4月度その13:ノーベル賞シリーズ ➡ C14炭素年代決定法とクロマニョン人!
ノーベル賞シリーズ ➡ C14炭素年代決定法とクロマニョン人!
さて、今回はC14炭素年代決定法である、現在その測定範囲は約6万年前迄であり、クロマニョン人の活動時期をカバーしているので、これを少し見てみよう、何故ならC14法は手法なのであって、何を見るのか?が面白くなければ、ツマラナイからである
[放射性炭素年代測定 - Wikipedia] [クロマニョン人 - Wikipedia] からの引用です
C14炭素年代決定法:
C14は、6個の陽子と8個の中性子(足せば14)からなる原子核をもつ炭素の放射性元素同位体で、半減期は5,730年で、ベータ崩壊して窒素14になる
C14 ➡ N14 + 電子 + ニュートリノ(放射性元素の自然崩壊)
C14は、大気上層で宇宙線により常時一定量が窒素から生成され供給されており、
このC14は、直ちに酸素と結合して二酸化炭素になる
そして、二酸化炭素になってもモチロンC14は半減期5,730年で崩壊します
二酸化炭素は、光合成により植物に取り込まれ、ここで光合成により取り込まれた段階から半減期5,730年で崩壊を始めると見なし、一方植物は動物に摂取され、動植物は生命活動を中止すると新たにC14は付加されず 、従って、生物遺骸中のC14含有量を調べれば、いつ生命活動を停止したのか?が分かる、対象は動植物の遺骸に限られ、無機物及び金属では測定が出来ない
C14法の測定技術は改良され、現在では試料は1mg程度あればよく、測定時間は30分〜1時間程度であり、測定範囲(限界)は約6万年前迄である、民間の測定会社もある
その後、C14法に類似した放射性元素の崩壊を利用した測定法は沢山出てきており、放射年代測定 [放射年代測定 - Wikipedia] と称し、対象も岩石まで及んでいて、ザッと種類を数えるとC14法も入れて20種類ある、最も長く古くまで測定可能な年代測定法はルビジウム・ストロンチウム測定法で、岩石を対象とし最長1兆年〜1億年前迄の測定が可能である、宇宙の年齢が138億年である事を考えた時これはトンデモナイ長さ(数字)である!
そこでクロマニョン人である
ネアンデルタール人を、旧人と呼ぶのに対し、クロマニョン人に代表される現代型ホモ・サピエンスを、新人と呼ぶことがあり、 クロマニョン人は後期旧石器時代にヨーロッパ、北アフリカに分布した人類で、現代人と同じホモ・サピエンス に属し、約4万 - 1万年前に活動したと考えられる(C14法の測定範囲にピッタリ入るのである!)
一部の学者によれば、狩猟採集生活をし、イヌ以外の家畜を持たず、農耕も知らなかった(資源が豊富だったのでより効率の高い食糧生産方法が必要なかった)ため、ノウマ・ヤギュウ・マンモス等の大動物が減少・絶滅すると共に彼らも滅亡したとされる
小さくて鋭い狩りに向いている精巧な石器や骨器を作り、動物を描いた洞窟壁画(ラスコー、アルタミラ、その他多数)や動物・人物の彫刻を残している
フランス南西部ラスコーの洞窟壁画を3点
約20,000年前、走る馬:
約20,000年前、牡牛の広場と称される洞窟に描かれた作品で、遠近法が使われている:
以下も約20,000年前、2m大の牡牛が実物大で書かれている:
スペイン北部アルタミラの洞窟壁画も2点
約18,000年前、イノシシか?
以下は、約14,000年前の野牛の立像、岩のふくらみを利用している:
WikiにはC14法による測定とはイチイチ書いてありませんが、20,000年〜14,000年前であればC14法でしょう、洞窟の中には動物の骨や木を重ねて組んだ足場の破片等はあるでしょうから、試料には事欠きません
最後に:
C14炭素年代決定法は、1947年にシカゴ大学のウィラード・リビーが発見、1960年にノーベル化学賞を受賞しました
私は、中学の時にこれを知って、何だか風が吹けば桶屋が儲かる、みたいな感じがしてヒョエ〜と大変驚きました! これなら、運が良ければ自分もノーベル賞は行けるか、な?と思いました、けど、それがこの年になって未だそのような状態に至っていないと言う事は、運が無かったのでしょうね、ウン!
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・ 尚、太陽の黒点に関する一般的な解説は、こちら: [太陽黒点 - Wikipedia]
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引用:
[1] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測
[2] List of solar cycles - Wikipedia