なぜ地球磁極は逆転するのか?

太陽黒点数/オゾン全数/エルニーニョ/太陽活動と米国日本の地磁気変動を追います!

2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧

7月度その18:GOES衛星の北方向Xと鉛直方向Zを調べる!

さて、いよいよGOES衛星のZ成分を調べよう、という事です まず、X成分から調べます 観測日は、2024年7月24/25/26日の3日間です 図1:G16/G18のX成分波形 平均値0nTの値を左上に示します 見慣れたLT12時頃に最大値を示す波形です 図2:G16パワースペクトル…

7月度その17:Z方向も調べておこう!

USGS観測点について、鉛直Z方向も調べておこう、です 東京大学研究所さん「地球電磁気学(Geo-electromagnetism)」 https://www.eri.u-tokyo.ac.jp/induction/geomagnetism/geomagnetism-1.pdf 講義1_配布資料 9/29/2020 によりご説明致します 図1:ページ…

7月度その16:北方磁場強度が、高緯度 < 中緯度 < 低緯度である事はほとんど自明、でした!

北方磁場強度が、高緯度 < 中緯度 < 低緯度、である事はほとんど自明でした 地球磁気双極子の取扱いから、自然と出て来るのでした 東京大学地震研究所さん「地球電磁気学(Geo-electromagnetism)」https://www.eri.u-tokyo.ac.jp/induction/geomagnetism/geo…

7月度その15:高緯度 < 中緯度 < 低緯度である北方磁場強度!

北方磁場強度ですが、高緯度 < 中緯度 < 低緯度、になっています USGS観測結果から分かりますので、7月18/19/20日観測結果をグラフにしてみました 図1:BRWの平均値をグラフ下部に示します ここで平均値とは変動成分を示す上図Y軸0nTに対応する磁場強度で…

7月度その14:USGS低緯度サンファンとグアムの観測です!

USGS低緯度サンファンSJGとグアムGUAの観測です 7月18/19/20日の観測はこれにて終了です 図1:SJG地磁気波形(7月18/19/20日)変化分 図2:SJG地磁気波形(7月18/19/20日)絶対値 図3:SJGパワースペクトル 図4:GUA地磁気波形(7月18/19/20日)変化分 …

7月度その13:7月18/19/20日USGS中緯度ボルダーとベイセントルイスの観測です!

USGS中緯度ボルダーBOUとベイセントルイスBSLの観測です 図1:BOU地磁気波形(7月18/19/20日)変化分 図2:BOU地磁気波形(7月18/19/20日)絶対値 図3:BOUパワースペクトル(7月18/19/20日) この波形(図1と2)ですと、それなりに12h成分が出ますが、…

7月度その12:7月18/19/20日USGS高緯度バローとフェアバンクスの地磁気波形&パワースペクトルを取る!

続いて静穏な7月18/19/20日USGS高緯度のバローBRWとフェアバンクスCMO観測に入ります 図1:まず柿岡K-Index (7月18/19/20日含む)を再度、です 図2:バローBRW 北方磁場強度 変化分 図3:バローBRW 北方磁場強度 絶対値 図4:バローBRWパワースペクトル…

7月度その11:静穏な7月18/19/20日の3日間、GOES波形とパワースペクトルを取る!

待っていても磁気嵐が起こりませんので、前回(7月1/2/3日)と同じ静穏な3日間で波形とパワースペクトルを取ってみます 図1:まず柿岡K-indexグラフは、 と静穏で、7月18/19/20日の3日間を取り上げます 図2:G16とG18の北方地磁気波形3日間(変動分のみ表…

7月度その10:北方磁場強度シリーズ ➡ 3年間の観測をGOES衛星と日本地上局でまとめる!

ここで北方磁場強度の測定とは、3年間に渡る地磁気強度北方成分の測定です 1日の最大値と最小値を検出し、これを3年間続けます 結果、3年間の最大値最小値の推移がグラフ化されます また、3年間の最大値最小値が観測された時刻を覚え、これをヒストグラ…

7月度その9:7月のエルニーニョ監視速報が気象庁さんより発表されました、ペルー沖海面温度が下がっています!

