クールーKOUの3年間磁場強度変動と24h統計グラフと3日間波形解析です
お付き合い頂ければ幸いです
1.世界観測点マップと磁気赤道上の磁力線高度マップです
まず、世界まとめマップから全体の位置関係の把握です
図1:世界観測点マップ
中央横の緑ドットラインが、磁気赤道_2021です
図2-1:各観測点の磁気赤道上の磁力線高度マップ
電子ベルトは陽子ベルトに被っています、詳細を示せば:
図2-2:日本原子力機構JAEAさん [電子、陽子(バンアレン帯)のエネルギー別線量分布] より
バンアレン内帯では電子数リッチと考えられます
2.クールーKOU3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフ
図3−1:2020年3月1日から2023年2月28日の3年(365x3日)
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で700nT
KOUでは季節変動がほとんど見られません
磁場強度と黒点数の相関は最大最小の幅に出ると考えており、以下のグラフを取っています
図3−2:磁場強度最大最小と黒点数最大最小のグラフ
Y切片の●は、サイクル25が始まった2019年12月の値で、最大最小の幅が狭い時と考えられます
表示は、月単位に引き伸ばされています
図3−1に表示された有効日データのみを使い、
図4:24時間の最小値・最大値出現時刻と回数の統計グラフ
凡例にあります「● ピーク数=1+1」は:
第1ピークはマジェンタでピークは1ヶ所のみ、第2ピークはシアンでこれも1ヶ所(合計でピーク数は2)
ピーク定義は、平均値を少なくとも2h連続して超えるパターンであって、かつ1hでも平均値を下回ればそのピークは脱出した、としています
3.クールーKOUとG16Eの波形3日間とFFT結果です
図5:KOUがオレンジ、G16Eはシアン
同相になりました
図6:上図の波形よりG16EパワーFFTスペクトル
G16Eでは、概略ですが24h>72h=12h=8hです
図7:FRDのパワーFFTスペクトル
綺麗に、24h>12h>8h>72hです
何らかの潮汐振動はあるようで、12h成分がそれなりに出ています
まとめ:
KOUでは、図2-1より、オゾン層における酸素原子の磁気モーメント(常磁性)が支配的、と考えられます
12h成分を見ますと、強さはOTT>FRD>KOUであって、一方G16の12h成分は極めて弱くGOES高度では潮汐振動などは存在しない
しかしGOES以外の観測点では、磁力線高度の高いほどOTT>FRD>KOUの順に潮汐振動は強く出る、と言えます
潮汐振動についてはいずれ分析したい、と考えています
尚、地磁気データはINTERMAGNETさん [The INTERMAGNET Vision and Mission] 経由で各地磁気データを世界の各観測点さんからダウンロード、
GOESデータはNOAAさん [GOES Magnetometer | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center] からダウンロードしています
ここに皆々さま方に深く感謝申し上げます
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です