7月度その14:USGS低緯度サンファンとグアムの観測です!
7月18/19/20日の観測はこれにて終了です
図3:SJGパワースペクトル
図6:GUAパワースペクトル
まとめ:
1.何と言っても低緯度観測点の特徴はLT12時頃に最大値を観測する事であり、これは高中緯度観測点と180度(真逆という事)ズレています
低緯度でLT12時頃に最大値を観測する原因として、太陽光により分離生成される酸素イオンの磁気モーメントとやはり太陽光により生成されるオゾン共鳴による磁気モーメント、があると考えています
2.LT12時頃に最大値を観測するのはGOES衛星も同様で、原因は異なりGOES衛星の場合は太陽風プラズマによる磁力線圧縮(磁場の凍結)である、と考えています
高度約3万5千kmのGOES衛星と磁力線高度約20km(GUAの場合)程度の低緯度観測点が同じLT12時頃に最大値を示し、間にくる高中緯度観測点がLT12時頃に最小値を示す現象は大変興味深い所です
3.今後の考察点については:
a:高中緯度がLT12時頃に最小値を示す原因として太陽風プラズマによるジャイロ運動を考えていますが、ドリフト運動による効果を考える必要があるか?
あるとして、ジャイロ運動とドリフト運動の関係を明確にする ⬅ ジャイロ運動とリングカレントの関係を明確にする
b:GOES衛星の場合、LT12時頃に最大値を付ける現象は磁場の凍結による磁力線圧縮で説明できるが、その時観測される電子線束や陽子線束の波形はとても磁場凍結を起こすような波形に見えない
LT12時頃に磁場凍結を起こすならLT12時頃に電子線束も陽子線束も最大値を観測するような波形であるべき所が、全くそのようになっていない ⬅ この問題の解決
にまずは絞られる所です
以上、お付き合い頂き誠にありがとう御座いました
感謝です m(_ _)m