８月度その４ 世界の北方磁場強度シリーズ ➡ オタワOTTの地磁気変動3年間を調べ、GOES-16Eとの波形3日間を比較する！
世界の北方磁場強度シリーズ ➡ オタワOTTの地磁気変動3年間を調べ、GOES-16Eとの波形3日間を比較する！
世界各観測点における北方磁場強度測定です
オタワOTTの３年間磁場強度変動と24h統計グラフと３日間波形解析を行います
お付き合い頂ければ幸いです
ここから本文です
１．世界観測点マップと磁気赤道上の磁力線高度マップです
まず、世界まとめマップから全体の位置関係の把握です
図１：世界観測点マップ
中央横の緑ドットラインが、磁気赤道_2021です
図２：各観測点の磁気赤道上の磁力線高度マップ
陽子ベルト・電子ベルトの幅500kmは私の推測で変更の可能性があります
２．オタワOTT３年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフ
観測期間は、2019年8月2日から2022年7月31日の3年（365x3日）です
図３
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で500nTに揃えています
毎年夏至の頃に強度が増大する、季節変動が明確です
このグラフに表示された有効日データのみを使って24時間の最小値・最大値出現時刻と回数の統計グラフをとると、
図４：
凡例にあります「● ピーク数=1+2」は：
第１ピークはシアンでシアンピークは１ヶ所のみ、第２ピークのマジェンダには2ヶ所ピークがある（合計でピーク数は3）
ピーク定義は、平均値を少なくとも２h連続して超えるパターンであって、かつ1hでも平均値を下回ればそのピークは脱出した、としています
抽象化される世界まとめマップでOTTは maCyma となります
現時点のモデルでは：
Cy原因は、F2層の電子ジャイロ運動と陽子ベルトの陽子ジャイロ運動と電子ベルトの電子ジャイル運動、が上げられます
LT5時台とLT16時台二つのmaピーク原因は、中緯度に形成されたオゾンベルト12h潮汐振動でしょう、OTT北緯45.4°ではLT12時台でマジェンダゼロを観測しており、真昼のオゾン発生はないものと思われます
３．オタワOTTとG16Eの波形3日間とFFT結果です
オタワOTTがオレンジ、G16Eはシアンです
図５：
綺麗な逆相です
図５の波形よりG16EのパワーFFTスペクトルを取ると、
図６：
24h成分が強烈に強いです
図５よりオタワOTTのパワーFFTスペクトルを取ると、
図７：
やはり24h成分がトップとなっています、24h>12h>8h>72hとなりました
まとめ：
１．測定を続けます
Cy原因がF2層なりバンアレン内帯であるとしてF2層なり内帯の量的解析、
ma原因がオゾン層ベルトであるとしてオゾン全量の量的解析、
を北緯45.4°地点で行う、が必要です
２．foF2マップの数値を読み取ってデータ化する事は６月から開始しています
気象庁さんのオゾン全量マップは２ヶ月遅れで開示されますので、８月に６月のオゾン全量マップが公開され、それから６月のデータ解析に入ります、が、まずはオゾン解析のみとなります
コメントバック：
Rio同志(id:ballooon)！
コメントありがとう御座います、感謝です
＞GOESの図3がもう少しで一年になりそうですね(*^^)？
はぁ、何しろ暇人だからこそ出来る技である、と思いますです
GOES図３より、今後出て来るオゾン全量マップやF2層マップの数値化解析の方が、
正に「暇の達人であるからこそ出来る技」なのです（自分でそう思います！）
＞オタワが眩しいくらいすべてが整って見えます。
＞見事な逆相、72hはなりをひそめて24hがダントツだし。
全く、です
でも磁気嵐があるとGOESでは72h成分が強く出て、OTTでは12h成分が強く出る事が分かった点は大きかったです
＞明日は久しぶりに休みます
あ、良かったです！
暑い最中と寒暖差が激しいですから、夏休みは重要ですね〜
お身体お気を付けてお過ごし下さい
以上でした
コメバック終わり
尚、地磁気データはINTERMAGNETさん [The INTERMAGNET Vision and Mission] 経由で各地磁気データを世界の各観測点さんからダウンロード、
GOESデータはNOAAさん [GOES Magnetometer | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center] からダウンロード、
foF2世界マップはオーストラリア政府Space Weather Serviceさん [SWS - Global HF - Ionospheric Map] からスクショしています
ここに皆々さま方に深く感謝申し上げます
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です！
