11月度その4 世界の北方磁場強度シリーズ➡オタワの地磁気変動3年間を調べ、GOES-16Eと準リアルタイム波形3日間を比較する!追記あり!
世界の北方磁場強度シリーズ➡オタワの地磁気変動3年間を調べ、GOES-16Eと準リアルタイム波形3日間を比較する!追記あり!
本来ならここでエルニーニョと黒点数のグラフを出す順番なのですが、気象庁さんから毎月10日頃にエルニーニョ速報が出され、それをウェザーニュースさんがアップされますので、ウェザーニュースさんのアップを待ってから黒点数との相関グラフを出すことにしました
ので、世界の北方磁場強度シリーズの再開です
本日はオタワOTTとなります、全体平均値と差分平均値をグラフに添付しています
アップ順番としては:
オタワOTT➡フレデリックスバーグFRD➡サンファンSJGをGOES-16Eと、
ミーノックMEA➡ビクトリアVIC➡ホノルルHONをGOES-17Wと、
柿岡KAK➡グアムGUA➡キャンベラCNBをGOES-17Wと、
シャンポンラフォレCLFをGOES-16Eと、
の順番で波形を出してゆきます、全部で10ヶ所となり10日かけてアップして参ります
波形は16Eなり17Wはすべて同じ3日間波形で、適用されるX軸の3日間時刻は:
GOES-16Eも17Wも2021-11-01T09:17から2021-11-04T09:16(UT)、
と同じUT時間の3日間です
波形グラフではLocalTimeをすべてLT12時ラインで出すように変更しています
まずはオタワOTTです
オタワのカナダ国会議事堂(世界遺産)とGOES衛星、
です
お付き合い頂ければ幸いです
まず、地磁気一般と当ブログモデルと電離圏一般です
地表の磁場強度マップ2020年は:
ESAより地球全体を示せば、
当ブログの磁極逆転モデルは:
1.地球は磁気双極子(棒磁石)による巨大な1ビット・メモリーである、地球内核は単結晶の固体鉄であって永久磁石として磁場方向を記憶している
2.この1ビット・メモリーは書き換え可能、外核液体鉄は鉄イオンと電子の乱流プラズマ状態であり、磁力線の凍結が生じ、磁気リコネクションを起こし、磁力線が成長し極性が逆で偶然に充分なエネルギーに達した時に書き換わる
[世界初!地球中心部の超高圧高温状態を実現 ~ようやく手が届いた地球コア~ — SPring-8 Web Site] さんの図に説明追加させて頂ければ:
3.従って地球磁極の逆転は偶然の作用であり予測不可でカオスである
地磁気方向定義とは:
電離圏とfoF2とは [電離層(Ionosphere)について解説] さんより:
上図は昼の状態で夜から昼への移行モデルを示せば [Ionosphere - Wikipedia] より、By Carlos Molina
電離圏S4シンチレーションマップはオーストラリア政府 [SWS - Section Information - About Ionospheric Scintillation] より
[バンアレン帯 | 天文学辞典] によれば、
南緯30度西経60度を中心とするブラジル磁気異常では、地磁気が弱く内帯の端は高度200km程度まで降下しています
ここから本文です
1.オタワOTTとGOES-16Eの磁力線パターンと緯度経度を確認です
図1:GOES-16EとOTTを通過する磁力線パターンと緯度経度
OTT磁力線は電離圏とバンアレン内帯と長く相互作用しています
16E磁力線は電離圏もバンアレン帯も横切る形で長く相互作用していません
2.続いてオタワ3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフです
図2:オタワOTT3年間北方磁場強度変動グラフ
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で500nTに揃えます
OTT磁場強度は急速に増加しています
このグラフに現れたデータのみを使って24時間の最小値・最大値出現時刻と回数の統計グラフをとると、
図3:オタワOTT最小値最大値の観測時刻カウント分布
UT16時台に強い最小値ピークが現れ(集中し)LT11時台となります、最大値は分散します
3.GOES-16EとOTTの準リアルタイム波形3日間グラフです
X軸の観測時間は、2021年11月1日09:17〜11月4日09:16までの3日間72時間です
図4:OTTとGOES-16E波形グラフ3日間
何とUTで3日から4日にかけて、磁力計が異常に変動しています
最初の2日間は16EとOTTで最大値最小値が反対逆相に出ていますが(これが通常)、3日目は同相で変化しています(これは異常!)16EとOTTどちらが異常なのかは少し考えないと分かりません!
NOAAさん元データ [GOES Magnetometer | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center] から今とった3日間グラフの16Eと17Wを示しますと(時間軸は進んでいますので異なります、ご注意を)、
となっています、赤が16Eで青が17W、Mが0時の真夜中Midnight、Nが12時の昼間Noon、LocalTimeです
特に17Wの変動大です、何があったのでしょうか?それとも通常の変動範囲内なのでしょうか?
まとめ:
1.ひとまず、この調子で世界各地10ヶ所をアップ致します
2.目標は、最小値なり最大値が集中し強い単独ピークを示す原因を追うことにあります
3.10ヶ所での測定が終えたら、各地の平均磁場強度と差分平均磁場強度のグラフをまとめます
追記:2021/11/05 15:00
UT11月3日から4日にかけてGOES16EとOTT磁場変動が乱れていますが、磁気嵐があったようです
[現況・トレンド | 地磁気擾乱 | 宇宙天気予報センター] の地磁気錯乱を見ますと、
柿岡のK-indexが:
6(Major storm)にまで上がっています
柿岡地磁気水平成分Hの方は:
と4日に急速減衰しています
NOAAさんよりGOES16Eと17Wの波形3日間を見ますと:
であり、この波形は11月2日から5日ですので、この3日間の波形ですべて揃えます
OTTも取り直します、が、オタワ5日のデータが現時点で未だ公開されていません!
公開され次第OTTから取り直しアップ致します
上の柿岡K-index図で左側 K-index5 の所UT31日14時が前回報告した太陽フレア磁気嵐による地磁気錯乱で、この時はKAKとCNBの地磁気に急速減衰がありましたがGOESに大きな変動はありませんでした
ですが、今回K-index6では違います、GOESでも異常変動が見られます
ここはジックリ世界10ヶ所で追ってみます
現在は太陽サイクル25で、その黒点数が上昇する時期なので太陽フレアやコロナ質量放出が発生しやすく、磁気嵐による地磁気錯乱が観測されやすい時期にあたる、といえるのでしょう
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です