7月度その4:北方磁場強度シリーズ ➡ オタワOTTの地磁気変動3年間を調べ、GOES-16Eとの波形3日間を比較する!
オタワOTTの3年間磁場強度変動と24h統計グラフと3日間波形解析です
お付き合い頂ければ幸いです
はじめに
カナダ4観測点の位置関係と第1ピークがシアンかマジェンタかを示すマップです
図1:4観測点マップ
1.オタワOTT3年間の北方地磁気変動と最大値最小値カウントグラフ
図2−1:2020年7月1日から2023年6月30日の3年(365x3日)
Y軸はピッチ100nT、縦幅全体で700nT
毎年夏に強度が増大する、OTTは季節変動が最も顕著です
磁場強度と黒点数の相関は最大最小の幅に出ると考えており、以下のグラフを取っています
図2−2:磁場強度最大最小と黒点数最大最小のグラフ
表示は、月単位に引き伸ばされています
黒点数最大値(オレンジ)の増加と伴に磁場強度最大値(マジェンタ)も増加する(相関がある)事が分かります
図2−1に表示された有効日データのみを使い、
図3:24時間の最小値・最大値出現時刻と回数の統計グラフ
凡例にあります「● ピーク数=1+2」は:
第1ピークはシアンでシアンピークは1ヶ所のみ、第2ピークのマジェンダには2ヶ所ピークがある(合計でピーク数は3)
ピーク定義は、平均値を少なくとも2h連続して超えるパターンであって、かつ1hでも平均値を下回ればそのピークは脱出した、としています
2.オタワOTTとG16Eの波形3日間とFFT結果です
図4:オタワOTTがオレンジ、G16Eはシアン
7月17日と18日は磁気嵐があり、G16とOTTどちらの波形も相当乱れています
72h,36h,24h,12hのスペクトルを取っています
図5:上図の波形よりG16EパワーFFTスペクトル
磁気嵐のため72h成分が強く出ています
図6:オタワOTTのパワーFFTスペクトル
24hと12h成分が強く、72hと36hは極めて弱いです
OTTでは何らかの潮汐振動があるようで、12h成分が常に強く出ます
磁気嵐の時にも12h成分が強く出る(72h成分は強く出ないで)という事は面白いです
何故でしょうか?
まとめ
観測を続けます
尚、OTT地磁気データはカナダ地磁気データさん [Digital Data from Canadian Magnetic observatories] からダウンロード、
GOESデータはNOAAさん [GOES Magnetometer | NOAA / NWS Space Weather Prediction Center] からダウンロードしています
ここに皆々さま方に深く感謝申し上げます
以上、お付き合い頂き、誠にありがとう御座いました
感謝です