2月度その8 世界の北方磁場強度シリーズ ➡ 柿岡KAKの地磁気変動3年間を調べ、GOES-18Wとの波形3日間を比較する!
柿岡KAKの3年間磁場強度変動と24h統計グラフと3日間波形解析です
お付き合い頂ければ幸いです
1.世界観測点マップと磁気赤道上の磁力線高度マップです
まず、世界まとめマップから全体の位置関係の把握です
図1:世界観測点マップ
中央横の緑ドットラインが、磁気赤道_2021です
G17WがG18Wに置き換わっています!
図2-1:各観測点の磁気赤道上の磁力線高度マップ
電子ベルトは陽子ベルトに被っています、詳細を示せば:
図2-2:日本原子力機構JAEAさん [電子、陽子(バンアレン帯)のエネルギー別線量分布] より
バンアレン内帯では電子数リッチと考えられます
2.柿岡KAK3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフ
図3−1:2020年2月2日から2023年1月31日の3年(365x3日)
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で700nT
季節変動とまで言えませんが、最小値が振動する傾向が見られます
磁場強度と黒点数の相関は最大最小の幅に出ると考えており、以下のグラフを取っています
図3−2:磁場強度最大最小と黒点数最大最小のグラフ
Y切片の●は、サイクル25が始まった2019年12月の値で、最大最小の幅が狭い時と考えられます
表示は、月単位に引き伸ばされています
図3−1に表示された有効日データのみを使い、
図4:24時間の最小値・最大値出現時刻と回数の統計グラフ
凡例にあります「● ピーク数=1+2」は:
第1ピークはシアンでピークは1ヶ所のみ、第2ピークはマジェンタで2ヶ所ある(合計でピーク数は3)
ピーク定義は、平均値を少なくとも2h連続して超えるパターンであって、かつ1hでも平均値を下回ればそのピークは脱出した、としています
3.柿岡KAKとG18Wの波形3日間とFFT結果です
図5:KAKがオレンジ、G16Eはシアン
同相か逆相か、G18Wが下がっている時には下がりますので同相に見えます
しかしG18Wが上がる時には2日は同相ですが1日は逆相に動いて見えます
図6:上図の波形よりG18WパワーFFTスペクトル
G18Wでは、24h>72h>12h=8hです(これはG16Eと同じ)
図7:KAKのパワーFFTスペクトル
極めて不思議なスペクトルで、idx=3 周期36hに非常に強いピークが出ます
これは、OTT,FRD,KOU,G16E,G18Wとは異なる動作です
まとめ:
KAKは電離圏の影響を受けており、オゾン層の影響も少しある、と考えられます
電離圏は逆相に作用し、オゾン層は同相に作用するので、同相・逆相が混在して現れ、これが36h周期成分を極めて強くしている可能性があります
尚、地磁気データはINTERMAGNETさん [The INTERMAGNET Vision and Mission] 経由で各地磁気データを世界の各観測点さんからダウンロード、
GOESデータはNOAAさん [GOES Magnetometer | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center] からダウンロードしています
ここに皆々さま方に深く感謝申し上げます
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です
2月度その7 世界の北方磁場強度シリーズ ➡ クールーKOUの地磁気変動3年間を調べ、GOES-16Eとの波形3日間を比較する!
クールーKOUの3年間磁場強度変動と24h統計グラフと3日間波形解析です
お付き合い頂ければ幸いです
1.世界観測点マップと磁気赤道上の磁力線高度マップです
まず、世界まとめマップから全体の位置関係の把握です
図1:世界観測点マップ
中央横の緑ドットラインが、磁気赤道_2021です
G17WがG18Wに置き換わっています!
