7月度その3 世界の北方磁場強度シリーズ ➡ 初めに、G16E/G17Wのグラフをアップする!
世界の北方磁場強度シリーズ ➡ 初めに、G16E/G17Wのグラフをアップする!
世界各観測点における北方磁場強度測定の再開です
初めに、G16EとG17Wのグラフをアップ致します
7月に入り平穏な3日間が中々得られず、何とか7月5日から7日(UT)としました(これが理由で記事アップが遅れました!)、その間のNICTさんグラフ(foF2値,TEC値,K-index値)も添付しています
お付き合い頂ければ幸いです
ここから本文です
1.GOES-16E3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフです
観測期間は、2019年7月2日から2022年6月30日の3年(365x3日)です
図1:
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で500nTに揃えています、全体平均の単位はnT
有効日データにおける最小値・最大値の出現回数_統計グラフは、
図2:
凡例「● ピーク数=1+1」の意味は:
第1ピークはマジェンダであり、第2ピークはシアンである
低緯度ピーク数の特徴と同じです
ピークの定義は、平均値を少なくとも2h連続して超えるパターン、であって、1hでも平均値を下回ったらそのピークは脱出した、としています
2.GOES-17W3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフです
観測期間は、2019年7月2日から2022年6月30日の3年(365x3日)です
図3
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で500nTに揃えています
有効日データにおける最小値・最大値の出現回数_統計グラフは、
図4:
G16Eとの違いは、マジェンダでLT15時台(UT0時台)に急に凸となる動作です
これはG17Wの特徴となる可能性があります、即ち、何らかの磁気濃縮が西経137.2°ではLT15時台に突然発生し、それは西経75.2°のG16Eでは発生しない、という事です
3.GOES-16Eと17Wの波形3日間とFFT結果です
G16がシアン、G17がオレンジ、比較的平穏時3日間ですが7月7日は乱れています
変動成分のみを取り出しています、現時点で波形がマイナスに振れている訳ではありません!
図5:7月5日00時00分〜7日23時59分(UT)両観測点の波形
上図の3日間からは、G17W(オレンジ縦線がG17WのLT12時ライン)がLT15時台に1日の最大値を付けるような動作は見当たりません
図5の波形よりG16EのパワーFFTスペクトルを取ると、
図6:
何と72h>24となりました、GOESのスペクトルを取っていて72h>24hを見るのは始めてです!
凡例のレシオ表記が " ● " なのは、第1ピークがマジェンダ(最大値)側である事を示しています
図7:GOES-17W FFT解析結果、これもシアンで示します
これも72h>24hとなりました
4.NICTさんより
7月5日から7月7日(UT)の日本上空における電離層 [予報 | 電離圏領域 | 宇宙天気予報] を見ると、
図8:foF2値、TEC値、K-index値、日本上空、日付はグラフ下に記載
であて、5日から7日(UT)のK-indexはそこそこで、7日後半を除けば比較的平穏な3日間であった事が分かります
まとめ:
1.図1と3のGOES波形は既にマイナス成分に入り込んでいる可能性があります
図1と3の波形はフィルターを掛けており、それを外すとマイナスになっているのではないか?と思います、NOAAの波形が明らかにフィルターを掛けているので、それを真似たのです
しかし、このフィルターを外すのが面倒で、時間が空いた時にやります
2.図6と7で72h>24hとなったのには驚きました!
今まで平穏な時期を選んで波形解析をしていたからでしょう
これから各観測点における測定に入ります
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です!