11月度その17:太陽黒点数の推移を追うシリーズ ➡ 直近48ヶ月のグラフ表示、米国宇宙気象センターさんのグラフも添付、10月度黒点数の三鷹さん見解出る!
太陽黒点数の推移を追うシリーズ ➡ 直近48ヶ月のグラフ表示、米国宇宙気象センターさんのグラフも添付、10月度黒点数の三鷹さん見解出る!
10月度黒点数について三鷹さんの見解が出ましたので、一番下に入れてあります
また、正式にサイクル25開始時期の解説が出ました、2019年12月との事です
* 黒点観測は、三鷹太陽地上観測さん [1] が行っており毎月データが公開されていて、これをグラフ化したものです(著作権は国立天文台に属します、NOAJは略称です)
* 何故48ヶ月かと言うと、黒点数は13ヶ月平均を取って調べるからです、ある月を取り上げた時、前方6ヶ月と後方6ヶ月を取り、合計13ヶ月の月平均を出します、これを月単位にスキャンし最小となる月が新しい太陽サイクルが始まる月です、それを調べるには48ヶ月あれば充分だからです
* 1645年〜1715年、黒点がほとんど出現しない時期があり [マウンダー極小期 - Wikipedia] 、そのうちの30年間で観測された黒点数はわずか50個(本来なら4〜5万個)でした、マウンダー極小期が明けてから黒点数はほぼ11年単位に増減を繰り返しており、明けた最初の11年をサイクル1として、現在はサイクル24の最終段階(黒点数最小期)に入っています
* 現在は正に11年に一度の太陽サイクルが切り替わる時であります、この目で新太陽サイクル25が始まるのを見てみよう、が本ブログの目的でした
ここで、三鷹さんの見解では「2019年12月にサイクル25は始まった!」としています
そして終了したサイクル24は近代的観測史上(約100年)太陽活動が最低であった、との事です、これから始まるサイクル25がより活動を弱まらせれば、そしてそれが連続すれば、やはり困った事になる訳で、その辺りを追う事に致します
2016年11月〜2020年10月迄・48ヶ月間の太陽黒点数推移
三鷹太陽地上観測さん測定の月平均黒点数・48ヶ月(4年分)を表示(©国立天文台)
2020年10月は平均12.47個、 北は1.26、 南で11.21
2020年09月は平均0.00個、 北は0.00、 南で0.00
2020年08月は平均7.52個、 北は5.97、 南で1.55
2020年07月は平均9.00個、 北は1.22、 南で7.78
2020年06月は平均7.19個、 北は0.00、 南で7.19
2020年05月は平均0.55個、 北は0.00、 南で0.55
2020年04月は平均4.52個、 北は1.52、 南で3.00
何と10月の黒点数は12.47と二桁になりました
米国宇宙気象センターさんのグラフです
私のグラフより全体が分かりやすく表示され、かつ、サイクル25の予測カーブが載っています
[Solar Cycle Progression | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center] よりスクショしますと:
⬆ 2020年9月の黒点数を実測値 14.4(予測値3.3であった)としています、確認されたい場合は直接サイトでグラフ上にてご確認下さい、これは三鷹さんの実測値12.47と近いです、そして予測よりも大幅に黒点数が増えたのですね!
黒ブルーの■ラインが実測値、その下に見える紫ラインが13ヶ月移動平均値(スムースラインと言う)、赤ラインが予測値
ISES実測値と三鷹さん実測値との数値のズレは、ISESは衛星による観測、三鷹さんは地上観測、から来るものと思われます、あと、ISESは世界標準時、三鷹さんは日本標準時、ですので9時間のズレがあり、その間に太陽は自転しますので見える黒点数に差が出る可能性はありますが、これは微々たるものでしょう(太陽の自転周期は、黒点が多出する中緯度付近で約27日)
* 下に1800年代からの黒点数グラフが出ています!これ、前回までのスクショでカットしてしまっていた部分でした
そして最後にサイクル24と予測されるサイクル25が出ています!
アメリカ人は本当に見やすいグラフを作るのが上手い、いつも感心致します
10月の黒点数、三鷹さんの見解出る!
太陽の活動は、9月の低い状況から一変して、この月(10月)は急激に活発になりました。
月平均値が10を超えたのは、2019年5月以来のことです。
との事です
黒点が多く出現したことと併せてフレア発生も活発でした。
黒点の写真が出ていますが、ここには載せません、詳しくは三鷹さんサイト
をご参照下さい
太陽活動第25周期の開始を告げる極小は2019年12月
なるメッセージがトピックスとして公開されています
太陽黒点の数が2019年12月に極小になり、この時を境に太陽活動の第24周期が終わり第25周期が始まりました。2020年8月までに三鷹で得られた太陽黒点の観測データでは、黒点数の13カ月移動平均値が2019年12月に最小値1.52となった後増加に転じていて、現在もその傾向が続いています。太陽活動は、活発な時期と低調な時期がかわるがわる訪れますが、ここ数年は低調な活動が続いていました。第25周期が始まったことで、今後の太陽は極大に向けて活動が年々活発になり、宇宙飛行士や人工衛星運用、無線通信に害を及ぼしうるフレアや太陽からの物質噴出 (コロナ質量放出) の発生も増えていくと予想されます。
⬆ これ、サイクル24のスタートが2008年12月でしたから、サイクル24はジャスト11年であった、となります!
でも、サイクル24の終わりが分かるのにはサイクル24が終わってから11ヶ月かかった、という事なのですね(13ヶ月移動平均を取るから)
以上です
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・ 本ブログ題名「なぜ地球磁極は逆転するのか?」と件名「太陽黒点数の推移を追う!」は内容に於いて一致しません。 これは、はてなブログ無料版を使っている上で成行き上そう成ってしまったからです。 これを回避するにはproに行くしかないそうです。 現在、proに移行する計画は無く、当面このままで行くしか無い状況です。 混乱させて大変申し訳ないのですが、よろしくお願い致します。
・ 尚、太陽の黒点に関する一般的な解説は、こちら: [太陽黒点 - Wikipedia]
最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました。
免責:
本ブログにおけるデータハンドリングと解釈・プログラム作成・結果としての内容などに関し、本ブログ著作者はいかなる責任を負うものでもありません。
引用:
[1] 国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測
[2] List of solar cycles - Wikipedia