図2-1:各観測点の磁気赤道上の磁力線高度マップ
電子ベルトは陽子ベルトに被っています、詳細を示せば:
図2-2:日本原子力機構JAEAさん [電子、陽子(バンアレン帯)のエネルギー別線量分布] より
バンアレン内帯では電子数リッチと考えられます
2.クールーKOU3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフ
図3−1:2020年2月2日から2023年1月31日の3年(365x3日)
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で700nT
季節変動とまで言えませんが、最小値が振動する傾向が見られます
磁場強度と黒点数の相関は最大最小の幅に出ると考えており、以下のグラフを取っています
図3−2:磁場強度最大最小と黒点数最大最小のグラフ
Y切片の●は、サイクル25が始まった2019年12月の値で、最大最小の幅が狭い時と考えられます
表示は、月単位に引き伸ばされています
図3−1に表示された有効日データのみを使い、
図4:24時間の最小値・最大値出現時刻と回数の統計グラフ
凡例にあります「● ピーク数=1+1」は:
第1ピークはマジェンタでピークは1ヶ所のみ、第2ピークはシアンでこれも1ヶ所のみ(合計でピーク数は2)
ピーク定義は、平均値を少なくとも2h連続して超えるパターンであって、かつ1hでも平均値を下回ればそのピークは脱出した、としています
3.クールーKOUとG16Eの波形3日間とFFT結果です
図5:KOUがオレンジ、G16Eはシアン
同相でしょう、OTTは逆相・FRDはどちらとも言い難い・KOUは同相、と緯度に依存し順次変化して来ます
図6:上図の波形よりG16EパワーFFTスペクトル
G16Eでは、24h>72h>12h=8hです
図7:KOUのパワーFFTスペクトル
非常に24h成分が強く、24h>>12h=72h>8hとなりました
不思議なのはG16EとKOUのスペクトルが非常に似ている点です
12h成分についてのみKOUの方がG16Eより強く出ています、これはKOUでは潮汐振動があるがG16Eでは無いからだ、と考えられます
まとめ:
KOUはオゾン層の影響のみを受けており、電離圏には至っていない、と考えられます
コメントバック
リオ同志(id:ballooon)!
コメントありがとう御座います、感謝です
>クールーは、、、それ以外はGOES16と同じですね~?本当に不思議です。
そうなんです、不思議です
>共通点は・・赤道付近?ということでしょうか?関係ないかな(^^;)?
はい、関係ないと思います
KOUはオゾン層のO原子磁気モーメント常磁性による磁場強度増大
GOESは太陽風による磁場空間の圧縮による磁場強度増大
が、現時点で考えられるモデルです
>今回はフレデリックはイマイチよくわからなかったですね~
そうなんです
でもひとまず4点(OTT,FRD,KOU,KAK)に絞って良かったです
これ以上あっても考察が進みませんので
以上でした
コメバック終わり
尚、地磁気データはINTERMAGNETさん [The INTERMAGNET Vision and Mission] 経由で各地磁気データを世界の各観測点さんからダウンロード、
GOESデータはNOAAさん [GOES Magnetometer | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center] からダウンロードしています
ここに皆々さま方に深く感謝申し上げます
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です
2月度その6 世界の北方磁場強度シリーズ ➡ フレデリックFRDの地磁気変動3年間を調べ、GOES-16Eとの波形3日間を比較する!
フレデリックFRDの3年間磁場強度変動と24h統計グラフと3日間波形解析です
お付き合い頂ければ幸いです
1.世界観測点マップと磁気赤道上の磁力線高度マップです
まず、世界まとめマップから全体の位置関係の把握です
図1:世界観測点マップ
中央横の緑ドットラインが、磁気赤道_2021です
G17WがG18Wに置き換わっています!
図2-1:各観測点の磁気赤道上の磁力線高度マップ
電子ベルトは陽子ベルトに被っています、詳細を示せば:
図2-2:日本原子力機構JAEAさん [電子、陽子(バンアレン帯)のエネルギー別線量分布] より
バンアレン内帯では電子数リッチと考えられます
2.フレデリックFRD3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフ
図3−1:2020年2月2日から2023年1月31日の3年(365x3日)
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で500nT
毎年夏に強度が増大する、FRDは季節変動が見られます
磁場強度と黒点数の相関は最大最小の幅に出ると考えており、以下のグラフを取っています
図3−2:磁場強度最大最小と黒点数最大最小のグラフ
Y切片の●は、サイクル25が始まった2019年12月の値で、最大最小の幅が狭い時と考えられます
表示は、月単位に引き伸ばされています
図3−1に表示された有効日データのみを使い、
図4:24時間の最小値・最大値出現時刻と回数の統計グラフ
凡例にあります「● ピーク数=1+2」は:
第1ピークはシアンでシアンピークは1ヶ所のみ、第2ピークのマジェンダには2ヶ所ピークがある(合計でピーク数は3)
ピーク定義は、平均値を少なくとも2h連続して超えるパターンであって、かつ1hでも平均値を下回ればそのピークは脱出した、としています
3.フレデリックFRDとG16Eの波形3日間とFFT結果です
図5:FRDがオレンジ、G16Eはシアン
同相とも逆相とも言い難い
図6:上図の波形よりG16EパワーFFTスペクトル
G16Eでは、24h>72h>12h=8hです
図7:FRDのパワーFFTスペクトル
綺麗に、24h>12h>72h>8hとなりました(これはOTTと同じ)
何らかの潮汐振動があるようで、12h成分がそれなりに強く出ます
まとめ:
FRDではバンアレン内帯の効果を考察する必要があります
尚、地磁気データはINTERMAGNETさん [The INTERMAGNET Vision and Mission] 経由で各地磁気データを世界の各観測点さんからダウンロード、
GOESデータはNOAAさん [GOES Magnetometer | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center] からダウンロードしています
ここに皆々さま方に深く感謝申し上げます
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です
2月度その5 世界の北方磁場強度シリーズ ➡ オタワOTTの地磁気変動3年間を調べ、GOES-16Eとの波形3日間を比較する!
