世界各観測点における北方磁場強度測定の追加修正です
図3−2を追加しました
クールーKOUの3年間磁場強度変動と24h統計グラフと3日間波形解析を行います
お付き合い頂ければ幸いです
1.世界観測点マップと磁気赤道上の磁力線高度マップです
まず、世界まとめマップから全体の位置関係の把握です
図1:世界観測点マップ
中央横の緑ドットラインが、磁気赤道_2021です
G17WがG18Wに置き換わっています!
図2:各観測点の磁気赤道上の磁力線高度マップ
陽子ベルト・電子ベルトの幅500kmは私の推測で変更の可能性があります
2.クールーKOU3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフ
図3−1:2020年1月2日から2022年12月31日の3年(365x3日)
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で700nT
低緯度KOUでは、季節変動は弱まっています
図3−2:磁場強度最大最小と黒点数最大最小の相関
表示は月単位に伸ばしてあります
図3−1に表示された有効日データのみを使い、
図4:24時間の最小値・最大値出現時刻と回数の統計グラフ
凡例にあります「● ピーク数=1+1」は:
第1ピークはマジェンタでピークは1ヶ所、第2ピークのシアンでこれも1ヶ所(合計でピーク数は2)
ピーク定義は、平均値を少なくとも2h連続して超えるパターンであって、かつ1hでも平均値を下回ればそのピークは脱出した、としています
3.クールーKOUとG16Eの波形3日間とFFT結果です
図5:クールーKOUがオレンジ、G16Eはシアン
同相です、但しG16Eには3日間全体の乱れがあるようです
図6:上図の波形よりG16EパワーFFTスペクトル
G16Eでは磁気嵐の影響が出ず、24h>72h>12h=8hです
72h成分が強く出るのは、3日間全体の乱れがある時です
図7:クールーKOUのパワーFFTスペクトル
24h>72h>12h>8hとなりました
G16Eで見られた3日間全体の乱れである72h成分は、低緯度KOUで強く現れます
要するに、G16EとKOUの波形は似ているのです!
G16E(高度35,786km)とKOU磁力線(高度29.5km)が似ている、というのは非常に面白い所です
まとめ:
1.KOUの磁場強度がLT10.5時に最大を観測するのは、オゾン層で酸素分子O2が酸素原子Oに分解された結果、常磁性がO2よりも強いOにより磁場強度が強められるからである
但し、磁力線方向に整列したOは周囲のO2にも影響を与え、O2の整列を導き、これもLT105時台の磁場強度を強める作用をしている
これが低緯度KOUの結論です
2.続いて、電離圏とバンアレン内帯陽子ベルト・電子ベルトによる影響の解析に進みます
電離圏 ➡ KAK
電離圏・陽子ベルト ➡ FRD
電離圏・陽子と電子ベルト ➡ OTT
と考えています
オゾン層は無視できるだろうと考えており、季節振動の解析でオゾン層を再び考慮する予定です
3.KAKの観測に移ります
コメントバック
リオ同志(id:ballooon)!
お忙しい中、続けてのコメントありがとう御座います、感謝です
>カクカクグラフΣ(゜ロ゜;)すっかり忘れていました・・
全く、です
私は、あれ???カクカクグラフを入れるハズなのだけど入れてないな〜、
と思っておりましたです
何しろ今いれておきませんと来月また忘れますので、、、
>仕事に集中しているせいだ、
はい、そうに決まっています
>12月はピンクとシアンの幅が狭まったんですね!やはりそろそろ黒点数が減るのでしょうか?
あ?気が付きませんでした
まぁ黒点数は一旦下る、と思っていますが、、、
>黒点数は、どこか違うデータを引用してるんでしたね?
はい、SWPCというNOAAの別組織のデータを使っています
NOAAは月単位のみ黒点数が表示されているのですが、
SWPCは日単位で表示されており、そこの最大値と最小値を拾って来ています
私が驚いたのは、黒点数とは常に日単位で最小値10前後である事です
サイクル25が始まった時ですら、約10なのです
従って黒点数の変化とは最大値の変化である、という事になります
以上でした
コメバック終わり
尚、地磁気データはINTERMAGNETさん [The INTERMAGNET Vision and Mission] 経由で各地磁気データを世界の各観測点さんからダウンロード、
GOESデータはNOAAさん [GOES Magnetometer | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center] からダウンロードしています
ここに皆々さま方に深く感謝申し上げます
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です