5月度その5 世界の北方磁場強度シリーズ ➡ 初めに、G16E/G18Wのグラフをアップする!
世界各観測点における北方磁場強度測定です
まず、G16EとG18Wのグラフです
5月GOESの準安定データは、UT5月1日から3日です、その間のNICTさんグラフ(foF2値,TEC値,K-index値)も提示してあります
お付き合い頂ければ幸いです
1.GOES-16E3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフ
図1:2020年5月1日から2023年4月30日の3年(365x3日)
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で500nT
4月23日に約-120nTを付けています、それ以前にあります"0"はマイナス処理を誤っていた為に"0"となったものです
GOES磁場強度にはアーカイブがありませんので、これらは復元出来ません
図2:有効日データにおける最小値・最大値の出現回数_統計グラフ
凡例「● ピーク数=1+1」の意味は:
第1ピークはマジェンダであり、第2ピークはシアンである
低緯度ピーク数の特徴と同じです
ピークの定義は、平均値を少なくとも2h連続して超えるパターン、であって、1hでも平均値を下回ったらそのピークは脱出した、としています
2.GOES-18W3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフ
このデータは大半がG17なのですが、G18として表示しています
図3:2020年5月1日から2023年4月30日の3年(365x3日)
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で500nT
4月23日に約-140nTを付けています、それ以前にあります"0"はマイナス処理を誤っていた為に"0"となったものです
GOES磁場強度にはアーカイブがありませんので、これらは復元出来ません
これらの"0"はいずれ左側からフェードアウトしてゆきますので、今しばらく(1年半位)お待ち下さい
図4:有効日データにおける最小値・最大値の出現回数_統計グラフ
G16Eとの違いは、マジェンダでLT15時台(UT0時台)に急に凸となる動作です
3.GOES-16Eと18Wの波形3日間とFFT結果
G16がシアン、G18がオレンジ、です
変動成分のみを取り出しています、波形がマイナスに振れているデータではありません
図5:5月1日00時00分〜3日23時59分(UT)両観測点の波形
両波形ともに準安定です
図6:G16EのパワーFFTスペクトル
24h成分が非常に強く安定しています
凡例のレシオ表記が " ● " なのは、第1ピークがマジェンダ(最大値)側である事を示しています
図7:G18WのFFT解析結果、これもシアンで示します
同様です
4.NICTさんより
UT5月1日から3日の日本上空における電離層 [予報 | 電離圏領域 | 宇宙天気予報] を見ると、
図8:foF2値、TEC値、K-index値、日本上空、日付はグラフ下に記載
でありK-indexは、総じて安定であった事が分かります
まとめ:
1.GOES波形が磁気嵐の時には絶対値でマイナスに振れていました
確認とマイナス処理の修正が遅れてしまいました!
2.繰返しになりますが、北方磁場が絶対値でマイナスとは、磁力線方向が北極から南極へ向かう方向となり、磁極逆転が起きている事を示します
但し、太陽磁力線が現在は北極から南極へ向かう方向であり、磁気嵐に助けられての磁極磁場反転が高度35万kmにて瞬間的に発生している、という状況です
ですが、図1と図3を見て頂ければ、いずれ数年でGOES衛星高度では、振動する最大最小の平均値で地球磁極は逆転します!
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です