オタワOTTの3年間磁場強度変動と24h統計グラフと3日間波形解析です
お付き合い頂ければ幸いです
1.世界観測点マップと磁気赤道上の磁力線高度マップです
まず、世界まとめマップから全体の位置関係の把握です
図1:世界観測点マップ
中央横の緑ドットラインが、磁気赤道_2021です
G17WがG18Wに置き換わっています!
図2-1:各観測点の磁気赤道上の磁力線高度マップ
電子ベルトは陽子ベルトに被っています、詳細を示せば:
図2-2:日本原子力機構JAEAさん [電子、陽子(バンアレン帯)のエネルギー別線量分布] より
バンアレン内帯では電子数リッチと考えられます
2.オタワOTT3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフ
図3−1:2020年2月2日から2023年1月31日の3年(365x3日)
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で700nT(OTTは700nT幅でした!)
毎年夏に強度が増大する、OTTは季節変動が最も顕著です
磁場強度と黒点数の相関は最大最小の幅に出ると考えており、以下のグラフを取っています
図3−2:磁場強度最大最小と黒点数最大最小のグラフ
Y切片の●は、サイクル25が始まった2019年12月の値で、最大最小の幅が狭い時と考えられます
表示は、月単位に引き伸ばされています
図3−1に表示された有効日データのみを使い、
図4:24時間の最小値・最大値出現時刻と回数の統計グラフ
凡例にあります「● ピーク数=1+2」は:
第1ピークはシアンでシアンピークは1ヶ所のみ、第2ピークのマジェンダには2ヶ所ピークがある(合計でピーク数は3)
ピーク定義は、平均値を少なくとも2h連続して超えるパターンであって、かつ1hでも平均値を下回ればそのピークは脱出した、としています
3.オタワOTTとG16Eの波形3日間とFFT結果です
図5:オタワOTTがオレンジ、G16Eはシアン
逆相でしょう
図6:上図の波形よりG16EパワーFFTスペクトル
G16Eでは、24h>72h>12h=8hです
図7:オタワOTTのパワーFFTスペクトル
綺麗に、24h>12h>72h>8hとなりました
何らかの潮汐振動があるようで、12h成分がそれなりに強く出ます
まとめ:
OTTではバンアレン内帯の効果を考察する必要があります
尚、地磁気データはINTERMAGNETさん [The INTERMAGNET Vision and Mission] 経由で各地磁気データを世界の各観測点さんからダウンロード、
GOESデータはNOAAさん [GOES Magnetometer | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center] からダウンロードしています
ここに皆々さま方に深く感謝申し上げます
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です
2月度その4 エルニーニョ南方振動ELSOを追うシリーズ➡過去48ヶ月の太陽黒点数とエルニーニョ&ラニーニャの相関グラフを取り、ペルー沖の海面温度マップとオゾン全量マップを取る!
