7月度その3:北方磁場強度シリーズ ➡ 初めに、G16E/G18Wのグラフをアップする!
世界各観測点における北方磁場強度測定です
まず、G16EとG18Wのグラフです
7月GOESの対象データは、UT7月16日から18日です、その間のNICTさんグラフ(foF2値,TEC値,K-index値)も提示してあります
この間、磁気嵐が発生しています
ですが、日程の都合上7月16日から18日と致しました
お付き合い頂ければ幸いです
1.GOES-16E3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフ
図1:2020年7月1日から2023年6月30日の3年(365x3日)
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で500nT
最小値はマイナスになるはずですがゼロで止まっています、これは元データがゼロになっている事を確認しています(従って、どうしようもありません)
図2:有効日データにおける最小値・最大値の出現回数_統計グラフ
凡例「● ピーク数=1+1」の意味は:
第1ピークはマジェンダであり、第2ピークはシアンである
ピークの定義は、平均値を少なくとも2h連続して超えるパターン、であって、1hでも平均値を下回ったらそのピークは脱出した、としています
2.GOES-18W3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフ
このデータは大半がG17なのですが、G18として表示しています
図3:2020年7月1日から2023年6月30日の3年(365x3日)
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で500nT
これも同様に最小値がゼロで止まる日があります
図4:有効日データにおける最小値・最大値の出現回数_統計グラフ
G16Eとの違いは、マジェンダでLT15時台(UT0時台)に急に凸となる動作です
3.GOES-16Eと18Wの波形3日間とFFT結果
G16がシアン、G18がオレンジ、です
変動成分のみを取り出しています、波形がマイナスに振れているデータではありません
図5:7月16日00時00分〜18日23時59分(UT)両観測点の波形
両波形とも、思ったほど乱れてはいませんでした
図6:G16EのパワーFFTスペクトル
72h成分が強く出て、やはり乱れています
凡例のレシオ表記が " ● " なのは、第1ピークがマジェンダ(最大値)側である事を示しています
図7:G18WのFFT解析結果、これもシアンで示します
同様です
4.NICTさんより
UT7月16日から18日の日本上空における電離層 [予報 | 電離圏領域 | 宇宙天気予報] を見ると、
図8:foF2値、TEC値、K-index値、日本上空、日付はグラフ下に記載
であり、7月17日から18日にかけて磁気嵐があった事を示しています
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です