5月度その6 世界の北方磁場強度シリーズ ➡ オタワOTTの地磁気変動3年間を調べ、GOES-16Eとの波形3日間を比較する!
オタワOTTの3年間磁場強度変動と24h統計グラフと3日間波形解析です
大きな問題が発生しています、今後の対応策を最後に述べております
お付き合い頂ければ幸いです
1.世界観測点マップと磁気赤道上の磁力線高度マップです
まず、世界まとめマップから全体の位置関係の把握です
図1:世界観測点マップ
中央横の緑ドットラインが、磁気赤道_2021です
図2-1:各観測点の磁気赤道上の磁力線高度マップ
電子ベルトは陽子ベルトに被っています、詳細を示せば:
図2-2:日本原子力機構JAEAさん [電子、陽子(バンアレン帯)のエネルギー別線量分布] より
バンアレン内帯では電子数リッチと考えられます
2.オタワOTT3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフ
図3−1:2020年5月1日から2023年4月30日の3年(365x3日)
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で700nT
毎年夏に強度が増大する、OTTは季節変動が最も顕著です
磁場強度と黒点数の相関は最大最小の幅に出ると考えており、以下のグラフを取っています
図3−2:磁場強度最大最小と黒点数最大最小のグラフ
Y切片の●は、サイクル25が始まった2019年12月の値で、最大最小の幅が狭い時と考えられます
表示は、月単位に引き伸ばされています
SWPC太陽黒点数_日単位(右側)をバグっていましたので、修正致しました
図3−1に表示された有効日データのみを使い、
図4:24時間の最小値・最大値出現時刻と回数の統計グラフ
凡例にあります「● ピーク数=1+2」は:
第1ピークはシアンでシアンピークは1ヶ所のみ、第2ピークのマジェンダには2ヶ所ピークがある(合計でピーク数は3)
ピーク定義は、平均値を少なくとも2h連続して超えるパターンであって、かつ1hでも平均値を下回ればそのピークは脱出した、としています
3.オタワOTTとG16Eの波形3日間とFFT結果です
図5:オタワOTTがオレンジ、G16Eはシアン
OTTは逆相です
今月から72h,36h,24h,12hのスペクトルを取ります(8hを止めて36hを追加)
図6:上図の波形よりG16EパワーFFTスペクトル
G16Eでは、24h>72h>36h>12hです
図7:オタワOTTのパワーFFTスペクトル
24h>12h>72h>36hです
OTTでは何らかの潮汐振動があるようで、12h成分がそれなりに強く出ます
36hは極めて少ない観測点です
問題が発生しました!
1.従来使用していたInterMagNetさんのサイトが閉じました
替わりにGithubが提示されていますが、うまくデータがダウンロード出来ません
従って、各国別にサイトを探し、データをダウンロードする必要があります
クールーKOUは仏領ギニアでこれが分からないのです、柿岡KAKもデータフォーマットが他観測点と異なるのでプログラム修正&確認をする必要があります
2.カナダはすぐに見つかりました
従いまして、OTT,FRD,KOU,KAKの4観測点はこの際諦めて、カナダ国内の3点に観測点を変更しよう、と考えております
恐らく、OTT,MEA,CMOになります、高緯度カナダの3点となります
3.従来のOTT,FRD,KOU,KAKの分析はこれにて終了となります
これからはカナダ高緯度の世界における動作分析となります
これはまた別世界が広がっているでしょう!
コメントバック
リオ同志(id:ballooon)!
コメントありがとう御座います、感謝です
>なんと!サイトが閉じたのですかΣ(゜ロ゜;)
そ〜なんです!
従って、国別にサイトを探してデータをダウンロードするしかありません
柿岡KAK(日本)とフレデリックスバーグFRD(USA)は何とかなると思いましたが、
仏領ギアナのクールーKOUは無理ですね
とても探す気になれません
で、対象をカナダの観測点に絞る事にしました
まぁ、でもタイミングとして:
>でも、クールーのことは、、、
クールーの最大値問題は解決しましたし、
>柿岡の36hもちょうどよく先月見つけれましたし・・
柿岡の36h問題も解決しましたし、、、
まぁ、いいタイミングだったかな?と思っております
CMOはアラスカ・フェアバンクスです(あ!カナダじゃないですね?)
これから調べます
調べたらカナダ政府さんから以下のマップが提示されていました、黒丸が現在観測中のポイントとの事です
OTTは右下、MEAが左側にあります
CMOはUSAでしたので、ありませんでした(当然ですが)
地磁気北極近辺で探してみます
この辺りにGOES磁力線の着地点があるハズなのです、GOES波形とGOES磁力線着地点の波形がどの程度似ているのか?磁気嵐の時に地上磁力線方向は逆転しているのだろうか?は極めて興味深い所なのです
以上でした
コメバック終わり
尚、OTT地磁気データはカナダ地磁気データさん [Digital Data from Canadian Magnetic observatories] からダウンロード、
GOESデータはNOAAさん [GOES Magnetometer | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center] からダウンロードしています
ここに皆々さま方に深く感謝申し上げます
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です