気象庁さんからエルニーニョ監視速報が発表されました(2/10)
そこで、エルニーニョ南方振動ELSOと太陽黒点数との相関を調べる目的で、2023年1月の太陽黒点数データからさかのぼること過去48ヶ月間とエルニーニョ・ラニーニャ状態の季節(3ヶ月単位)を合わせてグラフ化しました
赤道海面からの上昇気流がもたらすオゾン分布に興味があり、ペルー沖の海面温度マップと月平均オゾン全量マップも取っています
お付き合い頂ければ幸いです
気象庁さんの発表 2/10 [気象庁 | エルニーニョ監視速報] によれば:
1.2/10現在、まとめとして
とのことです
2.現在の発生確率リスト
図1:5か月移動平均値が各カテゴリー(エルニーニョ現象/平常/ラニーニャ現象)
従って、2023年1月はまだラニーニャであった事は確定せず、
2月は確率90%で平常、確率10%でラニーニャ、
3月は確率90%で平常、確率10%でエルニーニョ、と予測されています
3.太陽黒点数とエルニーニョ/平常/ラニーニャのグラフ
本ブログでは各月毎に太陽黒点数を出し、エルニーニョであるかラニーニャであるかニュートラルであるかを季節単位でグラフ化しており、黒点数と共にグラフをアップします
エルニーニョ&ラニーニャ・過去データは [エルニーニョ・南方振動 - Wikipedia] を参照しています:
図2:約4年分の最新ELSO状態リスト(Wikiより)
2016年夏 - 2017年春 | ラニーニャ | 北海道を中心とした8月の長期的な大雨・豪雨 1951年に気象庁が統計を取り始めて以来、初めて東北地方の太平洋側に台風が上陸した(平成28年台風第10号) また北日本では平年より7日 - 10日早い初雪・初冠雪を観測し、関東甲信越では2016年11月に初雪・初冠雪を観測した(関東甲信越で11月に初雪・初冠雪が観測されたのは1962年11月以来、54年ぶりとなる) このほか、2017年1月中旬と2月中旬、3月上旬は日本国内(平成29年日本海側豪雪)のみならず、国外の多くで10数年に1度の北半球最大規模の大寒波が襲来した |
2017年秋 - 2018年春 | 日本でこの冬(2017年12月〜2018年2月)の平均気温は約1°C程度低かった。そして冬の積雪は平年よりかなり多く(平成30年豪雪)、全国規模で寒冬となった | |
2018年秋 - 2020年春 | エルニーニョ | 2018年9月4日に近畿地方にかなり台風が接近して危険な暴風となった(平成30年台風第21号)。9月7日〜9月10日は秋雨前線が近づいて西日本では断続的に雨が降り続いた。冬はほぼ全国的に暖冬で、南西諸島は記録的暖冬、西日本や東日本でも顕著な暖冬となり、西日本の日本海側は記録的少雪となった 2019年5月〜7月は北日本を中心に記録的な長期高温・長期日照・長期少雨となった。7月中旬までは冷夏傾向だったが、2019年8月は平年並みか平年より高い夏だった。6月は南米で大量の雹が局地的に降り、欧州で長期的な異常高温になるなど異常気象が発生した 2019年12月から2020年2月にかけて日本では北日本を除き、2006年12月 - 2007年2月当時を凌ぐ記録的な大暖冬となった |
2020年秋 - 2021年春 | ラニーニャ | 2020年初冬より日本国内を中心に、数年に1度の最大規模の大寒波が襲来し(奄美沖縄を除く)、12月14日から21日までの7日間の総降雪量が200センチ(2メートル)を超えた地点が数地点と、主に東日本と北日本の各日本海側、および山陰地方と九州北部の長崎を中心に記録的な大雪を観測した(令和3年豪雪)。特に2021年1月から2月中旬にかけて日本では北日本、および西日本の各日本海側を中心に、2006年1月 - 2月当時を上回る記録的な大厳冬となった(しかし2月後半は暖冬傾向だった) 2021年1月上旬には日本のみならず、中国や韓国などの東アジアや一部の北米、欧州でも数年に1度の最大規模の大寒波が襲来し、特にスペインの首都マドリードでは半世紀(50年)ぶりの大雪となった |
2021年秋 - |
2022年1月上旬には日本(令和4年豪雪)のみならず、海外のパキスタンでも記録的な大雪となった また、2022年12月には北米で大寒波が襲来し、記録的な大雪となった。 |
2021年春(3月〜5月)まではラニーニャ状態である、としています
2021年夏(6月〜8月)はニュートラルでした
2021年秋(9月〜11月)には、再びラニーニャ状態に入った
黒点数は [国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測] さんデータです
図3:黒点数vsELSO各状態グラフ
マジェンダが太陽南半球の黒点数、シアンは太陽北半球の黒点数、で横軸は年月
その上に高さ5固定で、ブルーがラニーニャ状態の月、オレンジがエルニーニョ状態の月を上乗せしています
2023年1月はまだラニーニャ確率50%ですが、ラニーニャとしています
NOAAさんより直近1月までの黒点数観測結果と今後サイクル25の予測を示せば、
図4:NOAAさん太陽黒点観測と予測
であって、黒点活動1月は超増大傾向でしたが、ラニーニャ確率50%でした
4.ペルー沖の海面温度マップと平均オゾン全量マップ
