4月度その9 世界の北方磁場強度シリーズ ➡ サンファンSJGの地磁気変動3年間を調べ、foF2値マップを取り、GOES-16Eとの波形3日間を比較する!
世界の北方磁場強度シリーズ ➡ サンファンSJGの地磁気変動3年間を調べ、foF2値マップを取り、GOES-16Eとの波形3日間を比較する!
世界各地の北方磁場強度測定です、今回はサンファンSJGです
残念ながら、4月2日〜4日の3日間はすべて99999.0異常値でしたので、3日間波形はスキップです
お付き合い頂ければ幸いです
まず、電離圏とバンアレン帯です
図a:電離圏とfoF2とは「電離層(Isonosphere)について解説」さんより:
Y軸は磁気赤道上空と思われます(但しブログ追加のGOES衛星は地軸赤道上空)
南緯30度西経60度を中心とするブラジル磁気異常では、地磁気が弱く内帯の端は高度200km程度まで降下しています
これより太陽に向かって上空ですと約9万kmの所に太陽風と地球磁気圏のぶつかり合うバウショック、約38万kmに月、約150万kmのラグランジュL1ポイントではDSCOVER衛星が太陽風を観測しています
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1.世界観測点マップと磁気赤道上の磁力線高度マップです
まず、世界まとめマップから全体の位置関係の把握です
図1:世界観測点マップ
中央横の緑ドットラインが、磁気赤道_2021です
図2:各観測点の磁気赤道上の磁力線高度マップ
高度300kmにF2層、高度2,000kmにバンアレン陽子帯、3,000kmに電子帯(図bより)
2.サンファンSJG3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフとfoF2値マップです
観測期間は、2019年4月2日から2022年3月31日の3年(365x3日)です
図3:
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で500nTに揃えています
このグラフに表示された有効日データのみを使って24時間の最小値・最大値出現時刻と回数の統計グラフをとると、
図4:
凡例にあります「● ピーク数=1+1」は:
第1ピークはマジェンダであり、第2ピークはシアンである、を意味しています(合計でピーク数は2)
ピーク定義は、平均値を少なくとも2h連続して超えるパターンであって、かつ1hでも平均値を下回ればそのピークは脱出した、としています
今回、低緯度の観測点ではZeroカウント位置を示す事としました
SJGではシアンでLT5.6時台にZeroカウントです、有効日が883日あってたった1回も最小値シアンが観測されなかった時間帯を示しています
これはこれで特徴的な時間帯ですので、今後低緯度では表示致します
第1ピークのマジェンダLT10.6時台の中央値LT11.1時におけるfoF2値マップです
図5:第1ピーク・マジェンダ4月8日15:30UTにおけるfoF2値マップ
第2ピークのシアンLT19.6時台の中央値LT20.1時におけるfoF2値マップです
図6:第2ピーク・シアン4月8日00:30UTにおけるfoF2値マップ
シアンゼロ検出LT5.6時台の中央値LT6.1時におけるfoF2値マップです
図7:シアンゼロ検出の4月8日10:30UTにおけるfoF2値マップ
3.サンファンSJGとGOES16Eの波形3日間とFFT結果です
サンファンSJGは4月2日〜4日まで全て異常値99999.0でしたので、この項はスキップです
中間のまとめ:
1.地磁気変動には原因が二つあり、その一つは「圧力」である、と考えています、その圧力が顕著に現れるのが低緯度である、と考えています
2.そこで、低緯度においてはシアンやマジェンダのゼロ検出時間帯が見られる事から、低緯度についてはゼロ検出時間を表示してゆこう、と考えています
ゼロではなく”1”ではどうか?とか色々出て来るのですが、まずはゼロで表示します
3.低緯度はピーク数=1+1で、第1ピークはマジェンダで、顕著にピーク特性を示す傾向が強い所からゼロが出現するのです
まぁ、何か気が付く事が出てくれば、といった所です
尚、地磁気データはINTERMAGNETさん [The INTERMAGNET Vision and Mission] 経由で各地磁気データを世界の各観測点さんからダウンロード、
GOESデータはNOAAさん [GOES Magnetometer | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center] からダウンロード、
foF2世界マップはオーストラリア政府Space Weather Serviceさん [SWS - Global HF - Ionospheric Map] からスクショしています
ここに皆々さま方に深く感謝申し上げます
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です!