24日から28日UT となります

25日以降、磁気嵐は"Active"も含め、全く発生していません!

 

 

まとめ

1.訳わからん、ですね?

2.今回の観測は、ここで一旦停止です!

 

 

 

コメントバック

リオ同志(id:ballooon)!

コメントありがとう御座います、感謝!

 

>あれれ?柿岡は静か~~~ですね?
>ということはプラズマシートに溜まったプロトンが3日続けてLT00時にバチッですね?

そうなんです

3日続けてLT00G16時にプロトンが戻って来ていますが、磁気嵐は起こしていないのです(SOHO225,26日のスパイク)

しかし、SOHO22日のスパイクに関しては、G16は23日に反応し、柿岡では24日に磁気嵐(一歩手前)を観測しているのです

 

ここから導かれる結論は、夜間プラズマシートからプロトンが還流したとしても、磁気嵐には至らないケースもある、という事か?

 

以上です

コメバック終わり

 

 

 

 

以上、お付き合い頂き誠にありがとう御座いました

感謝です