気象庁さん [気象庁 | 海面水温実況図] より、ペルー沖の海面温度マップ2/11を取ると、
図5:海面水温実況図(部分) 2023/2/11(JST)
ペルー赤道沖の海面水温は30°近くと見られ、だいぶ温かくなっているように思います
確かに、これですとラニーニャ終息か、を思わせます
気象庁 [気象庁 | 月平均オゾン全量の世界分布図] さんより2022年12月(これが最新)の平均オゾン全量マップを示すと、
図6:2022年12月の平均オゾン全量マップ(m atm-cm)
赤道帯と北米のオゾン全量は減少傾向で、日本上空でも大きく減少しました
と申しますのも、
図7:2022年11月の平均オゾン全量マップ(m atm-cm)は、
となっています
これは赤道帯と北半球におけるオゾン全量の季節依存性です、いずれオゾン全量シリーズで取り上げたい、と考えております
コメントバック
リオ同志(id:ballooon)!
お忙しい中でのコメントありがとう御座います、感謝です
コメバックが遅れ、申し訳ありませんでした
>これ初めてでしたっけ?
はい、初めてです
>いつから図1は出してましたっけ?
あ、スミマセン、私もよく覚えていません
はい、既にペルー沖海面温度はだいぶ上昇しているので、そうなると思います
あ、ただエルニーニョになる前にいったん平常(ニュートラル)状態になる、という事でしょう
これが世界の気候にどのような影響を与えるのか?は重要です
⬇
その結果、世界経済に影響を与える(石油やガスや小麦の価格を振動させる)
⬇
その結果、米国の株式指数S&P500に影響を与える
⬇
結論として、太陽黒点数の増減がS&P500に影響を与えている
⬆
これが現在の私の推論なのですが、S&P500とラニーニャ・エルニーニョの何らかの振動グラフを比較した方が両者の相関がハッキリ現れるか、と考え始めています
以上でした
コメバック終わり
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です!
2月度その3 世界の北方磁場強度シリーズ ➡ 初めに、G16E/G18Wのグラフをアップする!
世界各観測点における北方磁場強度測定の再開です
2023年1月5日よりGOES-17W衛星が18W衛星データに置き換わりました!
従って、大半のデータはまだG-17Wですが、今回よりG-18Wとしてアップしています
まず、G16EとG18Wのグラフです
2月GOESの準安定データは、UT2月1日から3日です、その間のNICTさんグラフ(foF2値,TEC値,K-index値)も添付しています
お付き合い頂ければ幸いです
1.GOES-16E3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフ
図1:2020年2月2日から2023年1月31日の3年(365x3日)
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で500nT
図2:有効日データにおける最小値・最大値の出現回数_統計グラフ
凡例「● ピーク数=1+1」の意味は:
第1ピークはマジェンダであり、第2ピークはシアンである
低緯度ピーク数の特徴と同じです
ピークの定義は、平均値を少なくとも2h連続して超えるパターン、であって、1hでも平均値を下回ったらそのピークは脱出した、としています
2.GOES-18W3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフ
このデータは大半がG17なのですが、G18として表示しています
図3:2020年2月2日から2023年1月31日の3年(365x3日)
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で500nT
図4:有効日データにおける最小値・最大値の出現回数_統計グラフ
G16Eとの違いは、マジェンダでLT15時台(UT0時台)に急に凸となる動作です
3.GOES-16Eと18Wの波形3日間とFFT結果
G16がシアン、G18がオレンジ、です
変動成分のみを取り出しています、現時点で波形がマイナスに振れている訳ではありません
図5:2月1日00時00分〜3日23時59分(UT)両観測点の波形
両波形ともに準安定です
図6:G16EのパワーFFTスペクトル
24h成分が非常に強く安定しています
凡例のレシオ表記が " ● " なのは、第1ピークがマジェンダ(最大値)側である事を示しています
図7:G18WのFFT解析結果、これもシアンで示します
同様です
4.NICTさんより
UT2月1日から3日の日本上空における電離層 [予報 | 電離圏領域 | 宇宙天気予報] を見ると、
図8:foF2値、TEC値、K-index値、日本上空、日付はグラフ下に記載
でありK-indexは、3日にオレンジ(軽い磁気嵐)がありますが、総じて準安定であった事が分かります
まとめ:
1.続いて各観測点のグラフ取得に入ります
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です
2月度その2 ARIMA予測シリーズ ➡ 23年3月S&P500とVIX、23年2月太陽黒点数を予測する!
