なぜ地球磁極は逆転するのか?

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4月度その3 地球磁場はいつ出来たのか?......なぜ地球磁極は逆転するのか?

本日は、太陽黒点数の推移ではなく、「なぜ地球磁極は逆転するのか?」について関連する記事を少しづつアップさせてゆくものです。

本日は、地球磁場はいつ出来たのか? です。

 

 まず、Wiki [マントル - Wikipedia] によれば、地球内部の構造は:

内核が固体で外核が液体、となっています。

 そこで、2018年に [地球の内核はいつ出来たのか? その起源をSPring-8 で解明] なる研究成果がありまして、それによりますと:

私たちが住んでいる地表は約30 ℃(≒300°K)くらいの温度ですが、マントルで1,000~4,000°K、外核内核においては4,000~6,000°Kと非常に高温な状態です。この温度差が生物には非常に重要で、温度差があるために地球内部で対流が起こり、その対流が地球磁場を発生させる原因とされています。

ここで:

地球の形成過程初期には、核は全部液体でしたが、冷却によって“ある時点”から結晶化が始まり、固体の内核が出現したと考えられています。地球磁場は約42億年前に作り出されたと言われ、内核の存在が地球磁場に影響を与えるのかどうかを知るためには、内核が何年前に誕生したのかを知る必要があります。今までの研究結果では、内核の形成時期は約30億年前と言われていました。しかし、東京工業大学理学院地球惑星科学系講師の太田健二さんらのグループは、SPring-8の実験結果から内核の誕生年代は今から約7億年前であると導きました。

SPring-8とは、兵庫県にあるシンクロトロン 大型放射光施設です。

 こまかな内容はリンク先を見て頂くとして、ここでまとめると:

 地球の核は鉄合金で出来ており、それは内核外核に分かれ、内核結晶化した固体であり外核対流する液体である。

・ ここで対流する外核が地球磁場を生成していると考えられる。

 結晶化した内核は、今から7億年ほど前に出来たと思われる(研究成果)。

 しかし、磁場そのものは42億年前には生成されていた、と考えられる。

 

という事です。 研究成果は今から7億年前に内核が出来上がった、ですが、我々にとってまず重要なのは、42億年前には地球磁場は出来上がっていた、という事になります。