気象庁さんからエルニーニョ監視速報が発表されました(7/10) そこで、エルニーニョ南方振動ELSOと太陽黒点数との相関を調べる目的で、2019年12月の太陽黒点数から現在(2024年6月)までの黒点数推移とエルニーニョ・ラニーニャ状態の季節(3ヶ月単位)を合…

7月度その8:三鷹太陽黒点グラフ、米国NOAA黒点グラフも!

三鷹さんとNOAAさんの黒点観測を追っています 2019年12月のサイクル25開始時期から現在までのグラフを表示します お付き合い頂ければ幸いです * 黒点観測は、三鷹さん [国立天文台 太陽観測科学プロジェクト 三鷹太陽地上観測] が行っており毎月データが公…

7月度その7:USGS低緯度SJG/GUA地磁気波形とフーリエパワー・スペクトル(7月1/2/3日)

USGS低緯度観測点のサンファンSJGとグアムGUAです 図1:USGS観測点 サンファンは一番右側、グアムは一番左側に見えます 図2:観測点の磁気赤道上磁力線高度と地軸赤道上高度 ▲が磁気赤道上、▲が地軸赤道上です SJG:615km(磁気赤道)、572km(地軸赤道) GUA…

7月度その6:USGS中緯度BSL地磁気波形とフーリエパワー・スペクトル(7月1/2/3日)

高緯度のバローBRWとフェアバンクスCMOに続いて、USGS中緯度ボルダーBOUとベイセントルイスBSLなのですが、BOUは異常データの為処理不能でした 従いましてBSLのみの報告となります 図1:USGS観測点 南部にベイセントルイスBSLが見えます 図2:観測点の磁気…

7月度その5:USGS高緯度BRW/CMO地磁気波形とフーリエパワー・スペクトル(7月1/2/3日)

GOES衛星に続いてUSGS観測点です、高緯度のバローBRWとフェアバンクスCMOから行きます 図1:USGS観測点 アラスカにバローBRWとフェアバンクスCMOが見えます、どちらもオーロラ帯に位置しています 図2:観測点の磁気赤道上磁力線高度と地軸赤道上高度 ▲が磁…

7月度その4:GOES衛星_地磁気波形とフーリエパワー・スペクトルと電子線束と陽子線束とX線量(7月1/2/3日)

柿岡K-indexが極めて静穏な3日間(7月1/2/3日)のGOES衛星波形とフーリエパワー・スペクトルを取りました 図1:2024年7月1/2/3日を含む柿岡K-indexグラフ K-index = 1と2が主体の極めて静穏な3日間です 前回、6月20/21/22日の3日間も静穏でした G16とG18…

7月度その3:オゾン全量シリーズ ➡ 北半球高緯度カナダのオゾン全量を追う!

北半球高緯度のカナダにおいては、オゾン全量が冬場に極めて多くなる これが冬場にオーロラが多発する一因となっているのだろうか? これを検証するために、まずは毎月のオゾン全量データを取ろう、という事です 現在、オーロラ帯の真夜中午前0時頃にオーロ…

7月度その2:北方磁場強度シリーズ ➡ 低緯度グアムGUAとサンファンSJGの北方磁場強度がLT昼間に最大を示す原因は? ➡ 酸素やオゾンの磁気モーメント !!!

今回は、低緯度グアムGUAとサンファンSJGの北方磁場強度3日間変化がLT昼間に最大値を観測する原因を探ります 従来、太陽光による磁力線空間の圧縮、といった説明を繰り返してきたのですが、これは完全なる過ちでした! 以下、ご説明申し上げたくお付き合い…

7月度その1:北方磁場強度シリーズ ➡ GOES衛星高度における磁力線空間の圧縮とは? ➡ 磁場の凍結でした!

GOES衛星高度(約3万5千km)LT昼間時間において北方磁場強度が増大する事は何度も観測しており、その都度「磁力線空間が圧縮されるから」といった説明をしておりましたが、詳しく調べると、これは磁場の凍結に当たる現象である事が分かりました ついてはご説明…