R言語を使ったARIMA予測シリーズを月初にアップ致します
対象は、S&P500とVIXとNOAA太陽黒点数の3点です
S&P500とVIXは翌月初の始値(月平均ではない!)、太陽黒点数は今月の平均値、を予測します
お付き合い頂ければ幸いです
図1-1:S&P500の3月始値予測:出典
S&P 500 (^GSPC) Historical Data - Yahoo Finance
3月初めには上がるか下るか分からない、と言っています
ARIMA(0,1,0)では、これをドリフト状態と表現しています
先月予測は3853.3辺りでしたので、結果 3853.3 ➡ 4070.1と増加しています
図1-2:先月予測は3853.3辺りでした(これが4070.1となった)
S&P500のARIMA予測は、ほとんど役に立ちません!
図2-1:VIXの3月始値予測:出典
CBOE Volatility Index (^VIX) Historical Data - Yahoo Finance
3月始値は19.62➡22.96に増加する、として中央値予測が出ています
ARIMA(1,0,0)ではこの数値を平均値と称し提示しています、題名に"non-zero mean"とあるのがそれで、この題名は私が出しているのではなくR言語が強制的に出して来ます
図2-2:先月の結果
予測値検証コーナ:
VIXだけ予測値が明確に示され、これがARIMA(1,0,0)の特徴で、予測値検証コーナを設けています
先月の予測と今月の結果を示せば:
先月予測:23.09➡23.05に微減
今月結果:23.09➡19.62の大幅減少
結果、方向性は合っており数値は大きくズレています、ですが方向性が合っている⬅これが重要です!
繰返しになりますが、今月の予測は:
今月予測:19.62➡22.96の大幅増加!になっています
これはなかなか面白い、ここまで恐怖指数VIXの翌月始値が方向性予測できれば、それはそれで役立ちます
良くご存知のように、恐怖指数VIXは上昇値でS&P500は下落する、もしくは予測と現実の変動幅が大きくなり(ボラティリティが大となる、という事)、S&P500が安定して上昇するにはVIX値が20を下回る必要がある、と言われる指数です
1年12ヶ月の実績を取る事にします
表現形式を考えていますが、結構難しい(面倒くさい)のです
やはりグラフかな?ひとまず⬇こんな感じでどうでしょうか?
図2−3:VIX予測値_実測値_検証グラフ(検証は2月から)
1月の予測で2月は微小ながらダウンする、と予測されました(23.09が23.05へ)
結果、2月実測値▲は大幅ダウン(19.62)でしたが、しかし方向性は合っているので、⬇を2月予測値の下に示しています(方向性は合っていた、の意味です)
間違った時にどう出すかは、その時考えます、いずれにせよ出す場所は予測値の下です、ここしか空いていませんので
これらの数字はすべて参考値でバグ混入の可能性もあり、すべからく投資は自己責任にてお願い致します
図3-1:NOAA太陽黒点数の2月予測:出典
Solar Cycle Progression | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center
ARIMA(0,0,1)はドリフト状態が表示され明確な予測中央値は出ませんが、
2月はグラフから、143.6➡130程度に下る、と予測されます
図3-2:先月の結果
先月予測も下る、でしたが結果(今月)は上がりました!
毎月下る、を予測していますね〜(ま、ドリフト状態ですから・・・)
図4:S&P500と太陽黒点数の相関
これは予測ではありませんが、私は、S&P500と太陽黒点数の動きには相関があるのでは?とかねがね思っていたのです
そこで、S&P500は翌月初の始値を40で割った値、黒点数は月平均、それにVIX(これも翌月初_始値)グラフをアップします
ここから相関をどう読み取るか、はこれからです
以上、お付き合い頂きありがとう御座いました
感謝です